● どうなってんだ?TBS
まず、冒頭に辺り、「御巣高山」の日航機墜落事故で犠牲になった方々に対して 心より哀悼の意を表したい。
さすがに 今年が事故から20年目という事もあって 8月12日の昨日は関連の話題が多く、TBSとフジでは 特番も放映された。
その特番、双方を見たのだが、何とも言えない気分になる。
いきなりの小言で申し訳無いが、TBSとフジ 双方を見た上で どうしてもTBSに対して問いたい事がある。
番組中、TBSの女性ディレクタ-と日航の元パイロット:藤田日出男氏との関わりが 再現ドラマに登場する。
そして、何処からか藤田氏に送られたボイスレコ-ダ-の公開にあたり 藤田氏が女性ディレクタ-に託す…というストーリーが流れる。
ボイスレコ-ダ-の公開が良い事か否か?について問う気は無い。
私が気になったのは まず、それをストーリー内で描くことによって その女性ディレクタ-が真摯だったんです… そんな事を視聴者に告げたいのかい?と言う事。
それとね たとえ、本人が了解の事と言っても 非公開が原則のボイスレコーダーの入手経路を明かすのって 報道取材の倫理、ネタ元の秘匿という部分に抵触しないのかい?という事である。
ボイスレコーダーが公開された事により 公開されなければ視聴者が知り得なかった事実や 事故調のいい加減さの露呈等に気づけぬままだった事を思うと 公開そのものに関してケチをつける気は無い。
気に入らないのは あたかも、運輸省(当時)の役人や 匿名の誰かが送ってきた…という部分まで公開する必要が 何故あるのか?という事である。
基本的に TBSの報道に以前から疑問視している私としては 単に、女性ディレクタ-の自慢話を押しつけられた様な感がして 違和感というか不快感が残る。
純粋に犠牲者の慰霊とか、事故原因の究明とか、コクピット・クルーの名誉回復とかを目的とするのであれば TBSのディレクタ-がどうこうとか 日航の元パイロットがどうのなんて話は どうでも良い事である。
それよりも、事故調の元委員長や委員の話にある矛盾や 不透明な部分を中途半端にしないで 何故、もっと突っ込まないのか? 私には疑問である。
アメリカの調査官やボーイング社の先行報道により 事故原因が圧力隔壁の修理ミスに誘導された…と言うのなら その反証についてを推論でも良いから それなりに主張すべきである。
で、不思議だったのは TBSの再現ドラマの 一方の主役である藤田氏は 事故報告書にある「急減圧は無かった」という持論を持たれて 圧力隔壁の破壊が事故原因の主要因では無い…と主張されているのは 以前に氏の著作を買って読んでいるので知っていたが、ボイスレコーダーの音声解析により「急減圧が起きてるとは思えない」という事を アメリカの専門家の調査結果として放送したのは TBSではなくフジの番組内で 何故か、藤田氏は フジの番組内で実験機の操縦をしたりもしていた。
TBSの番組終了後 フジの番組を見ていて なんだかなぁ…と思ったのは TBSが再現ドラマの準主役的扱いで 竹中直人に演じさせた藤田氏、そして 藤田氏から厚い信頼を得ていたと 自慢するかのように描いていた女性ディレクタ- そのTBSの番組内では無く フジの方で 肝心の検証が藤田氏自身の出演で放送されていた事である。
これって どういう事なの?
事故を風化させてはいけない…
運輸省が調査デ-タ-を あたかも闇に葬ろうとする事にストップをかけよう…
そう言う主旨は賛成だし 大いに世に問うべきと思う。
しかし、せっかくの そういう立派な主旨も クダラナイ自慢話みたいなのを放り込まれると歪んでしまうとTBSの女性ディレクタ-は思わなかったのかね?
そこが 大いに疑問で不満である。
