● 仮面舞踏会(古谷版)
古谷一行が金田一役の78年版「仮面舞踏会」を語ってみる。
私の個人的趣味を込めて申し上げるが「仮面舞踏会」の原作は 横溝正史の中期における傑作で 著作全体の中でも傑作の一つだと思っている。
しかしながら、この作品がきちんとした形で映像化されたのは 私の知る限り、この作品の他に知らない。
この作品にも 現在では差別的表現が物語の根幹にあり、今後 映像化される機会があっても原作固有の雰囲気を醸し出されるかは不安であり、「獄門島」と同様 傑作でありながら映像化では その秀逸さが表現できない作品となってしまった様だ。
誤解の無い様に申し添えるが 原作者:横溝正史には 悪意も差別的意図も全く無い。
それは原作を読めば 間違いなく、誰もが理解出来る。
しかし、原作を知らない者には あらすじの中に感に触ってしまう事があり、それで全てを悪と決めつけてしまう… それが、現在の タテマエ的人道主義なのだ。
さて、主な出演者は
草笛光子
乙羽信子
村地弘美
木村功
光速エスパー… あ、失礼 三ツ木清隆
佐原健二
等々で 金田一耕助にしては珍しく、舞台は軽井沢。
次々と結婚・離婚を繰り返した大女優の旦那が次々と死んでいく…という話。
先にも述べたように この物語に関しては あらすじを述べる事は辞める。
で、金田一ファンの為に ひとつだけ、申し上げておくべき事は
という風に 「あの金田一耕助がゴルフ?!」というシーンと
このシーンが 映像内にちゃんとある…という事
ゆえに、このTV版「仮面舞踏会」は なかなか、原作に忠実で良くできている。
この作品に関しては「よくぞ映像化してくれた」と TV版の制作者達に感謝の言葉を贈りたい… 私は そう感じた次第だ。
