« 優しい時間 第7話 | TOPページへ | M*A*S*H »

2006年04月26日

● 機械屋のG(その2)


喫茶「職安」の常連を語る際、機械屋のGと呼ばれた人物についても触れておかなければならないのだが…




●『機械屋のG


以前、掲示したこの文章を読み直すと G氏については 殆ど書かずに終わってる。^^;


全く、お恥ずかしい限りである。


なので、今回は その人となりに関して述べておきたいと思う。


元々、G氏が手がけていた商売の基本は パチンコの機械の販売・取付(当時、パチスロは まだそんなに普及されて無かった)と 喫茶店にテーブルの代わりに設置したゲ-ム機で 初期の頃は「ルーレット」とか「ポーカー」とかのゲーム機で 1回100円(1クレジット)なのだが、例えば ポーカーの場合、ワンペアが揃うと「2」 スリーカードで「3」ツーペアだと「4」といった感じでクレジットをプレイヤーに戻し クレジットが残っている限り遊び続ける事が出来る…というもの。


後に 店が1クレジットを100円で買い戻す…というサービスを始めたので コーヒーを味わう「純喫茶」だった喫茶店が アッという間に全国的に「ゲーム喫茶」に様変わりしてしまった経緯がある。


画像

(イメージ画像です)


後に、

画像

(スペースインベーダー)


画像

(ギャラクシアン)


画像

(平安京エイリアン)


画像

(ゼビウス)


と言ったゲームが 次々とヒットしてG氏は ひと財産を築いた。


パチンコ代の販売も それなりに順調で、ちょうど私達バイト学生が喫茶「職安」に屯するようになった頃から 数年の間が G氏にとって最も財を成した時期と言える。


ゲーム機は 物凄い注文数に生産が追いつかず、次から次へと売れて行った時代だったのだ。


で、このG氏は 喫茶「職安」の常連ではあったけど 他の常連達よりは 年齢が若く、他の常連達が 遊び感覚で協力しあって倒産整理や 不動産売買などを手がけているのを横目で見ながら 結局、一度も G氏自身は参加したり協力したりせず、一匹狼的な孤高の人でもあった。


今、思えば…なのだが たぶん年齢的に 他の常連達と違った事もあって


「この爺ぃ共に負けてたまるか」


みたいな反骨精神も旺盛だったのだと思う。


だから、他の常連と 顔馴染み的な会話はするけれど、もっぱら歳下である我々バイト学生を引き連れて遊んでいたのかもしれないなぁ… と思える。


このG氏は そういった商売柄もあって、折からのファミコン・ブームに乗っかり、ゲームソフトを開発して ひと山当てようとするベンチャー系のプログラマー達に資金を投資し その中には、後に誰もが名前を知っている 大ヒットしたゲームも数本あり、当時としては大手の あるゲーム会社のオーナーと仲良くなり、その会社にも資本参加するようになったのだが、そんなある日の事 とあるパチンコ店が不正を行っていたのがバレて関係者が逮捕されたり、仲良くしていたソフト会社の社長が ある犯罪で逮捕されるなど 交友関係に次々と逮捕者が続出し、G氏も その連座で拘束されたりしているうちに一気に営業的な信用を失い、あるパチンコ店のオーナーがバブル崩壊により副業で大赤字を出して資金繰りに詰まったのを機に計画倒産を行い、その時に不渡り手形を掴まされたのがトドメとなった。


で、このG氏は 私達バイト学生にとって 最大の反面教師となった人物となる。


と言うのは、儲け始めの頃までは このG氏は 体育会系そのものの まさに「アニキ」って感じの気っ風の良い人で豪快な人だった。


ところが、どんどん儲けていくうちに増長してしまい、O弁護士やN専務などから 時々、意見されると 昔なら神妙に聞いていた人だったのが いつしか、反発し、言動も粗野に変わっていったのだ。


だから、G氏が不渡り手形を掴まされてトドメを刺された時、殆どの他の常連達はG氏を助けようとはしなかったのだ。


ただ、唯一 G氏が頼り、その頼りに応えてやろうとしたのは O弁護士だけだったのだが… 結論から先に言うと O弁護士に代理人の委任したその日のウチに姿を消し、それ以来 今に至るまで全く音信不通となってしまったのである。


G氏の負債の整理は O弁護士が全て行い、皮肉な事に G氏が失踪して半年ちょっと経った頃、G氏が権利を持っていたゲーム・ソフトが そこそこのヒットとなり、販売代理権を持っていたメーカーのパチンコ機にも そこそこヒットする機械が出て、少なくても負債は一掃され、利益すら出たのである。


法的には G氏がO弁護士に完全委任して放り投げて行った権利関係を 他の常連達が買い取り、その資金で負債を精算した後の利益なので 今更、G氏がひょっこり現れても それはG氏の権利には一切ならない。


その後、常連達は それまでに仲間内で協力しあって遊ぶ様な感覚で執り行ってきた仕事を行うものとして、共同出資して会社を作り、その会社に代物弁済として引き取ったG氏の権利などもひっくるめて委ね 現在、その会社を私が引き継いでいる。


運送屋のN氏や O弁護士は よく、私達 旧バイト学生に


「Gもなぁ… もう少し、腰を据えて頑張れば なんとかなったのに…

 乗っていた船が沈没すると思って とっとと船から海に飛び込んだのだろうけど、船は沈まず Gだけ溺れ死んだみたいなもんだよなぁ…」


と、けっしてG氏を馬鹿にするのでは無く、しんみりと「機を見る」ってのは 良い時ばかりじゃなく 悪いときにも言えるって事だ…と 教訓として語ったものだ。



お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『喫茶「職安」の話』関連の記事

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。