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2005年12月22日

● 女王蜂(石坂版)


フジTV系金曜エンタテイメント新春特別企画として 横溝作品の「女王蜂」が放映されるそうな…




放送日は1月6日で午後9時から、主演の金田一耕助にSMAPの稲垣吾郎、ヒロインの大道寺智子(琴絵と二役)に栗山千明なのだそうだ。


稲垣吾郎は 同局で既に、『犬神家の一族』『八つ墓村』の2作を金田一役で出演しており、今回が3作目となる。


個人的には 稲垣の金田一は可もなく不可もなく…といった感で無難なセンだと思っているのだが、今回 特に注目したいのは ヒロインの栗山千明と 3作目に「女王蜂」を選択した そのチョイスである。


実は 今まで、このブログで市川監督による 東宝版の横溝映画について それぞれ語ってきたのだが、最期に残ったまま、まだ語らずにいたのが奇遇だが 


女王蜂


この「女王蜂」なのである。


なので、今回は これを良い契機と思い、語ってみようと思う。


この作品は 横溝作品の中でもマニアの間では傑作の部類にランクされるのだが、他の「八つ墓村」や「犬神家の一族」等に比べて知名度が低い。


それは、横溝氏特有の「おどろおどろしい」という雰囲気より、どちらかというと 恋愛物語という色合いが濃い為、その おどろおどろしさが欠ける様に感じる分、若干 印象が薄いのではないか?と 私は邪推する。


けれども、濃いマニアの間では この作品も名作に間違いなく、角川のシリーズで この「女王蜂」が映画化されると聞いた時には「へぇ~」と驚きつつも 嬉しかったものだった。


と言うのも、順番から言って「本陣殺人事件」か「悪魔が来たりて笛を吹く」あたりが順当と思っていたからだ。

(制作会社や 映画化権などの裏事情を知らない者達の話です。^^;)


で、さらに意表を突かれたのは ヒロインにデビュー間もない


女王蜂

中井貴恵の起用である。


彼女は 名優の故・佐田啓二の娘で、弟は中井貴一という家庭環境にあり 登場と同時に話題性を発揮した。


女王蜂

女王蜂

女王蜂

物語の舞台は伊豆(原作では その離れ小島)


女王蜂


資産家の大道寺家の一人娘(萩尾みどり)と


女王蜂


たまたま旅行の途中で その地を訪れ、知り合った二人の大学生に纏わる話が発端となる。


その時の学生の一人で 後に娘と結婚して大道寺家の当主となるのが


女王蜂

仲代達也


その他の出演者としては…


女王蜂

岸恵子


女王蜂

司葉子


女王蜂

女王蜂

御約束の粉吹き警部


女王蜂

お馴染み 宿屋の女中の坂口良子


変わったところでは

女王蜂

駐在役に伴淳三郎


女王蜂

先日、”オヤジ”が覚醒剤で逮捕された為、さらに涅槃で待ちぼうけをくわされる事になった人


等が出演している。


内容については ネタバレしたくないので、あえて触れないでおくが… どうでもいい話をひとつだけ^^;


この映画が制作される時、中井貴恵が某化粧品会社のCMに起用された事もあって


女王蜂

女王蜂

女王蜂


といった画像が盛り込まれ、「タイアップ」という言葉が業界用語ではなく、一般的な言葉になったキッカケのひとつになった作品となった。


この口紅は 当時、人気商品となり 私はそれを密かに買い求めて 何かの時に嫁にプレゼントしたのだが…


「何? アタシの化粧に文句があるわけ?」


そんな感じで ひどく怒られた記憶がハッキリと脳裏に焼き付いている。(ToT)


聞いた話によると、欧米のどこかでは 男性から女性に口紅をプレゼントするのは


「オマエの化粧、下手くそだぞ」


と言うのと同じと解釈されるそうで…、同様のモノとしては 香水をプレゼントすると


「オマエ、臭いから それつけとけ」


という意味になるのだそうだ。^^;


クリスマスを間近に控えた独身男性の諸氏におかれましては、一応、念のために書き添えておく次第です。(頑張れ)



【12月25日 追記^^;】


以下の文章と画像は 当初、記事作成時に用意していたのですが 何かの手違いで抜けてしまい、先程まで その事に気づいておりませんでした。^^;


なので、謹んで追記する次第です。^^


実は、この作品も 他の市川版横溝映画同様、叙情的なラストで 余韻が残る作品である。


女王蜂


事件解決後、帰郷する金田一は 粉吹き警部と偶然に同じ列車に乗り合わせ そこで、二・三言会話を交わすのだが、それが実に良い。


女王蜂


で、この作品で 最も語っておきたいのが その時、金田一耕助は毛糸編み汽車の中でしているのである。^^


以前、


   ・『世界の中心で、愛をさけぶ 第4話

   ・『「横溝正史」と「編物」

   ・『雑感(5月8日)


