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2005年11月16日

● 11月16日


たまたま、ブタネコとしばらく話す時間が出来て、その中で 先日、TV朝日系で放送されたドラマ「トリック」について ブタネコと話した。




ブタネコは 自分で自分のことを「へそ曲がり」と称しているが、それをもっとも表しているのは 彼の視点にあり、物事に対する見方や考え方の角度が余人とは かなり違う事が多い事にある。


だから、TVドラマに対する感想が「面白くなかった」という結論であっても、そう判断する過程や行程は大きく違っている事が いつもの事なのだ。


「どうだった? 夕べの”トリック”」

と聞くと、


「ありゃ駄目だ。 悲しいぐらいにつまらなかった。」

と 実に寂しそうにブタネコはつぶやく。


「そうか? あんなもんじゃ無ぇのか?」

と言ってみると


「エンディングが 鬼束ちひろの曲じゃなくなってた、あれじゃ駄目だ」


「え? なんで?」


「”トリック”はね、ラストの山田菜緒子に漂う哀愁が 最も、魅力的な作品なの、そして、その哀愁には”月光”とか”流星群”の様な曲が 欠かせないスパイスなのに、今回の作品には その”哀愁”への配慮が大きく欠けている」


つまり、ブタネコに言わせると「トリック」という作品は 探偵物の様な物語がベースではあるが、小ネタ満載のコミカル物でありながら、事件が解決して 主人公である上田(阿部)と菜緒子(仲間)が 別々の元の生活に戻る(別れる)時に、菜緒子の心中に 恋心のような、上田とは離れがたい想いのような、感情が描かれ、視聴者であるブタネコには その辺が”哀愁”と映るらしく、せつなく感じられるところが「トリック」の魅力の所以で、今回の作品には そういうラストでの楽しみが失われているから”つまらない”という感想に至ったらしい。


ブタネコは以前、「トリック」の感想を述べた中で、作者の根底に横溝正史の作品から受けた影響を強く感じていると述べている。


それで思い出したのは、やはり、ブタネコが大好きな 角川の横溝映画は 事件が解決したラストで 金田一耕助が現場から去る時の せつない哀愁を好きだと述べているが、今までのトリックのラストで 同じ様な雰囲気を感じ、気に入っていたのであろう。


そして、現在のドラマ演出家の中で 特にお気に入りの堤幸彦の作品だっただけに 相当、期待していたにも関わらず 裏目になったようで


「もしかしたら 演出の堤幸彦は 相当、疲れてるんじゃないのかな? 堤らしい、伏線が全然、足りていない。 そうだ、これは”トリック”マニアが作ったパロディ作品なんだ」


と評していた。


ブタネコという奴は 昔から、よく本を読む奴で いつも何かの文庫本を持ち歩いており、暇があると どこかで本を読んでいる。


でも、けっして文学青年という趣は無く、読んでいる本のジャンルも 覗く度に、推理小説だったり、歴史小説だったり、時には 恋愛小説だったり・・・


ただ、彼の不思議なところは たとえば、ある日の事、本を読んで涙ぐんでいるから 余程、感動できる本なのだなと思い覗き込んでみたら「男はつらいよ」の原作(シナリオ本)だった。


「”男はつらいよ”は 第3話が一番傑作なんだよ」


このブログを読んでいて不思議に思うのは ブタネコが「男はつらいよ」に思うほど触れていないのは何故なんだろう?という事。


横溝フリークであり、セカチュー・フリークでもあるけれど 彼は寅さんフリークでもある。


それは 彼が「男はつらいよ」の映画の中で舞台となった場所の その殆どを旅して歩いた事がある事でも 充分、物語っている。


私が学生の頃は まだ、海外旅行は身近な物では無く、「ディスカバー・ジャパン」とか「せまいニッポン そんなに急いで何処へ行く」なんて言葉が流行り、カニ族とか ヒッチ・ハイカーなんてのも登場しだした頃でもある。


