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2005年09月13日

● 本陣殺人事件(中尾版)


本陣殺人事件の画像が手に入ったので語ってみる。^^



本陣殺人事件


これは1975年にATGで制作された作品。


スタッフの中には

本陣殺人事件


こんな人物もおり、時代とは言え 感慨深い物がある。


この「本陣殺人事件」は 戦争中、岡山に疎開しつつ 推理小説を書く事を禁じられていた横溝正史が 戦後間もなく、「これで 好きな作品を書ける」として 本来の推理小説を書き下ろした戦後最初の作品であり、江戸川乱歩の明智小五郎と並び称される 名探偵:金田一耕助が この世に登場する最初の作品であり事件である。


物語は 旧家の名家で執り行われた結婚式の夜、

本陣殺人事件

新郎新婦が無惨な死体と化す事から始まる。


部屋は完全な密室と化した屋敷の離れで 

本陣殺人事件

庭に 凶器となった血まみれの日本刀。


もう、これだけで 本格的推理小説の醍醐味である。


個人的な意見だが、この作品の後、


角川-東宝-市川-石坂:金田一


という傑作シリーズが現れた時、横溝正史の数多い名作の中で この作品のリメイクがなされなかったのが 非常に残念に思っている。


このATG:高林陽一監督の作品は 出来は決して悪いモノでは無い。


ただ、どうしても

本陣殺人事件

この 中尾彬の現代風金田一が 納得いかないのである。


もし、市川監督独特の風味で この「本陣殺人事件」を撮っていたなら… 結婚式の風景や 密室となる離れは もっと金をかけて念入りなセットになったはずで その上で 独特の映像美を味わえたのではなかろうか?


そう、思うと 無性に残念でならない。


【追記】


Jannitaさんのコメントに応えになるか自信はありませんが 画像を一枚追加します。^^

本陣殺人事件

(鈴子)




【TBさせて頂いたブログ先】


・『葉月亭』さんの
 『横溝正史 2:『本陣殺人事件』『黒猫亭事件』『車井戸はなぜ軋る』』という記事。



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コメント

私は、最初横溝シリーズのドラマ(毎週土曜日だったかな?)で見てから、角川もんで原作本を読んだ記憶が。。
この映画は後年に見ました。
このトリックは「モルグ街の殺人」がヒントだったと聞いたような?
ほかの作品と比べてオチが弱いなと思った記憶がありますね。

Jannitaです。『本陣殺人事件』の記事、楽しみにしておりました。
このヴァージョン、鈴子がいい味出してましたね、山口小夜子みたいで…。
中尾彬の金田一は私もパスです。濃すぎるわ!
古谷金田一のTVヴァージョンで『薔薇王』というのがありましたが、その中で日疋源蔵役をやってた中尾さんはハマッてたんだけどなぁ…。やはり犯人顔ですね、この人は。
『本陣殺人事件』で私が一番好きなのは、これまた古谷金田一のものになりますが、一柳賢蔵役を西岡徳馬さんがやったヴァージョンです。あれはよかった。
「俺は…克子を殺す!」というセリフを吐く西岡さんの気合の入った表情が忘れられません!(笑)
なにげに三郎もよかったし…。
鈴子役の牛原千恵はあんま可愛くなかったけど、『おしどり歌』はいい演奏でした。
一柳糸子役の高峰三枝子はやはり別格で、金田一映画にかかせぬ大女優としての貫目を見せてくれたし、ハナ肇の日和警部はやはりイイ!
このヴィデオ、はやくDVD化して欲しいんですけど、いつになったら実現するのやら…。
待ち遠しいです!

★ やじ さん

「モルグ街の殺人」と言えば ディクスン・カーですね^^

と、作者名はポッと出てくるんだけど 内容が思い出せない(ToT)

ちと、調べてみます^^;


★ Jannita さん

鈴子の画像を1枚だけ 記事に追加しました^^

ちなみに、これ DVD出てますよ^^

(もう廃盤かもしれませんが…^^;)

ブタネコさん、画像追記ありがとうございます!…葬式の写真ってのがまたいいですね~!!(笑)
あと、私がDVDを希望してるって書いたのはこの中尾彬のやつじゃなくて、古谷金田一版の『本陣殺人事件』(80年代のTVドラマ)のほうです。
この中尾彬版は私もDVDで見ました。
それとも古谷本陣、DVDで出てたんですかね、それだとすごい嬉しいんですが…。

★ Jannita さん

「本陣殺人事件 古谷」

このキーワードで検索したら アマゾンでDVDがヒットしましたよ^^

ブタネコさん、ご指摘ありがとうございます。しかし、これは77年に作られた全3回のやつで、私が好きなのは1983年製作の『本陣殺人事件 - 三本指で血塗られた初夜』のほうです。
ちなみに
脚本=安倍徹郎、演出=井上昭
一柳賢蔵:西岡徳馬
一柳三郎:本田博太郎
久保克子:山本みどり
久保銀造:下條正己
一柳糸子:高峰三枝子
一柳鈴子:牛原千恵
一柳伊兵衛:山内明
日和警部:ハナ肇
のTBSスペシャルドラマです!
これ、ヴィデオならレンタルしてんですけどね~…。
ブタネコさんが指摘されたやつは古谷さんが長髪のやつですが、これは短髪です。
古谷金田一は短髪のほうが暑苦しくなくていいです。(笑)

初めまして! 横溝作品大好きです。私は、本気で中尾彬氏が怖いので、写真、二人の死体よりなにより、中尾氏が怖かったです!  

