« 八つ墓村(豊川版・渥美版) | TOPページへ | 私をスキーに連れてって »

2005年09月24日

● Wの悲劇


原作:夏樹静子 1984年:角川映画

本的に 私は夏樹静子という作家の作品は あまり好きでは無い。



画像


特に この原作となった「Wの悲劇」は エラリー・クイーンの名作「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」を捩ったのか、さもなくば対抗したくて描いたタイトルかは定かでは無いが いずれにせよ クイーンの作の出来には遠く及ばない。


映画「Wの悲劇」は 原作をそのまま映画化したのではなく、主人公は


画像

劇団研究生の「シズカ」役「薬師丸ひろ子」


画像

得体の知れない青年「世良政則」


薬師丸の所属する劇団が「Wの悲劇」を舞台化した劇を上演する事になり その主役である「マコ」の役を 若手の研究生達が奪い合う。


画像

その結果、見事「マコ」役を射止めたのは「高木美保」


画像

今では すっかりオバサン・キャラ化してしまった二人だが、実に初々しい。


劇団のトップ女優を

画像

三田佳子が演じ、


画像

そのトップ女優のスキャンダルの


画像

身代わりになる事から「マコ」役の座を手に入れる。


画像

「私、殺してしまった お祖父様を殺してしまった!!」


この台詞は 今でも耳に焼き付いている^^


画像


画中に出てくる このポスターも 当時、本屋などに 映画用に改修されたものが いろんな所に貼ってあったっけ…


つまるところ、この映画は 原作は推理小説だけれども、映画のストーリーは推理物では無く、その原作を利用した人物劇である。


ゆえに私などは 推理物を期待して見に行ってしまったクチだから 思いっきりアテが外れて呆然としたわけで…


であるが故なのか この作品の評価は あまり高くない。


けど、私には アテはずれではあったけれども


画像

この世良政則が演じる青年は 実は元・俳優志望だったのだが、ある事に気付き俳優への途を止めてしまう。

その理由を「友達の話…」として語る場面があるのだが、私は その時の世良の台詞が 別の意味で とても身に染みて… 


だから、この映画が良作か駄作か…等には関係無く、この映画は 心に残る一本になってしまった経緯がある。


その時の 世良の台詞を細部まで記憶している訳では無いが…


俳優を続けていくウチに いつのまにか自分の中に もう1人の自分が存在するようになり、友人の死に際して


「今の拳の握り方はカッコ良くないな…」


「その泣き方確かに感動的だけど

 ライバルがいなくなった気持ちも入れた方が良くないか…」


いくら自分が本気で泣きたくても もう1人の自分が批評するから なにもかも忘れて 自分の感情を出す事が出来なくなった…


たしか、そういう内容だったと思う。


変な言い方かもしれないけど、ある種の多重人格と言うか 人格障害になるのかもしれない。


けど、この話に出てくる もう1人の自分…という存在の様な者、この部分の話に とても身に染みる部分がある。


ある親戚の通夜の席で 叔父と私が大喧嘩をした事がある。


その夜の帰り、車の中で 嫁が私に言った。


「アナタ、今夜の喧嘩 どうして途中で手を緩めたの?

 どうせなら もっとキッチリ、締めてやれば良かったのに…」


別の ある従兄弟の結婚式の帰りには


「アナタ、今日のスピーチは少し、感動を呼ぶ部分が弱かったわね

 なんか、最近 笑いを取る事ばかり考えてない?

 笑いを乞うのも 限度を超えると 媚びに映るわよ」


と、言われ その都度 反省する私がいる。


ま、そう考えると 私の場合、「もう1人の自分」とは嫁の事だとも言える訳だが、これが、どうにも手厳しい。


「もう少し、父親らしくしてね」


みたいな ごく一般的な指導なら理解も出来るが、ウチの嫁の場合は 時々、突拍子も無い指示を飛ばすから困るのである^^


「アナタ、朝日新聞の勧誘がしつこいの 徹底的にやって頂戴」


そう言われれば 喜んで玄関先に行き 悪徳勧誘を糾弾してやるのだが…、




さて、この映画は あまり知られていない事だが、


    舞台監修 蜷川幸雄

    舞台美術 妹尾河童

    音楽   久石 譲


と、なかなかの面子がスタッフに参加した作品でもある。


ゆえに劇中劇の「Wの悲劇」は そのまま素敵な舞台になったんじゃないか?と思える程だ。


ま、見た人の感想・評価は あまり芳しく無い作品ではあるけれど ラストの


画像


このシーンも 妙に記憶に残っている事を思えば 私には それなりに良作に感じた映画なのだと思う。




最期に…


画像

完全に 私(ブタネコ)の脳内妄想だとは思うのだが、上の画像で 薬師丸ひろ子の左に立つ女の子が 木村多江の様な気がしてならない^^;

一応、キャスト欄は確認したが、木村多江の名前は無い。

けれども、今から20年前の映画で 尚かつ、高木美保や薬師丸ひろ子が新人の頃の作品でもあるから 当時は芸名が違っていた…という可能性も なんて、ついつい感じてしまったので あえて記しておく^^;



お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『角川映画』関連の記事

コメント

 クラヒー!! ブタネコさん、こんにちわ~! 『Wの悲劇』、懐かしいです(笑)。当時、好きだった薬師丸ひろ子がどちらかといえば人の気持ちのわからない「悪女」を演じたのに対して、あまり好きではない世良政則が一途な青年を好演したのが、妙に印象的でした。自分の身代わりになって刺された人間をお見舞いもできなくて、最後の「あのシーン」はないだろうって・・・って、感じです(苦笑)。

私もなつかしー!
薬師丸さん 知世さんが大ブレイクし
当然 渡辺典子さんもと思ってましたが
いまいちでしたね。
この三人では 一番美人系だと私は認識してましたが・・・。
作品なんでしょうか 演技力なんでしょうか?
違う意味での「Wの悲劇」です。
すみません。

★ FORREST さん

>自分の身代わりになって刺された人間をお見舞いもできなくて、最後の「あのシーン」はないだろうって・・

たしかに^^;

私も それは思いましたね^^

他にも「顔はぶたないで 私、女優なんだから」という台詞の場面もありました^^


★ 虎馬 さん

オッサン達が 昔を遠い目で懐かしむブログにようこそ^^

私は 知世派なんだけど 渡辺典子も気になる派でした^^

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。