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2006年05月09日

● 本当の被害者はチワワだろ?


最近の 証券・金融の話題について思う事を述べてみたい。




まず、阪神電鉄株をめぐる「阪神」と「阪急」と「村上ファンド」についてなのだが…


以前、ホリエ氏がフジ・サンケイ株を買収しようとした時や ミキタニ氏がTBS株を買い占めようとした時や… その都度、「敵対的買収」云々と批判的な報道がなされる事に 私は とても不可解に思う。


殊に 最近、もっぱらの話題である阪神の場合、現経営陣は「村上ファンド」側を「敵対的買収」と非難するばかりで 株主に対する対応を取ろうとしない。


で、その事についてメディアも目立って阪神側を非難せず、むしろ言葉の端々に「村上ファンド」を非難めいたコメントを滲ませる。


私は「村上ファンド」の肩を持つ気は無いが 少なくとも「阪神」やメディアの現在の姿勢はオカシイと思う。


極々、当たり前の事なのだが 株を公開する…という事は「村上ファンド」が正か悪かは別として このように「買い占め」を図ろうとされる事に対する危機意識を常に持っていなければならず、今回の様な事態を招いた… ただ、その一点だけでも 阪神の現経営陣を危機意識の欠けた無能者と言い切っても構わないと私は思うのだ。


にも関わらず、自らの無能さを晒しておきながら 相手側を「敵対的行為」と罵る様は無様以外の何者でも無い。


あくまでも例えばの話だが、「村上ファンド」が阪神株を買い占め経営権を手中に収めた際、配下の「阪神球団」が身売り等によって「阪神タイガース」が消滅するかもしれない。


ゆえに「阪神タイガース」ファンにとっては のっぴきならない問題である事は理解するし、心中も察するが、であるが故に、「村上ファンド」は悪… そう安易に決めつけるのは間違いだし、そんな部分にだけ「情」を持ち出すのは筋が違う。


どうも、株本来の有るべき姿が忘れ去られている…というか、理解されておらず、マネーゲームの部分だけ突出してしまっているんだな。


本来、株式会社が株を発行する…という事の目的は それにより自己資本を得ようとする事。


例えば、ある会社が 何か画期的なモノを開発しようとしているとする。


もう少しで開発できそうなんだけど、開発費用が足りない… そんな時に費用を捻出する方法は 誰か(何処か)から借りるか、株を誰かに引き受けて貰い その金を充てる…という方法を採る。


ただし、その商品が開発できずにボツとなってしまったり、開発出来ても 当初の見込みとは違って全く売れない商品になってしまった時、借金の場合は そんな理由に関わらず返済しなければならないが、株の場合は それで直ぐに取り立てられる…という性質のものでは無い。


その代わり、株主は経営者に対して発言権を有し 時には株主権限で取締役の解任なども行い、会社を健全化=出資額に対する保全を図る権利を有する。


マネー・ゲーム的意味合いだけを考えれば


「乗っ取ろうとする側(株を買い占めする側)」=「悪」


みたいなイメージを受けるけど 一般人が そう受け止めるのと、メディアがその様に報じるのとでは意味は全く違う。


景気を推し量る ひとつの目安として「東証ダウ」など 株式市況の数字を用いる事があるけれど、それはあくまでも目安のひとつに過ぎず、株の取引高が少ないと 困るのは証券会社くらいのもので それがすぐ一般に反映するか?と言えば 甚だ疑問。


「ダウ平均が~で NASDAQが~で」


よく、そんな事を語るオッサンがいるけど そんな数字は大企業の経営者クラスだけが気にしてればいい事で 末端が口にしても意味は無い。


ところが、バブル期以降 一般投資家と称して 一般人、特に主婦などが ネットの発達に伴って株に手を出しやすくなった事もあって 安易に参考書を片手に手を出して、その多くが投資額を目減りさせている現実がある。


「株取引」って「博打」と同じで 得する人がいるぶん、損をする人がいる。


そして、ただ「手数料」という名の「利益」だけを稼ぐ輩がいる。


それは「博打」で言えば「胴元」 株で言えば「証券会社」だ。


私は ひと頃、株で随分、儲けさせて貰ったが「証券会社」のおかげで儲けさせて貰った事は ただの一度も無い。


が、「証券会社」のおかげで 何度も損をさせられている


まぁ、恨みまではしてないが^^; 証券会社なんかは潰れちまえば良い… そう思っている一人である事は事実である。^^;




さて、「アイフル」が業務停止だそうで…


視覚・聴覚障害者や認知症の人を騙す様な営業は許される事では無く、もし、それが事実なら犯罪として徹底的に厳しく罰されるべきだと思う。


けど、「法定利息を超えた金利で借りた」=「被害者」ってのは違うでしょ?


