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2006年04月03日

● 短小説「北斗星」 10


22時半過ぎ 北斗星は八雲町の辺りを走っている。

(東京までの 残り 約13時間弱)




【冒頭にあたり、管理人注記】


この物語は1話完結の様に見えて そうでは無い部分があります。

(たぶん…、きっと… あ・あるハズです。^^;)


なので、途中から読み始めた方は どうか


   ・第1話『短小説「北斗星」


   ・前 回『短小説「北斗星」 9


上記URLを御参考に、御一読願います。






【今日のウンチク】


前回は「カニ」について述べたので 今回は「イカ」について述べてみる。


基本的に、「イカ」と一口で呼んでも 実は種類が沢山あり、当然 それに応じて食べ方や好みも様々だ。


ところがね、国内各地を回ってみると 非常に種類が多い様に見える「イカ」ではありながら、実は地方によって同じ「イカ」を別の名前で呼んでいたり、名前は同じなのに場所によっては違う「イカ」というのもある。


さて、北海道で代表的な「イカ」と旬を言えば…


初夏はミズイカ(アオリイカ)、夏~秋はスルメイカ、冬~春はヤリイカと言われている。


まず、「スルメイカ」について述べると…

「スルメイカ」は日本海全般で収穫でき、日本国内のイカの消費量の半分以上を占めるイカなので「北海道で」と言うよりも 国内で…代表的なイカでもある。

ただ、「スルメイカ」の旬は夏から秋で、この「スルメイカ」も回遊魚に近い性質を持っており、調度 その旬の季節に青森や北海道沿岸に多く回遊してきている…という状況がある。

特に小樽など日本海側の漁港では 初夏の頃から北上してくると言われており、そのイカを追ってマグロも北上してくる…とさえ言われている。

なので、旬なイカを腹一杯食べてる時期のマグロが 一番美味い…という嘘か本当か判らない話まである。^^;

ちなみに、駅弁で有名になった「イカめし」だが、最も美味しい「イカめし」は この「スルメイカ」が成長段階の 大人に成りきる一歩手前の 少々、小ぶりなものが肉質と言い旨味といい「絶品」と言われている。

また、さらに幼い子イカは「麦イカ」と呼ばれ、珍重される。


次に「アオリイカ(ミズイカ)」について述べると…

種類としては「ヤリイカ」科に属するので「ヤリイカ」と似た扱いをされる事が多いわりに、国内全般で収穫されるせいか場所によって「ミズイカ」「バショウイカ」等と 様々な別名で呼ばれている。

で、このイカの最も旬な時期は初夏で 夏の産卵時期より前の時期であり、ちょうどの その時期に北海道南部の沿岸で最盛期となる。

私は このアオリイカの一夜干しを 軽く炙って食べるのが実は大好きだ。


次に「ヤリイカ」について述べると…

個人的な意見ではあるが、私はイカの刺身を食べるなら この「ヤリイカ」の旬の時期のものだと思っている。(これは”いや、スルメイカの刺身だ…”という意見としばしば対立する事も併せて添えておく^^;)

北海道南部の一部の地域では このイカを乾燥してスルメにしている地域があり、聞くところによると、「ヤリイカ」のスルメを特に竹葉(ちくよう)、笹スルメなどと呼び、珍重するむきがあるのだそうだ。。


尚、本州方面では馴染みの「ケンサキイカ(シロイカ)(アカイカ)」、「モンゴウイカ(カミナリイカ)」等は 実は北海道ではあまり収穫されておらず、獲れたとしても時期はずれ、期待はずれに終わる事が多く、正直言って、これを北海道で食べてもありがたいとは思った事が無い。







【今日のウンチク】2


この物語で触れている「北斗星」等 現在、JRで運行されている長距離寝台特急は かの、世界に名だたる「オリエント急行」がモデルにされている…と言われている。


日本人の多くも「オリエント急行」の名を知ってる人は多いが、その中味までを知っている人は 実は少ない。
(日本人ってのは 本当に中味を知ろうとしない国民性なんだな^^;)


なので、オリエント急行について 簡単に述べておく。


「オリエント急行」の始まりは1883年で あるベルギー人の壮大な夢の実現によりパリ-イスタンブール(旧名:コンスタンチノープル)間を豪華な列車で結ぶ…というもので
当時のパリ-イスタンブール間は67時間の行程だったそうだ。

その後、1889年にはロンドン~パリ間(ドーバー海峡はフェリー接続)の運行が開始され、パリ~イスタンブール間と結ばれ 途中、2度の世界大戦など紆余曲折を経ながら その運行は1977年まで運行された。


また、1980年代からはオリエントエクスプレスホテルズ社が1982年に運行をはじめたロンドンとイタリアを結ぶ「ベニス・シンプロン・オリエント急行」(VSOE)や、スイスの旅行会社インターフルーク社による「ノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行」(NIOE)と言うのがあり、フランスが主に団体専用列車用として所有する「プルマン・オリエント急行」(POE)というのもあり、オリエントエクスプレスホテルズ社はバンコクとシンガポールの間で運行を行っている「イースタン・オリエント急行」(E&O)と、アメリカン・オリエントエクスプレス社が所有する「アメリカン・オリエント急行」、メキシコを走行する「サウス・オリエント急行」、中国を走行する「チャイナ・オリエント急行」、インドを走行する「ロイヤル・オリエント急行」というものまで存在する。^^;


