● 転校生
大林宣彦の尾道三部作と呼ばれる3作品の 第1作「転校生」を語ってみる。
この作品は1982年に封切られた作品で 私としては非常に良い作品だと思っているのだが、「青少年に対する健全な作品とは思えない」等と PTA等からクレームのついた作品(その理由については後述する)。

主演は

尾美としのり

小林聡美
(画像が白黒なのは 映画の都合で 私のせいでは無い^^;)
あらすじを簡単に申し上げれば、ひょんな事から




もつれ合って階段から落ちた二人が 何かの弾みで身体と心(魂?)が入れ替わってしまう…事により生じるいろんな出来事。

外見は男の子だが 中味は女の子の尾美としのりと 外見は女の子だが中味は男の子の小林聡美
で、これが実に巧く表現されているのは 小林聡美の演技力と 女優魂とも言うべき思いっきりの良さのおかげで…
思春期の男の子が 同年代の女の子の身体になってしまったら どういう行動をしがちか、そこが的確に表現されている代わりに、小林聡美に求められた演技には



こういったシーンがある。
先に申し上げた「教育上好ましくない」と指摘を受けたのは 上記の部分である。
たとえば、入れ替わって男の子になってしまった女の子が本来の自分の身体を心配して…

この様な状況になるのは物語的には いたって自然なのだが、この絵だけ見ると
「まぁ、なんて フシダラな!!!」
となってしまうのだから 世の中は難しい^^;
この「転校生」という映画を「名画だ」と高く評するファンは多い。
その意見に対して 抗う気持ちは私にも無い。
しかし、今になって 冷静に見直すと、入れ替わる前と後の 男の子と女の子の言動や仕草に整合性が乏しい事に気づく。
言ってしまえば 尾美としのりの演じる女の子は妙に女々しく、小林聡美の演じる男の子は 妙に乱暴なのである。
私としては この役を見事に演じきった小林聡美にスタンディングオベィションを贈りたい気持ちで一杯であり、この作品では意味のあるオッパイだったが、この作品で味をしめたのか 大林宣彦が その後の作品で いろんな女優に意味もなく脱がせる様を見て 非常に嫌悪感を募らせる事となる。^^;
そう言う目で見直すと 先に述べた整合性に関しても 二人の役者に責任があるのでは無く、そういう演出に持っていった監督の責なんだと理解出来る。
いずれにせよ



こういった 瀬戸内の風景を楽しみつつ、思春期におけるファンタジックな物語として楽しめた作品だったと言える。
また、この頃の作品を見直すと

志穂美悦子(現:長渕剛夫人)
といった懐かしい姿も観る事が出来るのが嬉しかったりもする。^^





このエンディングは とても印象深く記憶に残る素敵なシーンだった。


