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2005年08月09日

● ラストイニング


「ラストイニング」(マンガ:著者:中原裕:ビッグコミックス)が面白い。



表紙


毎度の如く、行きつけの喫茶店に置いてあったのを読み始めたのだが…


なんか、現実味を帯びた高校野球の裏事情ネタみたいな部分に説得力を感じてしまい、楽しめる。


弱小高ながらも、高校野球をしていた者の1人として 現役時代、子供心に不思議というか納得のいかない思いを 正直言って、抱いていた事が多々ある。


このマンガは その辺の所を さらりと世に問うてくれている様な気がして心地良い部分があるのだ。


先日、


高野連の爺ぃ共 隠居しろ!!


という記事で 明徳義塾の出場辞退に関し、私見を述べたが…


こういうのって 実際に野球部でした、という輩と 他の部活でした、という輩と、部活には縁がありません、と言う輩で 感じ方が3種類あっても不思議じゃないんだな…と、あらためて気づいた^^


たとえば、正直、言って 私は高校時代、酒は体質に合わないので飲まなかったが、タバコは吸ってた。


部員に限らず、学生の全部とは言わないが かなりの人数が吸ってた。


これは 今も昔も変わらない現実だと思う。


ただし、今も昔も 未成年者の喫煙は許されていないから 隠れて吸うし、学校などで吸ってしまえば 補導もされるし、停学にもなる 充分に それを心得ていたから隠れて吸った。


個人的な事を言えば 私の母は


「隠れて吸って 火事でも起こされちゃかなわない…」と言って


「タバコ吸うのは黙認してやるから 火の始末だけは責任を持て」


それが我が家の躾だった^^;




それに、私の世代の頃は 如何に弱小高といえども 今の時代の基準に照らせば とんでもないレベルの体罰は日常茶飯事に行われていた。


ただ、「体罰」のレベル(内容)に関して 受ける側の認識の度合い 強いて言えばM度とでもいうのかもしれないが、今の基準なら立派な体罰・暴力行為で 監督の首はとぶし、部も半年間の活動謹慎…となる事が「仕方無ぇな」で済む時代だった。


それが、良かったのか 悪かったのか 時代の流れもあるから 何とも言えない。


人に言わせれば 今の子供は「甘やかされてる」とも映るだろう。


しかし、我々だけだったのかもしれないが 選手を 生徒であり、子供と認めた上での指導、躾だった…と 当時の先輩や監督には感謝に近い気持ちの方が強い。


だって、罰を与えられる場合 少なくとも何が どう悪かったのか、時には理不尽な理由もあったけど、必ず言ってくれたのだ。


先輩のグローブやスパイクを磨いてなければ スパイクやグローブで殴られたし、グランドのトンボかけが悪ければ ローラ-引っ張ってグランドを何周も走らされたし、挨拶が悪いと正座の説教なんて当たり前だったのだ。


大抵の場合は、個人的に罰せられる事ではあったが、「連帯責任」と称して1年生全員が罰を与えられ、それが同学年のチームメイトの連帯感を築くキッカケともなった。

だから、今から ほぼ30年前、弱小高の現役だった私は とても甲子園なんて行ける学校じゃないと自覚はしていたが、それでも、他校の生徒と喧嘩とか、喫煙とか そういったもので叱られない様に気を使っていた。
(当たり前と言えば それまでだが)


そりゃ何故か?と言えば 他のチームメイトに迷惑をかけたくなかった… ただ、その一点である。


ところがね、当時 野球部員と 他の部活と大きな違いがあった。


それは「高野連」という組織の存在である。


たとえば、新聞に「@@高校の生徒が万引きで補導される」という記事が掲載されたら 野球部は自動的に 最低、半年間の対外試合禁止、夏か春 少なくとも どちらかの甲子園への挑戦はパァなのである。


しかし、他の部活では その様な事は一切無い。


インターハイや それぞれの選手権などに 普通に出場していた。


けれども、野球部だけは 野球部以外の生徒の事でも「連帯責任」だったのだ。


それだけ、高野連が昔から続けてきた掟は厳しかったのだ。




たとえば…だが アイスホッケ-という競技を実際に見た事があるだろうか?


