● 少女ライカ
喜多嶋隆が書いた「少女ライカ」について語ってみたい。
常々、私は「喜多嶋隆」の小説が好きだ…と、言いながら「喜多嶋隆の文体はキザだ」とも言い続けてきた。^^;
ゆえに、「喜多嶋」作品であっても あまりにも、「キザ度」が強いと 正直言って「面白かった」と私は言わない。
「ポニーテールは…」シリーズや 「CFギャング・シリーズ」の初期の作品は そんなにキザ度が鼻につかないのだが、残念ながら 近年の特に90年代後半から2000年前後の作品は キザったらしい作品が多く、喜多嶋作品を読み続けるのを辞めようかと 正直言って思った時期がある。
そんな時、いつもなら2~3ヶ月に1冊の割合で角川と光文社から交互に文庫を出版していたペースに 一時的に間が空いて で、発刊されたのが、この「少女ライカ」だった。
はっきり言って、話は 物凄くベタである。
でも、喜多嶋の初期の作品で味わえた せつなさがこの作品には 久しぶりに込められている。
ネタバレはしたくないので内容には触れたくないが、ひとつだけ…
予備校のエピソードで爆泣きさせられた。
まるで、その写真が目の前に見えるようで…
そんな広告ポスターが目の前にあったら たぶん、私も見入ったまま しばし、動けないだろうなぁ…
たぶん、この作品の主人公である来夏を 綾瀬はるかや長澤まさみが演じて映像化されたら ハマるんじゃないか… ホントは彼女達には明るい女の子の役を演ずるのを見たいのだけど、ふと そう思ってしまった一冊だ。
