● 寺内貫太郎一家
いつも このブログを御愛読頂けている「やじ」さんより…
「(3月2日に)急逝された久世さんのドラマについての意見をキボンヌ」
とのリクエストがあり、御期待に添えるかは判らないけど語ってみる。^^;
『「寺内貫太郎一家」DVD発売記念イベントで2月22日に元気な姿を見せたばかりだった。』
というのは スポーツ紙の芸能欄で読んだ記事。
実は、密かに2月24日に「寺内貫太郎一家」のDVDが発売されるのを楽しみに待っていたので 前もって頼んでおいたアマゾンからは既に品物が着いていたが、まだ封を切らずに 一気に全部を見通せるヒマが出来るのを待っていた。
で、やじさんの問いかけにお応えする前に 私の個人的「久世」観みたいなものを述べておくと…
専門家の間ではどうかは知らない。
私は 子供の頃からの いちドラマ・ファンとして いろんなドラマを見続けてきたけれど、ちょうど「寺内貫太郎一家」が放映された頃までは どんなに面白いと思って見ているドラマでも「脚本家」の名前はチェックしても 「演出家」の名前には興味が無かった。
だって、今でも多くのドラマがそうだけど 1本のドラマを1人の演出家が全部担当する事など皆無で 今は3ヶ月を1クールとして番組を制作しているけど、1970年代では半年間、毎週放送して全26話なんてドラマはザラにあったのだ。
だから、新ドラマを見る目安は 演出家じゃなくて脚本家が誰か? そこが重要だったし、当時は脂の乗った 良い脚本家が多く、特に「6羽のかもめ」「うちのホンカン」「前略、おふくろ様」の倉本聰と 「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「だいこんの花」の向田邦子は 私にとって西と東の横綱格だった。
後年になって 番組に起用していた女優との不倫・その相手が妊娠…等のスキャンダルによりTVで騒がれた時に 初めて向田邦子とコンビを組んでいた演出家だった事を知る。
また、全てが この久世光彦氏のせいだと言うつもりは無いが、ゴールデンタイムのドラマに裸の女性を登場させたり、スキャンダルを起こした俳優を視聴率稼ぎの為に率先して起用したり、後の「~ファミリー」みたいに 固有の俳優達と劇団を組んだかの如くドラマを占有していく…みたいな悪弊を先駆けておこなったのも この人と言って良いはずだ。
ゆえに、芸能人や 久世氏と共に働いていた方々とは違って、いち視聴者としての私の感想としては 久世氏に対して 良いイメージは無い。
演出家として どうだったのか?…を考えた場合。
たとえば、「寺内貫太郎一家」の演出家はDVDの解説によると久世光彦の他に、服部晴治、峰岸進、竹之下寛次、浅生憲章、鴨下信一、宮田吉雄などの名前があり、私の個人的好みで言えば 鴨下信一の回が特に面白いと感じ、久世氏の回は 妙に面白い時と、全くつまらない時の両極端である。
また、私は 正直言って倉本聰の大ファンで、向田邦子の作は あまり好きな作品が少ないのだが、それでも 何本かは面白かったと記憶に残る作品がある。
(ちなみに、倉本聰と向田邦子は仲が良く 共作で良いドラマを数本書いている)
が、それを確認してみると
「阿修羅の如く」(演出:和田勉)
「あ・うん」(演出:深町幸男)
「思い出トランプ」(演出:田中賢二)
と、悉くN○Kで T○Sの久世氏が関わっていないものばかりだったりする。
なので、久世氏と個人的に知古でも無い私としては 久世氏に関して下手に誉めようとすると 完全に御世辞になってしまうので 個人的な部分は これ以上、語りたくない。^^;
ただね、どこまでが久世氏の功績だったのかは判らないけど
「寺内貫太郎一家」は 物凄く面白いドラマだった。
多くの人達は
毎回、御約束の小林亜星と西城秀樹の親子喧嘩のシーンを口にするけれど…
私は悠木千帆(樹木希林)の とぼけた婆ぁが大好きで…
親子喧嘩の最中でも 一人、黙々と飯を喰い…
自分の部屋の壁に貼った 大好きなジュリー(沢田研二)のポスターに向かって
「ジュリー」と身をよじる。
見事なクソ婆ぁぶりで 大好きだった。^^;
あと… たまたまキャプったので サービスカット
若かりし頃の浅田美代子…
オッチョコチョイ(死語?^^;)な お手伝いさん役で
今なら「たったこれだけ?」と言われるような露出で視聴率が跳ね上がり、PTAが怒った時代だったんだ…
伴淳三郎と、左とん平も 良い味を出していたし…
藤竜也の存在が イマイチ、その当時は判らなかった。^^;
思うに、今の時代こそ こういうホーム・コメディが1本あっても良いと思うんだよね。
個人的な希望としては 浅田美代子の演じた「お手伝いさん」みたいな役を「石原さとみ」や「綾瀬はるか」が演じるのを見たいんだ。