なんか「被害者」と声高々に騒ぐ人の中に 説得力を欠く人が混じっている様な気がしてならないんだなぁ…


先に断っておくけど 私は「アイフル」をはじめとする消費者金融を擁護する気は全く無い。


むしろ潰れてしまえば良い…と思っている一人である。


「不当な取り立てにあった」


として、「被害者」だと主張する人がいるけれども… 


仮に、当初の金銭消費貸借契約上の利息が法定制限を越えたから「不当」と言うのであれば それはおかしい。


だって、それなら契約しなきゃいいだけの話でしょ?


もっとも、こう言うと…


「その時はどうしても当座の金が必要だったから」


とか、


「法定金利なんて知らなかった」


とか、言い返されるのだが、そんなのはあくまでも借りる側の一方的な話であって 借りちゃってから「金利が高い」と文句を言うのは話の順序が違うのではなかろうか?


「借りた時点では 金利の欄は空白だった、後から知らない間に数字を書き加えられた」


等という事例であれば話は別だが、カードローンなどの場合の様に 暴利ではあっても事前に金利が告知されているものを指して文句を言ってる人… そういう人に、まず疑問を感じる。


その上で、「返済期日」よりも前に取り立て行為をされた…というのなら それは不当行為として騒ぐべきとは思うけど、消費者金融もバカじゃないから そんな真似はしないでしょ? つまり、返済日を過ぎても返済しないから「返せ」って取り立てられるわけで…


と言う事は、「高い金利と知りながら借りておいて 期日に返済すらしなかった人」って事になるわけで そう言う人を「被害者」って呼ぶべきなのか? そこに2番目の疑問を感じる。


と、言うと、「他に借りるあてや方法が無かった…」と、言い返してくる人がいるのだが…


ちょっと、落ち着いて考えてみて頂きたい。


私が「変じゃないか?」と疑問を呈したいのは「被害者」という表現の使い方に対してなのだ…という事。


理由も無いのに高利で金を借りる人なんか世の中にはいない

(特殊な例外を除く)


お金を借りた人には それぞれ理由があっての事だとは判っている。


ただ、その「理由」が 世間一般で「そりゃ仕方が無い」と納得出来る事ならともかく、多くの場合「なんだ?そりゃ?」って理由の方が多い。


つまり、自業自得とまでは言わないが 貸す側と借りた側 どちらも関係は5分5分であって「被害者」とか「加害者」とは言えないんじゃないか?って人が多くないか?って事。


例えば身内の誰かの「治療費」を早急になんとかしたくて… なんて事であれば察する気持ちは大。


しかし、殆どの場合が遊興費で 「飲み代」や「パチンコ」や「競馬」なんかに消えちゃっているわけで、「遊ぶ金」欲しさの借金であって、言っちゃ悪いが 「遊ぶ金が欲しくて コンビニ強盗しました」ってのと 紙一重にすら思える…って事だ。


でね、私は 消費者金融なんて潰れてしまえばいい…と言った理由の本質は 本来「貸しちゃいけない人」に対して消費者金融は 簡単に金を貸している…という点。


旦那や嫁が それぞれ、互いの配偶者に内緒で…とか、余所からも借りていて多重債務者となっている…とか、給与状態から考えて とても簡単に返済できる状態に無い…とか、そういう部分を察知していながら貸し付ける連中だからである。


先にも述べたように「治療費を早急に…」の様な理由であればともかく 返済余力の無い者に遊興費を安易に しかも高利で貸し付ける… そこに介在する貸す側と借りる側 どちらも潰れちゃえ… 乱暴な意見だとは思うけど、私はそう思う。


でね、毎度の事ながら メディアに対しても文句を言いたい。


それは TV、新聞、雑誌… いろんなところに消費者金融の広告が溢れてるよね?