リュックを背負って ぶらりと気ままな旅に出るのが気軽な頃でもあったのだ。


後年になって 社会人になり、収入を得て それなりに金銭面での苦労もせずに旅をする様になったけど、当時は ギリギリ以下の持ち金で何キロも歩いたものだ。


今は とても便利な時代になり、交通機関も発達し、「歩く旅」はおざなりになり、誰もが遠距離を短時間に移動する事だけを追い求める。


ブタネコと二人で九州を旅した時、大分の別府から熊本市まで歩いた事がある。


湯布院から延々と山間の国道を トボトボと歩き、日田という町に出るまでの間、阿蘇山のせいか 小規模な温泉が至る所にあり、急ぐ旅では無かったから 見つける旅には湯に浸かり、また歩いては湯に浸かり・・・ そんな旅をした。


その行った先々で いろんな人と出会い、いろんな話を風呂の中で聞くのが とても面白かったのだ。


大概の日本人の「旅行」というのは 行った先で 限られた時間内で 出来るだけ多くの場所を巡り、買い物や食事に励む物・・・といった行動に走り、旅を終えた時は疲れ切っていたりする事を その頃の旅で行き合った人々の姿に感じたものだ。


しかし、そんな旅では ただ「そこに行った」という結果だけが残るだけで、何処に行っても同じ事ばかりしていては それのどこに意味があるのか疑問に感じたものだった。


けれども、希に 旅を謳歌している旅人とも出会った。


他の旅行客に比べれば いかにものんびりとしている風に映るけど、実は その旅の楽しみ方が違い、目的が明確なのだ。


そんな感覚からだろうか、他人とは違う考え方や行動をする事を身につけ、その結果が視点や考察の角度の違いに至ったのであろう


今、40半ばを過ぎて そんな旅をしたくても、仕事や家庭があるから無理な相談だが、いつか子供達が一人前になって隠居できる身になったら「また、行こうな」とブタネコと約束しているわけだけど、そんな真似が唯一出来て許される世代の若者達が 国内を歩かず、ただ「行ってきた」というだけで なんの中味も伴わない海外旅行に興じる姿を憂うばかりである。


「イタリアの @@@って通りに @@@ってブランドの直営ショップがあって、そこでしか買えない オリジナル・グッズを買ってきたの」


一昔前の うちの病院の看護婦達は長期休暇を得ると そんな旅に興じていた。


そんな様を眺めていて 


「結局は 観光地に行って”摩周湖”とか”大沼”って感じの刺繍の三角形の記念のペナント買ってくるのと同じじゃないか?」


と思ったものだ。


よく、「人生」を「旅」に例える表現に出会う。


「限られた時間の中で 走り回る」のも「何かの目的のために のんびりと巡る」のも「人生」と言えば人生なのかもしれないと思う。


そう考えれば 多くの人達が前者であるのに 後者である我々は、前者の人々には「異邦人」に映っても仕方が無い。



「男はつらいよ」だけではなく、「北の国から」についても ブタネコは本来の彼のフリーク度から言って ブログでは僅かにしか触れていない事も 私には不思議でならない。


要するに、彼の思考の根底には 日本国内を実際に旅した上での 故郷である札幌への想いがあり、それは「百聞は一見にしかず」という言葉の通り、実際に目で見て肌で感じた上での考察を行うから説得力が違ってくる。


そういう行動は ブタネコ風に言うと喫茶「職安」に集う常連客達から薫陶を受けた結果であると言っても良い。


常連客達は 常に、「何でも駄目モトで やってみろ」と言い、「偉そうな事を語る時は まず、自分で確認してからにしろ」とも よく言っていたものだからだ。


だから、よく失敗もしたし、その結果、散財もした。


普通、人は 失敗を怖れて 失敗をしない方法・手段を選択しようとする。


「良い大学に入り、良い会社に就職する」という考えは そのひとつの表れであり、「皆が持っているオモチャ」を欲しがり、集団の中で浮き上がらないように、常に平均的位置を心がけたり、他者とトラブら無いように表面上だけ体裁を繕ったり・・・だったわけだが、そんなのが一般的な感覚だとするならば 我々、特にブタネコはハッキリ言って異端児だ。


我々が学生だった時に「良い会社」と呼ばれた会社の多くが 今日、悉く倒産したり、企業形態が変わったり、そこの社員がリストラされたり・・・ 良い会社と夢見て入っただけに、悲惨な末路を辿った者も多い。


