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2006年03月08日

● 悪魔が来りて笛を吹く(古谷版)


古谷一行が金田一耕助を演じた77年版『悪魔が来りて笛を吹く』を語ってみる。




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主な出演者


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あ、失礼^^;


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金田一耕助:古谷一行


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椿元子爵:江原真二郎


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椿 美禰子:壇ふみ


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椿 あき子:草笛光子


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右から、玉虫御前:加藤嘉 その愛人:中山麻里


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右から、新宮利彦:長門裕之 その嫁と倅


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右から、あき子の乳母:原泉 お手伝い:とめ 三島東太郎:涅槃(沖雅也)


その他に…


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日和警部:長門勇


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出川刑事:モロボシ・ダン(森次晃嗣)と旅館女中:ハレンチ学園(児島美ゆき)

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あと、今回から

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等々力刑事(上の真ん中の人)が登場したが ちょっとベテラン気味の刑事ってだけで 原作の「等々力警部」では無い。^^;




さて、この作品は 古谷一行の初期77年版という事もあってか、出来はなかなか良い。


個人的主観で申し上げれば ヒロイン壇ふみに「薄幸」さはプンプンなのだが、華が感じられないのと その母あき子の草笛光子が 他の横溝作品でも見慣れているせいか、妖艶さを感じず、この二人のみ キャスティングに難ありかな?と思った。


しかしながら、西田敏行版金田一の映画版「悪魔が来たりて笛を吹く」に比べたら クォリティは はるかに上と思う。


何よりも


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椿元子爵:江原真二郎が…


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なんか妙にハマっている。^^


また、映画版ではおざなりにされた


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天銀堂事件を ちゃんと描いており、


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レコードもあるし…


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雰囲気も良く出てるし…


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中山麻里の… …に目がいく古谷の気持ちも判る。


が、なんと言っても


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涅槃の こんなシーンを見れただけで満足だ。




さて、この「悪魔が来たりて笛を吹く」は 舞台が東京と明石などで 馴染みの岡山とは違う。


ゆえに、風土的な因習や 伝承話などは登場しない。


しかしながら、

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横溝独特の系譜は あいかわらず重要な伏線であり、ヒロインの哀愁はせつない。


この原作を読む時、戦後の闇市や買い出しといった事が最低限 予備知識としてあればこの上ないのだが、今の学生達にそれを求めるのは無理であろう。


ゆえに、逆に その時代の生活感というものを後世に残し伝えるには 横溝正史が多くの原作で描いた 東京と岡山、信州、伊豆…といった地方の戦前戦後の風景や生活感は この先何十年後には 物凄く貴重な文献になると私は確信している。


こういう作品を前に


「なんか、古臭いし よくわかんないって言うか…」


なんてほざく小娘達に対し、


「4・50年後 オマエが婆ぁになった時、

 オマエの青春時代を そう言われたら笑ってられるのか?」


と申し上げておきたい。^^;


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コメント

逆立ち金田一、笑えました。
日和「警部」と等々力「刑事」、肩書き逆だなあと言いたいですね。
江原真二郎の椿元子爵、確かにハマッてますね。表紙から抜け出してきたみたい。

こうして画像を拝見しても原作の雰囲気がよく出ていることがわかります。
天銀堂事件が描かれていたり、“作曲・演奏 椿 英輔”と入ったレコードの、芸の細かさが嬉しいです。

>中山麻里の… …に目がいく古谷の気持ちも判る。
 彼でなくても目がいきます(笑)

東太郎のフルート・シーン、これはいいですね。沖雅也が実際に吹いたのかどうかはともかく、東太郎がフルートを吹いて見せる場面があるというのは大事だったと思います。

>その時代の生活感というものを後世に残し伝えるには 横溝正史が多くの原作で描いた 東京と岡山、信州、伊豆…といった地方の戦前戦後の風景や生活感は この先何十年後には 物凄く貴重な文献になると私は確信している。

同感です。私は横溝の作品から、それまで知らなかった自分の国の戦後の様子を知ることができました。
いい勉強になりましたし、時代を知る面白さを教えてもらいました。

実際にその時代を生きた作家の手によって描かれているわけですから、時代考証的な価値もさることながら、何よりも当時を生きた人々の ものの見方、考え方を知ることができるというのが貴重だと思います。

だからこういう事件が起きた、という説得力もあるわけで、そういった意味でも横溝の作品は、有名なミステリ小説というだけでなく、日本の戦後精神史を辿ることができる作品としても読み継がれていってほしいと思います。

>「4・50年後 オマエが婆ぁになった時、 オマエの青春時代を そう言われたら笑ってられるのか?」

まったくです。あんた、婆ぁ(爺ぃ)にならないとでも言うのかぃ、と言いたくなります。
それにしても、今現在 巷にあふれているミステリ小説が、若い彼・彼女たちの郷愁を誘う日が来るのだろうか。
確かに、こういう時代だったよね、と思い出すことはできるのでしょうが・・・今の若い人たちが年を取ってから読んだときに、心の琴線にふれるミステリというのも数少ないのではないかと思います。

★ HAZUKI さん

この「悪魔が来たりて…」は 戦後間もなくの闇市社会と 帝銀堂事件という実際にあった事件の背景など 当時を描いた作品であり、当時を知るキッカケにもなればテキストにもなる作品だと思います。

先日、私が京都観光ガイドや時刻表案内と横溝を一緒にするな…と怒ったのも それらは年月の経過と共にただの印刷物にしか過ぎなくなるモノ しかし、横溝は爺さんや婆さんに「ねぇ昔の因習ってどんなだったの?」と 少なくとも聞いてみたくなる作品なんだ…って事でもあるのです。^^

「そこに山があったから」という登山者の台詞の様に「そこに人がいたから」って理由だけでカッターで斬りつける話とは訳が違うんですよね。

殺人というのが どんなに陰惨で どんな悲劇を呼ぶのか…って事も 実は横溝のような作品だと深層心理に「実際には、絶対にあっちゃいけない事」と植え付けてくれるものでもあると私は信じております。

少なくとも このTV版は西田敏行の映画なんかより遥かに良い出来でした^^


またまたこんにちは。

私、この古谷版、みてないですね!

ん~っ、絶対にみた覚えがない。私は初期の古谷版、みていないですね。

いや、貴重な画像、ありがとうざいます。

これこそ、ビデオ等ないですかね?

★ イエローストーン さん


77年及び78年の 古谷一行のTVシリーズはDVD化されてます。

ただ、レンタル屋の場合 VTRの方が多く、置いている店は 少ないかもしれません^^;

79年以降のSP版は 全部VTRで 置いている店は もっと少ないみたいです。

【※注意!!】

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