といった記事で述べた事の原点が まさにこれだ…と言う事を申し上げておきたかったのだ…。(ToT)


参考記事:『女王蜂 再び

(稲垣版金田一の記事です)


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コメント

稲垣吾郎の金田一はきちんと観たことがないのですが、雰囲気的には悪くはないかなと思っています。
横溝正史が石坂・金田一のことを、市川監督が豊川・金田一のことをそう言っていたように、いわゆる“二枚目すぎる”という点でもオッケー?(笑)

原作のほうも映画のほうも、ほとんど忘れてしまっているのですが、毛糸の玉は忘れがたいですね。
実際に編み物ができる人でなければ描写にも説得力を欠いたでしょう。

ミステリとしてのトリックもなかなかのものだったという覚えがありますが(どんなトリックだったか詳細は覚えていない^^;)、そこは横溝正史で、決して単なるパズル的な、冷たい理知的推理小説というだけでは終わらなかった作品だったように思います。
むろんそれはこの『女王蜂』に限ったことではありませんが。

他の推理作家、現代のミステリ作家についても無知の私が言うのもなんですが、謎解きの中に熱い血の通ったロマンティシズムを織り込むことに成功した推理作家(ご自身では探偵作家と称しておられましたが)は横溝正史くらいのものではなかったでしょうか。

『犬神家の一族』の珠世と並ぶ絶世の美女 智子は、そうした浪漫的作風にピッタリのヒロインだったように思います。

そういえば仲代達也が出ていたんですね。岸恵子も懐かしい。
“御約束の粉吹き警部”の画像、嬉しかったです~。思わず声を立てて笑ってしまいました。

加藤武、好きです。市川・横溝作品になくてはならない人です。
この人がいてくれないと淋しいです。いなきゃウソだと思います。
市川・横溝作品に必要不可欠のキャラクターです。

しかしながら原作の等々力警部ファンとして言わせていただきますと、イメージは格段の差。
等々力警部は決してあんなお軽い人物ではありませんもの。

身だしなみ良く礼儀正しく思慮深く、男振りも決して悪くない。
誠実まじめの素敵な紳士でありますからして、金田一相手に軽口をたたくこともありますが、警部としての貫禄、存在感は言うに及ばず、物腰柔らか言葉遣いも大人の男を感じさせるカッコよさ、まして人前で粉薬を吹き出すなんてそんな不作法、カッコの悪いことをするようなお人ではありませんし云々。

中井貴恵の化粧品のCMはよく覚えていませんが、映画の宣伝も兼ねたようなポスターを目にした記憶がぼんやりとあります。

子供心に、“女王蜂”という言葉そのものが、何だかとっても刺激的で魅惑的に思えたことを覚えています。

横溝正史は作品のタイトルの付け方も上手かったですね。

それにつけてもブタネコさんてば、いつもほんとに笑わせてくれますなあ。
何がって、今回は口紅プレゼントのエピソードですよ。

サラッと書いておられますが、そのときの様子がブタネコさんの語り口が上手なこともあって容易に想像できて笑えます。
申し遅れておりましたが、私、奥様のファンでもあるんですよ。

笑わせていただいたエピソードは何もこれが初めてではありませんが、この機会に書いておきます。
ほんとに素敵な奥様でいらっしゃる。
ミセス・ブタネコのような女性、私ほんとに大好きなんですよ(^^)


★ HAZUKI さん


仰るとおり、稲垣吾郎の金田一は たしかに雰囲気的には悪く無いと思います。^^


今回のTVに 私が注目しているのは むしろヒロインの「栗山千明」の方だったりします。


私も、記憶がおぼろげなんですが、「女王蜂」のヒロインは どちらかというと「お嬢様」タイプなんだけど、芯がしっかりしてるぞ…って感じだったと思うのですが、その辺を栗山千明が どうクリアするかが楽しみでして^^;


>しかしながら原作の等々力警部ファンとして言わせていただきますと、イメージは格段の差。等々力警部は決してあんなお軽い人物ではありませんもの。


これまた、確かに仰る通り^^ おそらく、多くの横溝ファンは私も含めて同様に思っている事と思います。


が、同時に 加藤武という俳優さんの魅力も認めるところですよね^^


等々力警部と金田一耕助が 初めて出会った… その時のやりとりや、その後、親しくなるまでのプロセスは 市川監督は実に巧く映像化したと思っているんですが、それには 加藤武という俳優さんの持つ雰囲気は なかなか的をえていたように思えるわけで…


