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2005年12月29日

● ブタネコの「入院雑記」


今回、本多孝好:著『MOMENT』について語ったのには もう一つ別の理由がある。

参考記事:『MOMENT




さて、今回 何故、これを取り上げたかと言うと…


たまたま、私が入院していた折に 暇潰しに読む本が欲しくて 嫁に適当に新刊を見繕うように頼んだところ…


私の書棚の本から 気に入ったのを見つけては自分も読んでいる嫁が いつの間にか本多孝好にハマっていたらしく この「MOMENT」が抜けているのに気づいたんだな…


で、嫁は おそらく自分が読みたくて買ってきたのだと思うのだが、


「書棚に無かったから きっと買ってないし、読んでいないのだろうと思った…」


そう言って持って来たのだ。


確かに、ファンと言いながら恥ずかしい事に未読だった私は ありがたく読ませて貰ったわけだが…


考えてみて頂きたい。


私は入院中なのである。^^;


「人生の終わりに、ひとは誰を想うのだろう。」


「死を間近にした患者の願い事をかなえてくれる人がいる」


「MOMENT」って そんな内容の本なのだ。






意味深ですね? > 嫁 (ToT)




「あ… そっか…、俺 もしかしたら そんなに先が長くないのかもしれないな…」


さりげなく、それを悟れ… 






そういう事なのか? > 嫁 (ToT)




病人は 暇を持て余しているから いろんな事を考える。^^;


ただ、私は 自他共に認める「ヘソ曲がり」である。


それを その様に素直に受け止めて「遺言状」なんか書いたり、


「~さんと、~君を呼んでくれ (生きてるウチに)彼等に話しておきたい事がある…」


そんな台詞を吐くようじゃ まるで、何処かのT○Sみたいな つまらねぇドラマの脚本になってしまう…  なんて事を思ってしまうわけで^^;


でも、ただ寝転がっているのも つまらないし…


で、院長である二代目開業医が病室に来た折に


私「なぁ? この病院には”必殺仕事人伝説”は無いのか?」


と、聞いてみた。


二代目「なんだ?それ?」


懇々と 私が本多孝好の小説の話をすると…


二代目「そんな話は聞いた事が無いな…」


何故か、真面目に応える。^^;


二代目「けどな、不思議な話は いくつかあるんだ…」


と、突然 穏やかじゃない表情を浮かべて話し出す。


二代目「実はね A(仮名)という看護師が ウチの病院にいるだろ?

  彼女が夜勤の時は不思議と入院患者が急変して死亡に至った事が無い…

  けどね、夕方の五時から六時迄の間に イタズラなのか間違いなのか

  無言電話がかかってくる事があるんだけど、

  そういう日には 入院患者の誰かが急変したり…


  夜中、喫煙室に行くと、パジャマ姿の いかにも入院患者…って

  爺さんがタバコを吸っていて 患者が消灯時間後にタバコを吸いに行くと

  楽しそうに雑談するらしいのな、で、実際に その爺さん

  いろんな事を知っていて、話も巧くて面白いらしいんだけど、

  別れ際に ”君は あと三週間、じっくり療養すれば完治するよ”とか

  ”残り三ヶ月の命だと自覚して身辺を整理した方がいい”って

  アドバイスするらしいんだが、そのアドバイスが実に よく的中するわけよ。

  で、話した患者が また、あの爺さんと話したい…って 

  ナースセンターに来てみると そういう風体に該当する患者がいない…」


私「あるの? 本当に そんな話が…」


二代目「うん、真面目な話 あるんだ。

     こういうのってウチの病院だけじゃなくて、それなりの大きい病院なら

     二つや三つ必ずある。

     俺が通っていた医学部の付属病院なんか そういうのでホラー

     小説書けるぐらい いっぱいあったもの^^;」


まぁ、人の生死を扱う職場では いろいろと大変な事があるのは判るし、いろいろと不思議な事もあるのだろうと想像もつく。


しかしねぇ…


TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」にハマり、壊れるような医者である。^^;


ふと見ると、私のベッドの横の点滴が…


画像

「参考画像です^^; TV版「世界の中心で、愛をさけぶ第8話より」


上の画像にあるのと同じラベルの貼ってある ガラス瓶なのだ。


もちろん、私は亜紀とは違う病名なので 中味は違う薬剤だが、重要な事は 現在、病院で使用されている点滴はビニールパックでガラス瓶のモノは少ない(と言うか、殆ど無い^^;) つまり、わざわざ私のために二代目は このガラス瓶を用意して看護師さん達は わざわざ手間暇かけて、このガラス瓶を消毒したり 薬剤を詰め替えたりして使用してくれている…


そう言えば、なんて患者思いの病院なんだ…って思うかもしれないが、






そりゃ、違うぞ!! > 二代目開業医 (ToT)




この瓶を見上げると、条件反射の様に「亜紀…」って呟く程の 






重度のセカチュー症候群なんだ!!

 > 俺 (ToT)






いくら、ブドウ糖や輸液を点滴しても






涙に変わるだけなんです!!