我々の世代で 札幌で産まれ育った者の多くは 一度は何かの形で本州で生活した経験を持つ者が多い。


学生生活を過ごした者、就職・転勤・研修などで過ごした者。


ずっと本州で 今でも頑張っている者も多いが、全体の中の多くが40半ばを過ぎた今、札幌で過ごしている。


もしかしたら、それも帰巣本能の為せる技なのかもしれないが・・・


さてさて、そろそろ またのんびりとした時間を過ごそうと思い始めた今日、病に倒れ始める年頃でもある事を 人は忘れがちである。


皆様も どうか健康には御留意下さい。




さて、ブタネコの語録


「沢尻エリカって 出演するドラマが変わる度に雰囲気が変わるんだよね。 そして、それが段々良くなってきている風で とても魅力的なんだよなあ」


                                  代理人  記

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コメント

初めまして、代理人さん。ご苦労様です、ブタネコさんがお休み中で淋しいですが、代理人さんのお話おもしろいです、すごく良いですWブタネコさん大人しく休んでいますか?頑張って!と、お伝え下さい。 沢尻エリカいいですよね、でも以前は知りません、ブタネコさん何時からチェックしてたんでしょうW それから私は今日やっと白夜行帯付きで買いましたが、この間の、なんでお風呂に~が浮かんで笑えて困りました・・・確かにのぼせた顔にも見えますW これからも楽しみにしてますので・・・では、また。 

代理人さん。お疲れ様です。
だんだん代理人さんもブログにハマッテきている様子が垣間見えて嬉しいです。
私は「1リットルの涙」で、毎週号泣しています。ブタネコさんの視点の違う見解をお待ちしています。とお伝え下さい。

ブタネコさま、代理人さま・今晩は♪
朝晩寒くなりましたね。ニュースで北の台地に降る雪が出ていましたが、私の住む土地でも
昔から、わたむしが飛ぶと2~3日中に雪が降ると言われております。こういうの結構当たるんですw
代理人様、ブタネコさんの偏屈度数はアップしているようなので安心しました。エリカちゃんもいいけど、ブタネコ夫人が一番魅力的(爆)
乾燥に気をつけて風邪引かないで下さいね。

ご無沙汰してます。
ブタネコさま、代理人さまお寒くなりましたが、
風邪引いてないですか?
はるかちゃんの白夜行の撮影も始まり、来年のドラマも見所たっぷりですよ。
ブタネコさんが、お好きなさとみんも、同じクールで、他局ですがナースあおいで、看護士役ですね。お近くに優しい、きれいなナースさんが居るでしょうけど、お家で、膝枕か、抱き枕か知らないけれどさとみん抱いて、見れるよう祈ってま~す。ではまた。


★ おがっち さん

はじめまして、コメントありがとうございます。

沢尻エリカを注目するようになったのは「あいくるしい」からなのではありますが、その際に「天国への応援歌」に出演していたのを見ていたので 変貌ぶりに驚きました。

成長過程の女優さんは 表情や仕草がどんどん変わっていき、それを眺めているのも興味深い事なのですが、出演するたびに成長の跡が伺える「綾瀬はるか」や「長澤まさみ」や「沢尻エリカ」の様なタイプは とても大好きです。

で、その反面 ずっと変わらない「石原さとみ」というのも 私には魅力的に映ります。

中途半端じゃないところが素敵です。^^


★ あるこん さん

はじめまして、コメントありがとうございます。

「1リットルの涙」に関して 少し語ってみました。

お暇潰しに 御一読頂けますと幸いです。^^;


★ エメラルド さん

今年は 一瞬でしたが、雪虫が異常発生した日があり 窓から見てたら 本当に粉雪が舞っている様に見えた日がありました。

そんな日に 自転車なんかに乗っていると 口や鼻に入って ひどく迷惑な虫なんですけど 私は雪虫が乱舞する景色を眺めるのが大好きだったりします。^^

「ナースあおい」 結構、楽しみにしてるんですが、なんとなく「ナースの御仕事」(主演:観月ありさ)の焼き回しにならないかと危惧しております。^^;

ポッキーのCM以来、石原さとみをコミカル路線へと向かわせようとする流れを感じ、まぁ頑張れよ…とも。^^;

二代目開業医のところの看護士達は 皆、素敵な娘達ですが 風俗営業では無いため御指名を出来ません(ToT)

しかも、皆 ウチの嫁を知っているので… あとは悲しくて書けマセン(ToT)

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。