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2006年01月24日

● 片想い


東野圭吾:著「片想い」について語ってみる。




画像


先日、『東野圭吾が直木賞』という記事の中で ほんの少しだが「片想い」について触れ、その中で



3回目は 平成13年上半期で 候補作は「片想い」で その時の受賞作は 藤田宜永『愛の領分』、私は ここで東野圭吾が受賞していてもおかしくないと思っている。


「片想い」という本は 東野圭吾の作品の中でも 私は個人的に特にお気に入りの作品であり、この時の他の候補作は受賞作も含めて 全然面白いモノが無かったからだ。



と述べた。


ジャンル別で分類すると 東野圭吾は「推理作家」だとする向きがある。


確かに、東野作品の中には正統な「推理小説」が何冊もあるから それは決して、間違いでは無いと思う。


けれども、では、東野作品は全て推理小説か?と言えば、そうでは無い。


実を言うと、私が東野圭吾の小説が好きな理由の主は


「推理小説ではあるのだが、青春小説でもある…」


そういう作風の作品が とても気に入ってるからであり、「謎解き」というものが 犯人が捕まらない為に施したトリックを解明する…という本来の推理小説としての趣だけではなく 謎が解明されていくのと同時に 友情や人間関係が様々に変化していく… その様の描写がツボにはまるのである。


東野圭吾


という、やはり以前に記した記事の中でも述べたが 私は私にとっての東野圭吾のベストは「放課後」や「卒業――雪月花殺人ゲーム」の様に「学園推理物」「青春推理」と分類される作品群で 今回の「片想い」も そのカテゴリーに含まれると感じ、同様に面白い作品だと感じている。


ただ、この「片想い」に関して 内容に少し触れると この作品のベースには「性同一性障害」がある。


この事に関して読む側に 偏見や、興味本位や、無関心の度が酷いと 純粋に作品を理解出来ず 単なるつまらない作品と感じる人も多かろう。


実際に、そういう事で悩んでいる人にとっては こういう小説の描き方は不愉快に感じる人もいるだろう…


ゆえに、そういう点でコメントは非常に難しい作品ではあるが、私が この作品に対して「面白い」と感じて評価してるのは ベースとなっている「性同一性障害」がどうしたこうしたでは無く、ラストの描写にある。


そこに東野ならではの「青春モノ」の雰囲気がたっぷりと溢れて寂寥感に包まれるからなのだ。


とかく、近頃はTVドラマの影響で「白夜行」こそ東野圭吾の傑作…なんて 簡単に口にする輩が増えたが、「白夜行」が傑作か否かの問題より、他の東野作品をどれだけ読んで そう言ってるのか? 私は そこを問い詰めたいと思う事が この頃、よくある。


私とは違って、「秘密」こそ傑作だ… そう言う人を知ってるが、私は 私とは意見が異なるけれども その意見にも一理あると思っている。


「回廊亭殺人事件」がベストだ…という興味深い意見の持ち主も知っているが その意見も一理あると思っている。


もちろん「白夜行」も面白い作品だと思っているが、「白夜行」だけを読んで「ベストだ」と言ってるような底の浅い意見が気に入らないのである。


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コメント

書き込みは初めてですがいつもお世話になっております。

10代20代の若い人は白夜行の方がとっつきやすいのかな。
中年男が主人公だと感情移入しにくいのかもしれないですね。
あっ、見当ハズレの独り言です、サラッと流してやってください。(^▽^;)

PS.馳星周さんもそろそろと思うんですが、審査員イジワルですね。

★ 松本ガム太郎 さん

こちらこそ、はじめまして。

コメントありがとうございました。

>サラッと流してやってください。

このブログは水洗便所じゃないもので…^^;

対応に戸惑っております。

>審査員イジワルですね。

審査員に 林 真理子と渡辺 淳一がいますからね^^

これ、最近読み終えました。初東野作品です。
まだ百夜行は読む気がしません・・・

確かにこれは、今現在大学生だったり、卒業していても学生時代に何かを共に真剣に取り組んだという経験が無い人には「友情」という部分はわかり難いでしょうね。

で、私は大学時代にそういう仲間がいて、やはり今でも年一回会って、やはり毎回同じように昔のネタで盛り上がっているので、ブタネコさんの言う「青春小説」という観点は凄くよくわかります。
ホントに年に一回だけなんですけどね、そいつらと会うのは。電話も全くしないし。
でも間違いなく自分の中で大事な連中です。

次は「放課後」とか読んでみようかな・・・

★ うごるあ さん

個人的意見としては「放課後」と「卒業」は お奨めします。

それ以外については…

重ねて個人的意見ですが 最近、どんどん東野圭吾を嫌っていく私がおりまして^^;

ブタネコさん、無事に「帰札」されましたか(^^)おかえりなさいませ。
ブログの再会はほぼ1ヶ月ぶりですね。
またいろんなお話楽しみにしてます。

さて、たった今「片想い」読み終えました。
「性同一性障害」というテーマにかなり惹き込まれました。
なんというか…心に残ります。

ブタネコさんは宮部みゆきの「火車」をお読みになりましたか? 
「片想い」の内容の一部を読んで「火車」を思い出しました。

次は「放課後」を読んでみようかなと思っています。
うごるあさんはもう読んだでしょうかね(^^)

★ junchin さん

>「火車」をお読みになりましたか? 

読んだんですけど、内容が思い出せないんです^^;

>「片想い」の内容の一部を読んで「火車」を思い出しました。

へぇ、どんなとこでしょう^^

>次は「放課後」を読んでみようかなと思っています。

御感想をお待ちしております^^

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