« WBCに思う事 | TOPページへ | 獄門島(古谷版) »

2006年03月19日

● スズメの実がなる木


あるブログで「すずめ」の話を読み、奇遇だなと思ったので述べてみる。




基本的に 小鳥は可愛いいものとされている。


それは良い、それについて反論したいとは思わない。


私は 昔から鳥を飼う…という事には無縁で 今まで、我が家に鳥籠があった試しは無い。


私の友人の一人である「アキバ系研究員を束ねた某国立大学理工学部教授」は 学生の頃からずっと十姉妹(ジュウシマツ)を飼い続けており、彼と彼の奥さんの趣味の為に建てられた下手な民家の倉庫よりも広い温室の一角に 鳥籠と言うよりも もはや鳥小屋と呼ぶべき空間があって 歴代で何代目なのか判らない系譜の十姉妹達がピーピー鳴いている。


昔、私が小学生の高学年から中学生ぐらいの頃、鳥を飼う…と言えば「文鳥」「インコ」「カナリア」 そしてその「十姉妹」と言うのが言わば定番だった。


ところが、ペットショップでの人気の波から いつの間にか「十姉妹」は転げ落ちたらしく、最近のペットショップでは 探さないと置いてる店が無いのだそうだ。


以前、別の友人である「二代目開業医」の母親が シャム猫のブリーダーだという話を別の記事で述べたが、このシャム猫も 今やペット・ショップで買い求めるのは簡単な話では無い。


もうひとつ付け加えると「教授」は卵胎生メダカに関しても凝っており、彼の温室の一角には 日本古来の「メダカ」が群れをなして泳いでおり、アフリカや南米のカラフルなメダカまでもが育てられている。


昔は どこのペット・ショップにも必ずと言っていいほど人気があって置いてあった「シャム猫」「十姉妹」 そして、日本国内の たいていの小川に泳いでいたと言われる「メダカ」…


別に、絶滅への危機を心配して友人達は保護しているのでは無い。


ペットに真の可愛さを求めているのか、ただ流行に左右されて選んでるのか判らない様な気持ちとは 見事に隔絶された へそ曲がり達なだけであり、「生き物を飼う」という事にひとつの信念を持っていると彼らは勝手に自負している。


私は…と言えば 二代目からはシャム猫を貰い、教授からは何種類かのメダカを貰っては それぞれを別の水槽で飼って、リビングや便所や風呂場に置いてある。

(さすがに 十姉妹は猫優先のために飼ってない^^;)




さて、10年ちょっと前に 昔、北海道教育大学の校舎があった跡地に新しく建て代えられて移転した札幌市の中央図書館だが、私が中学生の頃に利用していた昔の図書館の横には イチョウの古木が数本有り、晩秋になると 大きくて非常に美味しい銀杏の実を沢山実らせていたものだ。


中学3年生の時、私と嫁や教授や二代目は 夏の中体連が終わって部活を引退し、受験勉強を本格的に始めるにあたって よく、その図書館の自習室を利用しに通ったものだったが、ちょうど、銀杏が実った頃 今の様にコンビニがあってコンビニ袋が溢れている時代じゃ無かったから 真っ黒のビニールのゴミ袋を持っていって 拾えるだけ、銀杏の実を皆で拾い、二代目の家の庭の一角に穴を掘ってその実を埋めてわざと腐らせ、果肉が腐り落ちた頃合いに掘り起こして キレイに洗って陰干しをして料理に使ったものだ。


これがね、実に美味しかったんだ。


だから、その後 高校に入った3年間も 図書館に通いながら、やはり銀杏を皆で拾ったのだ。


ちょっと湿っぽい話を許して貰えば 中学3年の時に初めて図書館に銀杏を拾いに行った時、別の記事で何度も語った「亡き友」も そこに一緒にいたのだ。


今思えば、後に病に倒れ、その時の銀杏拾いが 結果的に彼女にとって最後の銀杏拾いになるなんて彼女自身ですら思ってみなかったはずだ。


”亡き友”は 後日、二代目の庭から掘り起こし、洗って陰干しも済ませた銀杏を(後の)二代目開業医から貰って帰り、彼女の親父さんに食べさせたそうで、彼女の親父さんも その時の銀杏の美味さに魅せられた一人となり、”亡き友”が文字通り”亡き友”となってしまった後、彼女の思い出話のひとつとして

「あんなに美味い銀杏を その前も、その後も再び食べた事が無い」

と、話していたものだった。


だからと言って その銀杏の木を美化して語ろうとは思っていない。




実は その銀杏の木を 生前の”亡き友”が 図書館に向かって歩いていたある日の事、


「あれって まるで”雀の実がなる木”みたいね」


と、面白そうに眺めていたのだ。


「スズメの実がなる木」 そういう表現がピッタリとはまる程、普段のそのイチョウの木には数え切れないほど無数のスズメが木全体に まるで銀杏の実が たわわに実っているかの如くとまっており、チュンチュンと会話をし合うかのように それはまるで木全体がチュンチュンとざわめいているかの様だった。


その光景を想像できるだろうか?


