● 札幌のアネハ
構造計算偽造の問題が 今、マスコミでは「流行」の話題らしい。
思えば、今年の3月1日に記述した『我が家の耐震装置』は いろんな意味で時代の最先端を予見した記事だったのかもしれない… と、思ったら泣けてきた。^^;
時間にゆとりのある方は 上記記事を御一読頂けるとありがたい。
私の親友の1人である「一級建築士の資格を持った詐欺師」と呼ばれる男は 独自の才覚により、自ら 構造計算の分野に持論を確立していたトンでも無い奴だった事が 今回の世間の騒動のお陰でクローズアップされたのである。
彼は 私の家を建築・施工する際に その仕切を全面的に委任された事を利用し、施工主である私に「耐震装置設置費用」と言う名目で多額の金銭を上乗せした経費計上し その金で、関西まで行って「明石焼き」を食べるという豪遊をした詐欺師なのである。
その後、我々親友間で独自に調べてみたところ 彼が設計・施工した「二代目開業医」の病院や自宅、「アキバ系研究員を束ねた某国立大学教授」の自宅や研究施設、「腕力しか取り柄のない歯科医」の自宅と歯科医院、「もの凄く気の弱い弁護士」の自宅… すべてに「えびす神社の御札」と言う名の耐震装置が設置されていた事が判明したのは言うまでも無い。
そんな事もあって 現在、「一級建築士の資格を持った詐欺師」と呼ばれる男は 別名「札幌のアネハ」と仲間内から呼ばれるに至ったのであるが、それでも 彼曰く
「俺みたいに良心的な建築士は ちゃんと手を抜いた分、気を配っているわけよ、そういう気持ちが欠けて ただ、金ばかりに夢中になっちゃうから 今回みたいな事件になるんだよな… アネハも俺に言ってくれれば 画期的な耐震装置を薦めてやったのにね… ウン、残念だ」
と嘯く。
でもね、建築関係者が手を抜く…と言うのは 悲しい事に今に始まった事では無く、たとえば 一生懸命働いてお金を稼いだ人が「俺も 一戸建てのマイホームが欲しい」と思い 本屋で「はじめてのマイホーム建築」なんて本を買ってきて読むと そういった本の最初の方には必ず
「施工主は こまめに建築現場に赴いて 作業現場を見学しましょう」
という記述があり、もっと細かい内容の本だと
「現場の作業員さんに 茶菓の差し入れなどをして、円満な人間関係を築きましょう」
というような記述になり、もっと具体的な本だと
「手抜き工事を防ぐには 日々のチェックが肝心です」
なんて記述まである始末^^;
ゆえに、建て売り住宅ともなれば 既に建ってしまっているわけだから、今更 建築途中を確認するわけにもいかず…
まぁ、全ては 信頼関係の上で、性善説に基づいて物事を推し量り、なんでもかんでも疑ってかかるのは あまり気持ちの良いモノでは無い。
けどね、家一軒を買う金額ってのは 決して小さいお金では無く、一般的な人にとっては その生涯で最も多額な支払額になるものである。
だからこそ、その支払いに見合う買い物にならなければ 生じる後悔や腹立ちは凄まじいものとなるのは想像できるわけで 今回の被害者とでも言うべき購入者の方々に対しては その心中を察するに余りある。
ただ、今回の騒動の報道を眺めていて思うのは 施工主であるゼネコンやデベロッパー、そしてこういう時に必ず表面化される「コンサルタント」と呼ばれる魑魅魍魎 それらを追求するのもいいのだが、建築の際に それを管理する自治体の担当部署や その制度に関わっている人々への追求は あまりにも手緩くないか?と思う点。
おそらく役人言葉で 訳の判らぬ責任転嫁…という お決まりのパターンなんだろなと想像はつくが、アネバがヅラだとか コジマが悪人風体だ…なんて事で その辺ばかりを面白可笑しく追いかけているマスコミの姿勢には これまたアホかと思うばかりである。
そのおかげなのかどうかは判らないけど、すっかり 報道されない日々となってしまったT○S vs ミキタニの 株買い占め問題は どうなったのだろう?
私にとっては そっちの方が関心大なのだが、私が知りたい報道をしてくれる報道マンが見当たらない(ToT)
個人的な諸事情と考えにより、私は個人的にはミキタニ氏が大嫌いなのだが、別な個人的な諸事情と考えにより、T○Sという放送局の在り方には 以前から不満が沢山あり、今回の件で そこが改善されるなら ミキタニ氏を応援したいと思っている。
ホリエ vs フ○・サンケ○の際は まるで足を引っ張りたいかの如く、楽しそうに報道していたT○Sで 当時、フ○に対して
「放送事業者という公共性の高い業務の機関として 社の経営・運営を蔑ろにしていた報い」
なんて事をキャスターが宣っていたものだが…
まぁ、なんだかなぁ… という気分である。
「これ以上 株を買い増ししないでくれと御願いした」
とか、
「楽○との業務提携は 現時点では望ましくないと言う事で…」
なんて発言に触れると 株式会社の「株」とか「株主」をなんだと思っているのか?と 物の本質を問い質したい気分で一杯になる。
要は 株にしろ、構造計算にしろ 問題点の本質を理解していない報道者の報道だけで糾明や解決は 到底、出来ない相談だろ?と 言いたいだけなのだが。^^;
さて、話を本題に戻す。
例えば、物を作ろうとする場合に どんな物でも材料費と製造に関わる人件費がかかるのは当たり前の話である。
しかし、値段が安ければ安い方が良い…というのも 当たり前の消費者心理。
ゆえに、個人的に気にかかるのは 今回、問題となっている物件が、実質価格と考えた時に 安かったのか? それとも高かったのか?と言う点である。
材料や建て方等に 拘ったり、機能や性能を求めれば そのぶん価格が高くなるのは ある意味、当然の話でもある。
そういったものを踏まえて もし、実質価格より高ければ ボッタクリ住宅として さらに悪質と考える必要があるのだが、もし、実質価格より 遥かに安いのであれば法的な問題はさておき 消費者の合意の上での事と許される可能性はあるのだろうか?