ただ、この作品の映画版のラストは「悪魔の手毬歌」の磯川警部とのやりとりに匹敵すると思える部分もあり、なかなか秀逸です^^


で、HAZUKIさんのコメントを拝読し「あれ?」と思って記事を読み直したところ 大事なトコが抜けてました(書いた筈なんですけど…^^;)ので 慌てて追記した次第です。


ウチの嫁につきましては… (涙で続きが書けマセン(ToT))


お褒め下さった事に関しましては亭主として有り難いと思いつつ、


「そうじゃ無いんだ!! そうじゃ無いんだよ HAZUKIさん!!」


とも、心の中で叫びつつ…


やはり、巧く書けマセン(ToT)


あ~っ!石坂・金田一が編物を!
このシーン、まったく覚えていませんでした。ありがとうございます。加藤・等々力警部とどのような会話を交わしたのでしょうか?
なるほど、画面が発する雰囲気に情緒があるとでも言いますか、この二枚だけを見ても市川監督らしいラストシーンだなというのがわかります。

それにしても、編棒を手にする石坂・金田一。何だか男のオバサンみたいだけど、妙~に似合ってますなあ。警部を見送っているところかな、きょとんとしたような表情がまた可笑し味を誘いますね。

そっか~金田一も編物ができたんだ~。さすが横溝正史が生んだ探偵だけのことはあるなあ。ちょっと嬉しかったです(^^)

●世界の中心で愛をさけぶ 第4話
モノじゃないんだ、気持ちなんだというお話、まったくですね。『世界の中心で愛をさけぶ』は未読・未見ですが、本当に愛しているから、本当に幸せを感じているから言えるセリフなのだろうと思いました。

質屋とホステスさんの関係、知らなんだ~。そうですか、そういうことが・・・社会勉強させていただきました。

そうそう、ブタネコさんも編物ができること、思い出しました。それと奥様、やっぱり愉快な人です。
“そんなめんどくさい事、できないし、欲しいなら自分で編めば?”って気持ち、私もわかりますもの。ブタネコさんは淋しい思いをなさったかもしれませんが。

だけど本当に自分で編んでしまうところがブタネコさんですね。感心しました。
しかし奥様がまたその上をいく。
>「だったらさ、それ アタシが編んだ事にしといてよ。 じゃないと アナタも恥ずかしくて他人に言えないでしょ?」
これには参りましたが、ウケました。

●「横溝正史」と「編物」
そういえばこちらのほうで『女王蜂』の編物についてふれておられましたね。ブタネコさんの横溝正史への思いもひしと伝わってきます。

横溝が編物を趣味としていたことを初めて知ったときはまったく新鮮な驚きでしたが、その横溝ファンで、同じく男性のかたが同じく編物ができるということを知ったときはそれ以上の驚きでした。

正史も素敵だと思いましたが、ブタネコさんも本当に素敵な横溝ファンです。レースの手編みのブラをプレゼントされるなんて羨ましい奥様、と今でも思っています。

●雑感(5月8日)
“プレゼントしてもらったことになっている自分で編んだ手編みのマフラー”、その後のエピソードですね。いいお話でした。
笑えてじんときて、最後はそうだそうだとうなずいておりました。

ピンクの毛糸が出てくる前後、笑ってしまいました。もしかしたら決して笑うべきところではないのかもしれませんが、ごめんなさい、奥様との会話がほんとに愉快で。

だけどブタネコさんの気持ちを思うと切なかったです。「俺が編んだ」って言いたいところですよね。ブタネコさんて偉いなあ。

後日談にホッとしました。
い~いお嬢様ですねえ。聡明なだけでなく思いやり深い女の子ですね。
ブタネコさんだってちっとも変なお父さんじゃありませんし、それに、やっぱり同性だからかなあ、奥様の言い分もわかるし。
素敵なご家族ですね。

>そういう目に見えない価値観を 大切にしていきたいと思うからである。

私もそう思います。本当に大切なものって目に見えない“もの”や“こと”のほうが多いのだと思います。
プレゼントというものは、品物はもちろん、贈ってくれる人のその気持ちが何より一番嬉しいものですよね。
ロマンを感じますよ、私も。

★ HAZUKI さん

本当に申し訳ありません。^^;

レスをタイプしてたら レスじゃなくて

『贈り物』

という記事になっちゃいました。


頂戴したコメントへのレスとしては ちと不充分な内容ですが、どうかお許し願います。^^;

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。