私の周囲が特殊なのかもしれないが 特に冬の寒い時期、私の住んでいる地域のいずこかには そういう「スズメの実がなる木」があった。


真冬の晴れた日の朝に 学校へ行こうとトボトボ歩いてると 通学路の途中に、必ず”スズメの実がなる木”が1本は必ずあり、それが 当たり前の風景で、図書館のイチョウの木も 春夏秋冬 ずっと一年中、枝には無数のスズメがとまって井戸端会議を開いてる。


ところがね…


その後、大学進学、そして就職と しばらくの期間を東京で過ごしたが、東京には そんな”スズメの実がなる木”は無かった。


そして、その後 札幌に生活の拠点を戻すと いつの間にか都会化が進んでしまったのか”スズメの実がなる木”になっていた木々が 悉く切り倒され、通学路だった道の風景は一新されてしまっていた。


だから、私の当時の夢のひとつに


「近い将来、絶対に土地を手に入れて 一戸建ての家を建てる。

 その時には 銀杏や、栗や、梨や、リンゴなど 実のなる木を庭に植え

 毎年、その実を食べる… そんな風習のある家にするんだ」


という思いと そのいずれかの木が”スズメの実がなる木”になってくれる事を夢見たのだ。


何故?って聞かれると困るのだが…


私は 鳥が鳥籠に飼われているのを見るのが とても嫌なのだ。^^;


だから、インコとか文鳥とか 篭暮らしの鳥を好きになれない気持ちがある。


その代わり、庭先なんかを気ままにチュンチュンいって跳ね回るスズメの姿を 窓越しに猫と眺めるのが大好きなのだ。


私の横で 猫は「グゥ~ッ」と低い唸り声をあげながら


「このガラス窓さえ無かったら、今すぐアイツ(スズメ)を仕留めたい」


眠っていた野生に目覚め いきり立つ猫の首を撫でながら


「まぁまぁ、まったりと…」


と、優しくなだめると その猫にカプッと八つ当たりの様に噛みつかれる私。
(ToT)


噛まれた手は痛いけど そんなのどかな昼下がりが、最も


「こんなのが”幸せ”なのかな?… テヘッ」


と、つい可愛く独り芝居してしまう瞬間でもある。


参考記事:『雑感(4月23日)


だから、年々 我が家の庭の木に スズメが集まる光景は、私の夢の達成も含めて感無量の思いがある。


今日もまた けっして良い天気では無かったが、猫とまったりと庭を眺めていたら 窓越しにスズメの群れる会話が聞こえてきた。


半分、ウトウトとまどろみながら そんなスズメの鳴き声を聞いていたら 不意に現れた嫁が 窓から外を見て


「あの、ウチのイチョウの木 まるで”スズメのなる木”みたいね」


と、ポソッと呟き それを聞いた私は30年近く前の”亡き友”が 元気な姿で


「ねぇ、ブタネコ君 あれって まるで”雀の実がなる木”みたいね」


と、面白そうに眺めていた光景が甦り、思わず泣きそうになった。(ToT)


嫁は無意識のまま 自分が何を言ったのかも気付いていない。^^;


気づかせたら また、ひどく寝込むんだろうから 気づかせるわけにはいかない。


しかし、勘の良い嫁である。


私の顔を見て


「どうしたの? なんか、泣きそうな顔してない?」


と言う。


私は どう答えていいか判らず、でも 答えに詰まると、絶対に さらにツッコまれるのが目に見えているから



「 
  泣きそうな程、君(嫁)が好き 」




つい、言ってしまった… orz




嫁は 一瞬、ポカンとした顔をした後


「もう、イキナリ何言ってんのよ…」


とか言って スタスタと何処かへ行ってしまった…。


独り、歩み去る嫁の後ろ姿を見送りながら


「もっと他の台詞が なんで思い浮かばなかったんだ…」と




自己嫌悪の俺 … orz




まぁ、結局 DVD見ながら そのまま、そこで寝てしまい…


数時間後、娘に 


「お父さん、晩御飯が出来たって」


と、揺り起こされ キッチン・テーブルに言ってみたら…


テーブルの上には 出前の寿司の桶と ニワトリの”股焼き”が載っていた。




今日はクリスマスなんですか?> 嫁




とっても複雑な気分の私だった。






それが、今日の出来事だ。




お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『記憶・想い出…』関連の記事

コメント

>「こいうのが”幸せ”なのかな?… テヘッ」
と、つい可愛く独り芝居してしまう瞬間でもある。

熱あるんですか?(・∀・;)ダイジョブ?

>テーブルの上には 出前の寿司の桶と ニワトリの”股焼き”が載っていた

食事制限で 食べられないじゃん テヘッw

★ taku さん

あれ? 南東北は彼岸が一日早くて 今日が祝日なの?

あ、そかそか エキに合わせてズル休みか^^

Ψ(`∀´)Ψ ケケケ

こんばんは。この記事、楽しく読ませていただきました。

「泣きそうなほど、君(嫁)が好き」
・・・すごい!! こんな事(冗談でも)言える人、なかなかいないですよ。
私もいつの日か、だんな様に言って欲しい・・・

・・・って、まだ結婚してないんだった・・・(´・ω・`)

★ しき さん

一般的に「口は災いの元」と申しますが、「災い転じて福と成す」ってのも ごく希にあるもんなんですね。^^

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。