たとえば、もし 問題になっているマンションが販売される時点で 事前に、
「このマンションは 建築基準法で定められた耐震構造を満たしておりませんが、そのぶん価格がリーズナブルになっております」
そう謳っていたら 許されたのだろうか?
そんな事を つい考えてしまう。
法的に考えれば違法建築物と言う事になるから 基本的に そんな物件が販売されることは許されない…というのは あくまでもタテマエの意見であって 実際に、いろんな意味での違法建築物なんてのは 実はゴロゴロと身近なところに転がっている現実を直視すべきである。
例えば、阪神大震災に基づいて建築基準は見直されたが、その基準より前に立っている建築物は もっと緩い基準に基づいて建っているものばかりなのである。
しかしながら、基準改訂の前だから その建築物を違法建築とは呼べない。
つまり、今回は新築物件だから違法性を指摘されるのだが、築年数の経った古い建物の場合は… その辺を考慮に入れて物件を買っている一般人って 実際には そんなに多くないのが現実だったりする。
だから、法的云々はともかく、なんとなくなんだけど 事前に、きちんと謳っていれば それでもいいや…って了解の上で今回の物件でも買う人がいるんじゃないか?と思うのは不謹慎な発言なのだろうか?。
いつの世にも 性能や機能や安全性も 一応、考慮していながら 最終的には「安い方が良い」そう言って購入する消費者は多いからだ。
なので、重要な点は あたかも耐震基準を満たしているとみせかけて その物件を建築・販売した事が問題であり、そんな物件を建てる事を許してしまった監督者の責任や チェック・システムを糾明すべきなのだ。
阪神大震災などの教訓で 耐震構造の義務づけや基準の見直しが関心を呼んだ事は 当然の流れと思う。
同時に、高層建築物の場合 その建築物内部の人の安全もさることながら、その建物が倒壊して二次災害に巻き込まれる可能性のある周辺の建造物への保全も重要な事である。
であるがゆえに 役所が建築審査等を行うのは、その安全性を確認する意味合いでもある。
しかしながら、いつのまにか その審査を下請的に民間企業が行っているというのも 一般的にはビックリな話で 今回のような事件が明るみになると、民間同士で責任転嫁が行われ 役所は傍観の姿勢を保とうとする。
では、何の為に役所があって 担当部署があるのか? そこは厳しく追及すべきだと思うのだが… そして、それと同時に急務なのは そんな物件を買って そこに住んでいる人々や そんな建物を放置されて安全を脅かされている近隣住人達の安全確保なんじゃないの? 住人に「国会の証人喚問を御覧になって どう思われました?」なんて 当たり前の答えしか返ってこないのが判りきった質問を投げる暇があったら 国土交通省や地方自治体の担当部署を 動きを急がせるためにも突つくのがマスコミ人の役目と思うが…
どうも、そう言う風に考える私は特殊な人間と 一般視聴者の代弁をされているマスコミには判断されるのだろうか?
さてさて、話を 我が家の事に戻すと…
我が家の場合、二階建てで 仮に、我が家が倒壊しても敷地との関係を考えれば 隣接住宅棟に二次災害を起こす可能性は無い。
ゆえに、大きな地震に見舞われた際に 家が耐えうるか否かは、地震が生じてみなきゃ判らない問題である…と 自己完結する他無い。
ましてや 我が家の問題などに天下のマスコミが興味を持つとも思えないので 自力で問題を解決するほか無い。
なので、「一級建築士の資格を持った詐欺師」こと「札幌のアネハ」に対して
「オマエ、俺の家の構造計算は大丈夫なんだろうな?」
そう問い合わせたところ、
「へ? あぁ、大丈夫だよ 構造計算なんか使ってないから」
と 即答された。
「あ、そかそか じゃ、大丈夫だな…」
そう言って電話を切ったのだが、よく考えてみるとトンでもない話である。
どんな家だって、ヘタすりゃ 最近の犬小屋ですら鉄筋コンクリート建築であり、構造計算は必須なのである。^^;
あらためて それを問い質そうと「札幌のアネハ」に電話したところ
「そんな事言ったって、○○区役所の担当者が許可したんだから… 万が一、それでオマエの家が潰れたら 二人で役所を絞めに行くべ。」
まず無いと思うけど 札幌市の関係者が このブログを読んでいるとするならば、その際には 是非、早急に前向きに対応してくださる事を強く望むと申し上げておく。
