● ブタネコの「初夢」
新年の計は元旦にありと 古の人は言う。
のんびりと おせち料理をつまみながら、
「さて今年は どんな事をしようかな?…」
なんて事を考えろ…という事なのだろう。
子供の頃、そして学生の頃、さらに社会人になって…
その時々で やりたい事はいっぱいあった。
それが歳を重ね、その間に やってみたかった事に挑戦する事が出来たり、現実の厳しさに直面して断念したり… ひとつずつ消化され、今になると もう、そんなに「やってみたい事」が残っていない事に気がついた。^^;
で、そこに気づくと なんだか無性に寂しい気持ちになり
「このままじゃイケナイ」
そう強く思った昨日の午後。
暮れから、毎年恒例となっている嫁のおせち作りに、今年は娘も加わり、真剣に作り方を学んでいた。
母娘が共に キャァキャァ言いながら料理する姿は眺めていて微笑ましい。
が、へそ曲がりな私は ふと、ある疑念が頭を過ぎる。
なので、コソッと嫁に
「ねぇ? なんでアイツ(娘) 一生懸命なの?」
と聞くと
「食べさせたい彼氏が出来たんじゃないの?」
アッサリと言う。
「何ぃ?」
父としては「やっぱり、そうか…」と気が気では無い。
ゆえに、今度はコソッと娘に
「何? オマエ、もしかして彼氏が出来たの?」
と、単刀直入に聞くと
「え? いないよ… なんで?」
と、呆気ない。
「いや、急に 料理なんか…」
「だって、たしなみでしょ?」
「そりゃそうだけどさ…」
「ちゃんと料理できるようになりたいの… それだけだよ」
まぁ、親バカを自認する私としては その答えだけで もう充分。
「そっか、そりゃ余計な事を聞いて悪かった 頑張れよ」
で、昨日より その娘の初おせちを食しているわけだが…
膾は妙に甘い。^^;
黒豆は塩っぱい。^^;
茶碗蒸しは すが入り過ぎ。^^;
食事制限や2代目開業医の様々な思惑(?)による過剰と思われる投薬などにより、私の味覚が狂っているんじゃないか? と、思われるフシもあるが… 一緒に食べている嫁も 時折、娘に見られないように苦笑を浮かべているのを見ると…
まぁ、そんな事はどうでも良い。^^;
最初から 完璧にきちんと出来る訳無いし、それよりも ちゃんとしようとする心意気こそ大事なのである。
男に食事を御馳走になっておきながら、
「なんか ここの刺身、あまり美味しくないね」
と平気で言うクセに じゃぁ、君は魚をさばく事が出来るのか?と聞けば
「生物の解剖みたいで気持ち悪ぃ~」
なんてのたまうアホ娘にだけは 育って欲しくなかっただけに 父としては素直に喜びたい。
さてさて、そんな正月を過ごしながら あらためて、
「さて、今年は 何をしようかな…」
まだまだ、療養の日は続きそうだし…
時間だけは いっぱいあるし…
試しに 小説でも書いてみようかな…
そんな事を想い描く。
まさに ブタネコの初夢である。^^;