しかしながら、日本人が「オリエント急行」として知ったかぶりになっているのは 基本的に最も初期のパリ-イスタンブール間のものである事は言うまでも無い。







いつの間にか少年が何処かへ行ってしまい、拍子抜けした私だった。


どうやら、少年のハートを鷲掴みに出来るほど 私には魅力が無いらしい…
(ToT)


だが、別に少年にモテずとも 私の人生にはさして大きな影響は無い… 


そう気を取り直して 本の続きを読み始める私


アガサ・クリスティが描くオリエントの旅を 北海道の噴火湾沿岸を走る車中で味わう… これぞ、まさにジス・イズ・ジャパンそのものである。(ToT)


ま、当たり前の事だが ポワロも乗ってないし、着飾った御婦人方も、執事もメイドも乗って無い。


メイド… この車両にアキバ系メイドが乗っていて「御主人様 旅のお供です…」なんて言われた日には… すいません、物語が違う話になってしまうので その妄想は別の機会に譲ります。^^;


さて、再び本を読み始めて しばらくした頃、近づく足音に気づき そちらを向くと年配の車掌が私に歩み寄ってきていた。


「あのぅ… ちょっと宜しいですか?」と車掌氏


「はい?」と私。


「いえ、キーホルダーを35個も購入されて、

 どうなさろうとしているのか伺いたいのですが… 宜しいですか?」


なので、私は「麻雀に負けた事」「その罰ゲームである事」「3個は私が欲しいけど、残りの32個は頼まれた物である事」等々を説明した。


車掌氏は 最初は真面目な顔で、徐々に笑って それを聞いていた。


「その御友人は32個のキーホルダーをどうするんでしょうね?」


「多分、愛人や病院のナース達に配るんじゃないかと思いますよ」と私。


「でも、皆で同じキーホルダーを使うと 見間違えたりしませんかね?」


「あ~、そう言われれば可能性はあるけど、そこまで考えてませんね彼らは」


「でも、残念ですね…

 出来ればその御友人の方が御本人でこの北斗星にお乗り頂ければ…」


「あぁ、それね 私も彼に言ったんですよ。

 そしたら彼曰く”職業上の理由で乗るわけにはイカナイ”って」


「え? どうして」


「寝台車だけに… ”死んだ医者”じゃシャレにならん…と。」


「あぁ、成る程…」

(職業柄なのか クスリともしない車掌氏 … orz )




「ところで… お客様

 先程、お連れの方が言われてた件なんですが…」


「え? お連れ? 私、独り旅…

 あ、同じコンパートメントのパンドラ… じゃなかった、女の人の事?」


「えぇ、その方が 仲良くなった男の子を同じコンパートメントに変更したい…

 と言われた件なんですが…」参考:『短小説「北斗星」 7


「あぁ、言ってましたね さっき…」


「実は… 独り旅の小学生の男の子…という お客様が見当たらないのですよ」


「え? さっき、ここに その子いたよ。

 ほら、その缶コーヒーは その子が飲んで…」


私はテーブルの上に置いたままになっている缶コーヒーを指さした。


【管理人注記】

 もし、このコーヒーのスポンサーになりたい
 缶コーヒー・メーカーの方が おられましたら御連絡願います。^^;
 条件次第で直ぐに商品名を目立つように書き入れますので…


「いやぁ… 実は、先程 一応、全車両の検札を終えまして…

 他の乗務員にも確認したんですけどねぇ…」と訝しげな車掌氏


「え~? あの女の人がその子と話して”独り”って聞いたって

 たしかに言ってましたけどねぇ… 不思議だなぁ…」


すると、車掌氏が 妙に深刻な顔をして「まさか…」と ポツリ。


私は 置き去られた缶コーヒーを手に取り


「ほら、これ間違いなく飲んで…」


と、言いかけたが、途中で言葉に詰まった。


だって、何度も少年がそれを飲んでるのを見たはずなのに 缶コーヒーの缶は 中味が殆ど減ってない程に重かったのだ。


事実、上から 飲み口を覗きながら缶を揺らして確認したら 中味の水面が飲み口の穴から見えるのである。

(ユラユラと揺れて…)




現在 23時ちょっと前(東京までの 残り 約12時間ちょい)



      To be continued …  ( ミステリ-だったのか? … これ )


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

お、おばけぇ?!無賃乗車!?
この先のお楽しみですね~

ところで、車内自販機の缶コーヒー、というと、
UCCかポッカ、あたりになるのでしょうか。。

★ nov さん

どこでも良いですね。

もし、勘違いしてスポンサーになって下さるなら^^

ちなみに金が欲しい訳じゃありません。^^

ネタが欲しいだけなんです(ToT)

 クラヒー!! いやぁ、驚きの展開になって来ましたね~。「謎の少年」の行方が気になります・・・。

 『オリエント急行殺人事件』、私も好きです。あれは推理小説の範疇を超えて、感動の人間ドラマになってますね。

FORREST

★ FORREST さん

お久しぶりです^^

お楽しみ頂けてますようで幸いです。^^

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。