● ロ-レライ
『ロ-レライ』のDVDを買い、のんびりまったりと見直し、その結果、以前(2005年3月15日)に掲示した記事をリメイクする事にした。

このブログとの相互リンク先であり、個人的に いつも閲覧させて頂いている
『Band of Brothers 絆で結ばれた兄弟たち』さん
の サイト・コンテンツに
『戦争映画・ミリタリー情報掲示板』
という戦争映画に関する掲示板がある。
ネット内には 沢山の映画に関するサイトやブログがあり、戦争映画専門のコンテンツは数多い。
個人的に その中のいくつかを閲覧させていただいているが、それらの中で 上に挙げた『戦争映画・ミリタリー情報掲示板』は 常連として集っている方々が 非常にユニ-クな方が多く、見解も独特で 私は とても大好きだ。
この掲示板に集っている常連さん達は 過去ログから読み続けると 実に深い知識を持っておられ、見識も硬派で立派な方が多い。
そんな方々の間で 随分前から この『ロ-レライ』は話題に上がっており、私も 興味を持っている一人だった。
さて、観賞後の感想として思った事は、
「久しぶりに 邦画の戦争映画として まともな作品を観た」
というのが、第一だ。
この場合の「まとも」とは 邦画の戦争映画では お決まりの様に いつも必ず兵士の妻や許嫁等がスト-リ-の核に存在し、「愛とは?」とか「残された家族…」なんて話をスト-リ-に組み込み、その結果、戦争映画というよりも出来の悪い陳腐なラブスト-リ-になってしまっており、戦地に行く兵士達の真の心情や悲惨さ、背景などが まったくおざなりとなっている事に強く不満を抱いているからだ。
同時に、スト-リ-の中に サブリミナルの様に反戦メッセ-ジを吹き込みたがる監督、演出、脚本家が多く 純粋に戦争映画として捉えようとすると 実際の戦争で散華された先人達に対して 大いに恥ずかしい陳腐な物に成り下がり、そんなものを多くの映画評論家達は
「素晴らしい反戦メッセ-ジだ…」
等と提灯記事を並べる。
私は そんなクダラナイ映画を「戦争映画」とは認めたくない。
率直に言って「ロ-レライ」は ツッコミどころ満載の映像やスト-リ-ではある。
たとえば、
「CGで表現された米艦隊が密集しすぎて あり得ない」
という評論を 上記とは別の映画サイトで読んだが、私に言わせれば そんなものどうだっていい^^;
軍事オタクにツッコミを入れさせれば
「ヘッジホッグの着弾距離は もっと長い」とか
「駆逐艦と比較してB-29がデカ過ぎる…」等 言うはずであるが…
そんなものは どうでもいい。^^
他にも、ガンダム・オタクにツッコミを入れさせれば
「ニュ-タイプですか?」「パウラの本当の名は フォウ・ムラサメのはず」等と きっと言うはずだ。
でもね、そんなのもどうでもいい。
「パウラの衣裳は 綾波チックで萌え」とか「フィフスエレメンツのパクリ?」という人もいるだろうが、そんなものは… エイリアン第1作終盤の リプリ-の下着姿を思い出したから… 良かった^^;
作品の内容はともかく、制作姿勢に対して高く評価したいな…と 私は感じたのだ。
バンド・オブ・ブラザ-スや プライベ-ト・ライアンの様に 軍事マニアが泣いて喜ぶ様な軍事的な考証はノン・フィクション系の作品には必須な姿勢だが、
ロ-レライの様なファンタジーっぽい フィクション系の作品には そういう考証的な事に重箱の隅をつつくのは野暮と思う。
中途半端に実話をパクリ「実話に基づいた…」なんて ノン・フィクションを匂わせ、実は 左翼的捻れた反戦メッセ-ジを盛り込まれた様な 多くのクソ邦画戦争映画を考えれば 気持ちよくフィクションと楽しめる映画だったと感じた。
だから、そう言う意味で「まとも」と思ったのだ。
久しぶりに「単艦で米艦隊に突撃する大和魂」に触れ それだけで私は満足だ。
こういう映画を作り続けてくれるのなら 私はフジ・サンケイグル-プを応援する。^^
ライブドアが「もっと、リアルで もっと、まともな戦争映画」を作る為に 買収活動をしているのだったら 私はライブドアを応援する。
くだらない、とか、不謹慎と言われるかもしれないが そんな事を思った次第だ。
誤解の無いように 最後に強調しておくが、「ロ-レライ」を心の底から賞賛する映画…と 褒め称えるつもりは無い。
もしかしたら、日本の戦争映画が 少しづつ「まとも」に 少しづつ「より良い」作品が現れるキッカケになるんじゃないか?… そう感じた事を高く評価したいのである。
尚、この映画を観る前に ドストエフスキ-の「罪と罰」を読んでおく事をお奨めする。
映画の中でも登場し、読んでなくても 本編に影響は無いが、読んでおくと ちょっとだけ 違う観方ができるからだ。
