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2006年04月12日

● カムバックには遅くない


「カムバックには遅くない」著:喜多嶋隆 を語ってみる。




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喜多嶋隆のCFギャング・シリーズの1冊である。


私は 個人的に、この本がシリーズの中で最高傑作だと個人的に思っている。


その理由は あくまでも私の個人的嗜好が理由。


私が学生の頃、自家用車の数は少なくは無かったが、学生が自分の車を乗り回す…と言うのは けっして一般的では無く、父親の車を頼み込んで貸して貰う…というのが一般的だった。


で、高度経済成長と言われた時期を経て 暮らしに少しづつゆとりを持てる様になった頃でもあり、そんな時に「箱スカ」と呼ばれるスカイラインがポルシェに勝ったレースは その頃の若者達を感動させたものだ。


「箱スカ」そして GT-Rと言えば 私の世代の連中には憧れの車だった。


もし、社会人になって 金銭的に余裕が出来たら… 買う車は「スカイライン」


そう心に決めていた若者は多く、私も その一人だったのだ。


その後、消費文化が変な方向へと加速し 次々と車はモデルチェンジされ、訳の判らない兄弟車(マーク2、クレスタ、チェイサーの様に)など 車種がどんどん増え、今日に至る中で いろんな車に乗ったけど、自分で買って自分で運転した車の中で どの車が一番、お気に入りですか?と聞かれたら 私は迷わず スカイラインの「ジャパン」 それもツードアのハードトップと応える。


それぐらい、スカイラインという車への愛着は強かった。


カルロス・ゴーンの経営手腕は認めるが 所詮は外国人で日本の魂が判っていない。


それ以上に 日産という自動車会社には信念というか 確固たるポリシーが いつの間にか無くなってしまったんだな…


私は いつしか、今の新車と言われて世に出てくる国産車を眺めていて そのデザインに辟易した気持ちが拭い去れない。


たとえば、フラッグシップカー等と銘打って 高級車として、いろんな装備を積んでいるのもいいけれど どことなくベンツやBMWのパクリですか?と聞きたくなるシルエットは どういう事なのだろう?


フルモデルチェンジに対して マイナーチェンジ等と言う小賢しい真似を行い、せっかくの新車も アッという間にモデルダウンさせるのは どういう事だ?


愛着の篭もった車を 10年以上乗り回すには 故障も事故も無いのに新車以上の経費がかかるのは何故だ?


次々と新しい車に乗り換えさせて それによって消費を促進し、経済が順調に回っている様に見せかけなきゃならんのは何故だ?


落ち着いて考えたら 実におかしな、くだらない話ばかりなのである。


でね、思うんだけど 昔の名車と呼ばれたモデルを現代の技術を使って 内部的にはモデルチェンジを施してるけど外見は 昔の名車のまま… そういう一種のリストア・モデルを どこの自動車会社も出さないのは何故なんだろう?


数モデル前で 永年のスカイライン・オーナーから足を洗った私だが、スカイラインの「箱スカ」「ケンメリ」「ジャパン」等の現代版が出たら 私は直ぐ買うぞ。


そういう思いが強い。


さて、この「カムバックには遅くない」では ハッキリと名前は出していないが 誰が見ても「箱スカ」と判る車のリストアモデルを新発売する…という企画で広告制作が行われる…という筋立てである。


もうね、それだけで 私は涙腺が緩む。


あぁ、ここに似たような事を考えた人がいた… それだけで嬉しい。


そこへ ジャズピアニストと娘の話がからみ もう、泣かされっぱなしの一冊なのだ。


だから、個人的に「傑作」と称し「ブラボー」と叫んで スタンディングオベィションを喜多嶋隆に贈りたい。



お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ
快調に飛ばされていて、体調も順調そうでなによりです。
さてこの本とは関係ないですが、昨日から
チ-ム・バチスタの栄光という本を読んでいて、この作者、ブタネコさんとほぼ同じような思考回路をしているのじゃないかと思われてなりません。シニカルでユーモアがあってミステリーなのに大笑いをしてしまう所が多々あり、ブタネコさんの文章を読んでいる時みたいです。読書家のブタネコさんなら既に読まれているかもしれませんが、今度感想を聞かせてください。
この本の題材は医学関係ですが、ブタネコはSE関連や金融関連にお詳しそうなので同じよな小説書けると思うのですが、どうですか?