言い換えれば、メディアのスポンサーとして消費者金融を受け入れ 宣伝を垂れ流す協力をしておきながら「被害者救済の声が高まって…」なんて台詞を よくニュースやワイドショーで言えるモンだな?と。


「あのチワワが可愛いい」


なんて特集を組んでいたワイドショーを見た記憶もあるよ?


こういうのって「幇助」みたいなもんじゃないのか?… って事。


それと… 今回、問題となっている「アイフル」とローン保証業務で提携している金融機関(銀行)が 全国で82行もあるって知ってた?


公共性を求められる銀行が 消費者金融と手を組んで… これって許される事なのか?


本来であれば 銀行が消費者金融を駆逐するぐらいの話じゃないとマズイんじゃないのか?


しかも、今回の件を受けて それらの金融機関は「法令順守で問題を起こした企業の商品はイメージダウン」(地域金融機関)と新規販売を中止したりしている… のだそうだ。


つまりは、外面ばかりを気にしていて 相変わらず、本質的な部分は腐っている…って事でもある。


メディアの連中も どうせなら、そういう金融機関に突撃取材でも敢行してくれれば まだ、健全性があるかな…ぐらいに思えるんだけどね。



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 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ

銀行への預金利息が1%も満たない時代に、20%以上の利息で借りるこの神経が理解できません、なんでそんな利息で借りるのか?ブタネコさんの仰るとおりで借りるほうにも大いに問題が有ると思います。
聞くところによると、銀行は馬鹿の一つ覚えで担保がないと貸し出しができない、つまり無担保の与信テクニックがないので、サラ金に融資して自分の変わりにサラ金に貸し出しをさせているとの事です。これって銀行が一番悪徳ということですよね。さら金の大元のお金は我々から1%以下で預かったお金と言う事ですよね、世の中、なんか間違ってませんか?マスコミに対する叱責も、もろ手を挙げて賛成で、良くぞ言ってくれましたという感じです。本当にマスコミの連中は恥ずかしくないのかな?サラ金からのコマーシャル収入を得ているマスコミの厚顔無恥こそが最優先で問題にすべきと思いますが、さて誰が問題にするのかな?そんな殊勝なマスコミは皆無ですね。先日九段下から大手町まで歩いたのですが
マスコミと銀行、サラ金と立派なビルが建っていました、もの凄く儲かっているんだなと実感しました。前回のTさんの話しといい、考えさせられるテーマです、今後も遠慮なくバッサバッサと切ってください、勉強になります。

追伸;お祝いが遅れましたがもの凄い数のアクセス数ですね、おめでとう御座います、しかし内容を見れば当然至極です。

とても勉強になりますm(_ _)m。

でも私も常日頃から感じている事がブタネコさんの解説で詳しく述べられているので、さらに理解が深まります。
被害者として扱うメディアはもちろんですが、被害者としてインタビューを受ける方も、かなり逝かれてると思います。レベルは違いますが、給食費払わない親と同類ですね(^^;。

★ タンク さん


>つまり無担保の与信テクニックがないので、サラ金に融資して自分の変わりにサラ金に貸し出しをさせているとの事です。これって銀行が一番悪徳ということですよね。


そう、その通り^^

これを間違っていると言わずに どうしましょ

なんか、いろんな論点がズレてると私は思うのです。


★ roadrace さん


>とても勉強になりますm(_ _)m。


ホントですか?^^;

私は思ったままを語るばかりです。^^


>給食費払わない親と同類ですね(^^;。

たしかに^^;

いつもお世話になっております。
仰るとおり、何か観点が違うのでは?と腑に落ちない報道が続いています。
拙ブログでも書かせて貰いましたけど、やっぱり何だかなぁ、という感じです。

★ mac さん

ブログ、毎日 拝読させて頂いております^^

我が名を発見して テレました^^

報道に関しては 最近特に、いろんな部分に腹立たしさを感じております。

随時、小言を述べたいとも^^

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。