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2006年04月07日

● 短小説「北斗星」 19


現在 1時半過ぎ 北斗星は蟹田駅での業務停車の後、青森駅へと向かっていた。

(東京までの 残り 約10時間弱)




【冒頭にあたり、管理人注記】


この物語は1話完結の様に見えて そうでは無い部分があります。

(たぶん…、きっと… あ・あるハズです。^^;)


なので、途中から読み始めた方は どうか


   ・第1話『短小説「北斗星」


   ・前 回『短小説「北斗星」 18


上記URLを御参考に、御一読願います。






【今日のウンチク】


現在、自治体合併によって「外ヶ浜町」という地名になっているそうだが、私にとっては津軽半島の先端の地は 三厩村字竜飛のままである。


「竜飛(タッピ)」という地名の由来は諸説有るが、文字通り その昔、龍が飛んでた場所…というのも この地に行ってみると まんざら嘘でも無さそうな場所である。


この地は 年間を通して、とにかく風が強い。


青函トンネルの工事が最盛期だった頃、ここにはトンネル公団の社宅が多く建ち並んでいたのだが、その建物群を結ぶように「U」の字を逆さまにした防風トンネルが張り巡らされていたものだ。


トンネル工事が終わって以降、公団関係者は竜飛から離れて 新たな現場へと移って行き、社宅などは すっかりと取り払われて 今では強者共が夢の跡といった感がある。


さて、「三厩村」という名にも 嘘か本当か定かでない由来がひとつある。


それは かの「源義経」が 兄である「源頼朝」に追われ、奥州平泉で果てた…というのが歴史の通説だが、「義経伝説」として 義経は平泉で死んでおらず、落ち延びて姿をくらました…というものがあり、日本国内 いろんなところに「義経が落ち延びた由来の場所」といわれている場所がいくつもあり、中には モンゴルへと渡ってチンギス・ハンになった…という説もある。


さてさて、で、三厩村と呼ばれる事になる地には 平泉を落ち延びた義経が2名を供を連れて この地に落ち延び、ここから馬で津軽海峡を渡り、北海道へと落ちて行った…という言い伝えがある。


その時に 義経郎党が3頭の馬を繋いで休息をとった…事から 三つの厩…と地名になったそうな…


竜飛岬の先端、断崖絶壁の上に立ち北を望めば 津軽海峡越しに北海道の白神岬が見える。


そこを三頭の馬の背に乗った義経と二名の郎党が渡っていった…


そう思うと、まさにロマンが そこにある。


私は この「竜飛」が大好きだ。







徐々にスピードを上げるに従い、揺れが激しくなっていく北斗星。


窓縁に 憂い帯びた後ろ姿でたたずむ女が一人…


さっきまでは 昔、デユーク・エイセスが歌っていた「女ひとり(京都大原三千院 恋に疲れた女が ひとり~♪ って歌詞の曲)」 をBGMの様に身に纏っていたはずのパンドラだったが、今では 安物のメロドラマの如く、岩崎宏美が歌う「マドンナたちのララバイ」が似合いそうな光景と化していた。


私はパンドラに近づき、


「あのさ…」


と、声をかけると パンドラは「待ってました」と言わんばかりのタイミングで振り返り


「なんか、せつない…」


( 見てる俺も 違う意味でせつないよ > パンドラ )


「でも、なんか幸せ…」


( 何が? 何が 幸せなの? > パンドラ )


パンドラは酒だけじゃなく、別のモノにも酔っていた… orz


なので、つい


「酔っぱらってんじゃないの?」


と、私が聞くと


「うん、飲み過ぎちゃったのかなぁ…

 気持ち悪くなってきた…」


と、言う。


確かに 顔色が青白い。


「ちょっと、おトイレ…」


そう言うと パンドラはロビー・カーから出て行った。




パンドラもいなくなり、ジジババ四人組と私だけになったロビー・カー


ふと、気づくとジジババ四人組はゴミを拾い集めて、宴会の後始末を始めている。


私は…と言えば 話の流れに今ひとつついていけず 少し、途方に暮れた気分だったので、あらためて缶コーヒーを自販機で買い、タバコに火をつけ 片隅のソファに腰を下ろした。


そんな私に目敏く気づいたのか ババァAが


「アンチャ、も ずんぶふげたはんで ゆったとながまったあどんだ?」

 お兄さん、夜も随分と更けましたから ゆっくりとお休みになったらどうですか?

と言い、ババァBも


「んだよ、いづまえも ふらいだめんたのけつこばぼってらまいね」

 そうだよ、いつまでもフラれた女の尻ばかり追ってちゃイケマセン


( そんなんじゃ無ぇよ!! > ババァ )


そう声を大に叫びたかったが、グッと堪える私。


「ま、あいだ ばらけたマグロはおっけてな」

 ま、アレだ… 逃したマグロ(魚)は大きいってね

と、ジジB


「んだべ、マグロとおなずでてかってらもな あんめんただら」

 そうだね、マグロみたいに脂ののった美味そうな女だよね あの子…

と、ジジA


ジジババ四人が揃って「ブヘヘヘヘ」と下卑た笑い。


こんなジジババにならない為に 東北には住まないぞ…と 心に誓う私だった。




現在 2時少し前(東京までの 残り 約9時間半)



      To be continued …  

( って感じ … )


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