★ Jannita さん

すいません、すっかり勘違いしていたみたいです^^;

ごめんなさい


★ kon さん

はじめまして コメントをありがとうございます。

今後も よろしくお願いします^^

ご無沙汰しております。
初めて目にする“映画『本陣殺人事件』”の画像です!
中尾彬の金田一耕助、現代風とは聞いたり読んだりはしていましたが・・・うーむ、おっしゃるとおり、やはり納得いきません。はっきり言って、金田一じゃない・・・(しかし若いな景時)。

>出来は決して悪いモノでは無い。
 そうそう、そうらしいですね。横溝正史氏も『真説 金田一耕助』の中で書いておられます。

「試写を観た印象はひじょうによかった。
原作に忠実なばかりではなく、高林陽一監督のいたいたしいばかりのキマジメさが私の胸を打った。
それでいてそのキマジメさのなかに、これなら現在のきびしい映画界でも、そうとうの成績をあげるのではないかという、楽しい予感を抱かせるなにものかがそこにあった。」
(横溝正史 『真説 金田一耕助』 角川文庫)

>横溝正史の数多い名作の中で この作品のリメイクがなされなかったのが 非常に残念に思っている。
 ほんとですね。高林陽一監督の作品を観ていない私が言うのもなんですが、市川崑監督時代の石坂金田一で撮られていたら、おっしゃるとおり味わい深い作品に仕上がったのではないかと思います。詩情豊かでしたものね、市川監督の作品は。

金田一耕助のデビュー作としてファンには忘れがたい作品であるだけに、なおのこと金田一には原作どおりのスタイルで登場してほしかったです。

P.S. 『Sky Message』 地区優勝、おめでとうございます。しかもお友達とのW受賞なんてすごいですね。
本当にきれいに撮れていますね。街並みが入った構図も素敵ですし、空の青さと雲の白さにすがすがしさを感じます。

★ HAZUKI さん

レスを記しておりましたところ そのまま記事として掲示したく
なってしまったので^^;

「横溝小説の表紙絵」

として 記事更新させて頂きました^^;

どうか御一読頂けますと 幸いです。

ブタネコさん、こんにちは^^

やっと観終わりました。
ATG版ってなんだろうと思って調べてみました。
それを知ると、この中尾版がこういう雰囲気なのも何となく納得しました。
この作品の監督は、"情念の"と枕詞が付く方だそうで、確かにその部分はかなりはっきり出ていたと思います。
横溝正史ファンの友人が、この作品を気に入ってる人は結構いると教えてくれました。

私もこの作品の持つ独特の雰囲気は気に入りました。
色彩やカメラのアングルが独特で、いかにもアートな感じです。

ただ、物語に関しては、前半がものすごく冗長で話が進まなくて辛かったです。
金田一耕助、久保銀蔵、磯川刑事が並んで喋るシーンはかっこよかったですけど。

ところが、後半に入って一気に原作の雰囲気が出てきました。
"まさかそのシーンを映像化するとは"というところが多くて、原作を映像で"読んでいる"ような気分になりました。
横溝正史の文章に滲み出る独特の色香がうまく表現されているように思えました。

なにより、三本指の男の演出が丁寧にされていて、うれしかったです。
私は「本陣殺人事件」では三本指の男が一番印象に残ってしまってて、古谷版ではなんだかホラーっぽい演出だったのがちょっと悲しかったんです。

金田一耕助に関しては、人間像もなんだか半端だし、色の濃いサングラスなんかもっての外!と拒否してしまいました^^;

★ slan さん

そう、中尾彬の金田一耕助は ちょっとアレだったでしょ?

でも、例えば 中尾:金田一のところだけ 古谷:金田一に入れ替わっていたら それだけで相当良い出来
になるんじゃないかと思った事もありました。

で、古谷版の金田一モノって 良い出来なんだけど、何かが…という粗が目立つその大きな理由は
例えば、この本陣殺人事件だと「三本指の男」の様に全体的にはキーパーソンであるにも関わらず、
原作を読み込んでいないと あっさりした脇役の様に受け止められて映像化の際に端折られてしまい、
結果的に物足りない感が増大する…ケースが多いと私は感じております。

【※注意!!】

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