 > 俺 (ToT)



ある時、点滴を交換に来た看護師Bに聞いてみた。


私「ねぇ? なんで、わざわざ この瓶を使っているの?」


看護師B「院長の指示なんです」


私「そんな事して 何か意味あるのかね?」


看護師B「さぁ… 他に例が無いんで…」


私「え? 前例、無いの?」


看護師B「ええ、ナースセンターでも話題なんですよ なんで?って」


私「え?」


看護師B「病院に”マイ・ボトル”をキープするのって凄いですよね^^」






この病院は高級クラブかよ?


 (どこの世界に”ブドウ糖”のボトルキープするアホがいるの?) orz




 (ママ呼べよ、チェックするから タクシー呼べって言ってくれ…) orz




回診に来た二代目開業医に あらためて聞くと…


二代目「お? 気づいた? いや、特別に業者に探させたんだよ…」


私「なんで?」


二代目「だって、病は気から…って言うべ?」


私「へ? どういう意味?」


二代目「だから、ホラ この瓶に気づいたら 青い空が見たい!って 

     元気になるんじゃないかな?… なんて」


私「おい」


二代目「?」


私「そんなのが オマエの医者としての治療法か?」


二代目「だって、それぐらいしか あと手の施し様が無いんだもの、

     仕方無いべ。

    なんだったら、祈祷師でも呼んで護摩焚くか?

    ピヤァって手術して、チョチョって心臓を弄って、チャチャって縫って

    後は 野となれ、山となれ… そんなもんよ外科手術って」

(ホントに こう言ったのだ(ToT))


私「・・・」


二代目「後は、難しそうな顔をして

    ”本人の気力と体力と 時の運次第です”って言うぐらいだもな…」


私「気力、体力、時の運…って アメリカ横断ウルトラクイズかよ?」


二代目「そうそう、そんな感じ^^

    だから、後は オマエ次第なんで ま、頑張ってくれや」


私「おい?」


二代目「いや、術後に 直ぐ死なれちゃうとさ、

     手術に何か問題があったんじゃないか?って 

     目をつけられるトコだったんだけど、とりあえずホラ

     オマエ、そうやって能書き言えるぐらい快復した…って事で 

     義務と義理は果たしたから…

     後はのんびり、オマエは療養、俺は点数計算で

     お互いにまったりと…

     あ、そうそう 治した俺に感謝するのを死ぬまで忘れちゃ駄目よ」


(ホントにホントに こう言ったのだ(ToT))





よし、上等だ。


俺がクタバったら オマエの病院の喫煙室に 夜な夜な現れて、タバコ吸いに来る患者に オマエという院長が どんなロクデナシなのかを 懇々と語ってやるよ。




見舞いに現れた嫁に 私はその話をして、


「二代目ったら ヒドイんだよぉ ママぁ…」


と 泣いてみた。


すると嫁は


「ホントあの人(二代目)使えないわよ…

 これじゃ、重度の既往症有りって事で もうアナタ(私)に

 新しい保険をかける事が出来ないのよ?

 もう、つまらないったらありゃしない…」

(ホントにホントに本当に こう言ったのだ(ToT))


そして、問題の点滴のガラス瓶を見て


「これ、院長(二代目開業医)のプレゼント?

 もしかして、経費で請求されてるんじゃ無いでしょうね?

 後で、ちゃんと明細確認しなくちゃ…

 もし、ウチの自己負担なら アナタ、そのぶん早く元気になって

 ちゃんと稼いで頂戴ね」


お・奥さん…


ガラス瓶の代金ぐらいの稼ぎでいいのですか? (ToT)


って言うか、見舞いの花を飾る花瓶だと思えば それぐらい…





アナタが負担して下さい!!(ToT)




お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

あの、正直に書いてしまいますが・・・
あの・・・またもや笑えてしまいました。すみません!

私なんぞが言うまでもなく『MOMENT』は奥様の純粋なご厚意ですし、二代目先生のガラス瓶にしてもそうです(院長先生がお話下さった逸話の数々、スゴミありました)。

それにつけてもブタネコさんの語り口があまりに軽妙洒脱なものですから、つい笑いが・・・マイ・ボトルって・・・私こちらに入院したくなりました。看護師さんと楽しい時間が過ごせそうで。

私はブタネコさんの語り口に愛情そのものを感じました。
ブタネコさんの、奥様、二代目院長先生に対する愛情と敬意が、ブタネコさんの語り口によってあますところなく伝わってくるのです。
拝読していてとても心あたたまるものを感じました。

ブタネコさん。
本年は大変お世話になりました。ありがとうございました。
ブタネコさんとお知り合いになれて本当に嬉しかったです。

どうぞくれぐれもご自愛なさって下さい。
ご家族のみなさま、院長先生ともども、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

★ HAZUKI さん


コメントありがとうございます。


どうなんでしょうねぇ…

何とも私には 判りかねる事ばかり…^^;


新年でも、どうか 宜しく御交誼の程、御願い申し上げます。

あけましておめでとうございます。

MOMENT読みました、あんまり入院中に読むお話ではないかもしれませんね^^;
ブタネコさんは仕事人に出会わなかったようで、良かったです
(ブログ楽しみにしていますが、無理しないようにお体をご自愛くださいませ)

では本年も宜しくです

★ BangDoll さん

謹賀新年^^

MOMENTを読んだおかげで とりあえず、私は元気です。

こちらこそ 今年も宜しくです^^

【※注意!!】

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