こんにちわ。

箱スカの話、大変興味深いです。

私のそばにも以前、フロントが尖っててメが奥まったモデルのフェアレディZを大事に大事に乗ってる人がいました。(ブタネコさんならどんなスタイルかわかっていただけるかしら?)

そして私も、国産車はモデルチェンジをコロコロとするのがイヤで古い輸入車を10年以上大事に乗ってます。まだまだ走りますし!

外見が昔のままで再販されたら、飛びつく人はたくさんいそうですが・・・

車種・数量限定で再販してみればいいのにとブタネコさんの話を読んで思いました。

ブタネコさん今晩は

カウンター55万超えてるんですね。
日々色んな話題をありがとうございます。

本日、少女ライカの書物を探しに、3件ほど回りましたが、置いてありませんでした。

先日の絶版書物ですが、お恥ずかしくて、言えません(〃▽\)
ブタネコさんが、恥ずかしい書物読んでるという解釈でなく、何といいますか・・えーー読んだことないの~?の反応が怖くてw見栄晴子です。
でも、それはさておき、コメントにあった古本屋さんやインターネットでなど、探して得る喜びというのは、今回探していて思いました。
足で稼いで何とか捜し求めたいと思います。

活字離れが叫ばれる今日、ブタネコさんが紹介してくれる本を求めて、探す方が、コメントには残さなくても、55万の中の一人二人(少ないかw)・・・多く居ますよ。興味を持つことが肝心ですね。ポチして帰ります☆

★ タンク さん

>チ-ム・バチスタの栄光という本

すいません 未読です。^^;

でも、「バチスタ」という言葉は 今の私には大変、身近でして… 近々 御世話になると思われ…^^;

>ブタネコはSE関連や金融関連にお詳しそうなので同じよな小説書けると思うのですが、どうですか?

書いてみたいとは思いますが 私の場合、登場する団体や個人が架空じゃなくなってしまう可能性が大なので とても笑える話にはならないかと…^^;


★ junchin さん

つい、思っている事を語ってしまいました。^^

最近の新車に なんの魅力も感じないんです。

で、出来るなら ジャパンや ダブルXに乗りたいなぁ…と


★ エメラルド さん

嬉しいなぁ… 実に嬉しいコメントありがとうございます。

ひとりでも多く 私に そそのかされて その本やDVDを見てくれる人が増えればいいなぁ…

それが ブタネコのタテマエ的 喜びであり願いです。^^

ブタネコさんへ
一部名前の呼び捨ての場所が有り、大変も申し訳有りませんでした、以後気をつけます。僕もエメラルドさんと同じで読書に関してブタネコさんの影響を多々受けているものです。
本屋さんに行っても、あの大量の本の中から自分に合う本を選ぶのは至難の業です。ですから新聞や雑誌の書評を参考にするのですが、中でもブタネコさんの書評は大いに参考にさせていただいています。(一例;軍艦武蔵etc.)

★ タンク さん

>以後気をつけます。

気にしないで下さい^^

よく有る事だし、御丁寧にお詫びも頂戴しましたし^^

>軍艦武蔵

お? 読まれました? どうでした? 御感想を是非^^

ブタネコさんへ
最初、あの分厚さ2冊でちょっと躊躇したのですが、ブタネコさんの書評の中で筆者が丹念に取材していたとありましたので挑戦しました。それと僕は呉出身なので武蔵より大和のほうに思い入れがありましたが同じ設計ということで読み始めました。読み始めて感じたことは、これは姿勢を正して読まねばと思いました、それと読後にどう言う訳か、高校時代の恩師(海軍兵学校出身)を思い出しました、先生がひょんな時に'俺より優秀な奴が沢山死んだ’とつぶやくのを聞いたことがあり、そのことが鮮明に思い出されました。経験はしたくないですが、あの時代あんなに必死に生きるということは僕らには経験できない事ですよね、うらやましいという反面、若者の希望の全てを奪う戦争は怖いというか、志半ばで死んでいった人の悔しさが一番感じられました。

★ タンク さん

>これは姿勢を正して読まねばと思いました

良いです。

とても嬉しい感想です^^

こういう本こそ 後世に伝えなければ… 私は そう思うんです。

【※注意!!】

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