● 本陣殺人事件(中尾版)
本陣殺人事件の画像が手に入ったので語ってみる。^^

これは1975年にATGで制作された作品。
スタッフの中には

こんな人物もおり、時代とは言え 感慨深い物がある。
この「本陣殺人事件」は 戦争中、岡山に疎開しつつ 推理小説を書く事を禁じられていた横溝正史が 戦後間もなく、「これで 好きな作品を書ける」として 本来の推理小説を書き下ろした戦後最初の作品であり、江戸川乱歩の明智小五郎と並び称される 名探偵:金田一耕助が この世に登場する最初の作品であり事件である。
物語は 旧家の名家で執り行われた結婚式の夜、

新郎新婦が無惨な死体と化す事から始まる。
部屋は完全な密室と化した屋敷の離れで

庭に 凶器となった血まみれの日本刀。
もう、これだけで 本格的推理小説の醍醐味である。
個人的な意見だが、この作品の後、
角川-東宝-市川-石坂:金田一
という傑作シリーズが現れた時、横溝正史の数多い名作の中で この作品のリメイクがなされなかったのが 非常に残念に思っている。
このATG:高林陽一監督の作品は 出来は決して悪いモノでは無い。
ただ、どうしても

この 中尾彬の現代風金田一が 納得いかないのである。
もし、市川監督独特の風味で この「本陣殺人事件」を撮っていたなら… 結婚式の風景や 密室となる離れは もっと金をかけて念入りなセットになったはずで その上で 独特の映像美を味わえたのではなかろうか?
そう、思うと 無性に残念でならない。
【追記】
Jannitaさんのコメントに応えになるか自信はありませんが 画像を一枚追加します。^^

(鈴子)
【TBさせて頂いたブログ先】
・『葉月亭』さんの
『横溝正史 2:『本陣殺人事件』『黒猫亭事件』『車井戸はなぜ軋る』』という記事。