氷のリンクの上で スケ-ト履いて、パックを相手のゴールに叩き込む競技だが、狭いリンクを もの凄いスピードで走り回り、それも スケートを履いてという状況で パックを持った敵選手には スティックや肘や膝を使わない限り 抑え込んだり、体当たりをしても反則とはならず、むしろ ディフェンスは常に体当たりで敵選手をはじき飛ばすのが当たり前の 氷上の格闘技である。


だから、試合が白熱すれば エキサイトして乱闘になる。


それを観客は怒ったり、叱ったりしない。


逆に 応援するチームにハッパをかけ「やってしまぇ!!」と声援を送る。


それは 高校生の試合でも同じである。


名前を出して申し訳無いが、今でも記憶に残る試合がある。


駒大苫小牧と釧路工業のインタ-ハイの試合が 札幌で行われたのを見に行った時の事。


釧路も苫小牧も どちらも道内ではアイスホッケ-の盛んな土地でライバル心が強い。


特に駒大苫小牧と釧路工業の試合と言えば 伝統の一戦と言っていいぐらい 街を上げて「負けちゃイケナイ試合」と盛り上がる。


試合は接戦、選手も場内も盛り上がる。


そのうち乱闘が起き始め、ますます 全体がエキサイトする。


そんな時、駒大苫小牧の主将である選手が 釧路工業の選手の反則で額を切り流血した。


エキサイトした駒大苫小牧の主将は 相手を追いかけ、追いかけられた選手は ビビッた様に逃げ、自分のチームのベンチに飛び込んだ。


すると、駒大苫小牧の主将は 釧路工業のベンチに飛び込み その逃げた選手を捕まえてベンチの中で殴ったのだ。


あらかじめ申し上げておくが 今から30年以上前の話ですからね。


で、それが 何か問題として取り上げられたのか? 否である。


暴力事件でも何でもない。


アイスホッケ-では よくある話…で片付けられ、誰も処分されないし、もちろん新聞沙汰にもならない。


むしろ、飛び込んで相手を殴った主将は OBを初めとする応援団から


「さすが主将を名乗るだけある。 見事な闘志だった」


と、褒め称えられたのである。


乱闘して血まみれになっても 褒め称えられるアイスホッケ- 競技は違えど 同じ高校生のスポーツなのに 天と地の認識違いなのである^^


スポーツの場合 審判の誤審は 残念ながら、時に生じてしまう。


大抵の競技では 一応、「確認」する好意は許されている。


「え? 今の判定違うんじゃないの?」


そんな表情を浮かべても それぐらいなら許される。


野球の場合、たとえば ストライクかボールか、アウトかセーフか 微妙な判定ならともかく 明らかに誤審というジャッジの時に


「え? なんで?」


そんな顔で審判を見ただけで 時には高野連に始末書(反省文)を書かされた時代がある。


表情だけじゃ無く、言葉で言おうものなら 即座に主審に監督が呼ばれ説教されたものだ。


当然、そんな事態になると


「何やってんだ オマエは」


と、監督からビンタが飛んでも普通だった時代がある。


それほど、高野連というのは厳しい存在だったのだ。




近年は随分、緩和されたが 我々の時代では


「部員の不祥事で処罰を受けるのは判るが 何故、学校の関係者の不祥事まで処罰の対象となるのか?」


これは その当時、高校野球をやっていた奴なら 皆、共通の不可思議だったはずだ。


H2~君といた日々 第2話


でも触れたが、昭和46年 甲子園に出場が決まり札幌を出発した北海高校ナインは 出発直後に 同校のサッカ-部員の集団リンチ事件が起きた為に出場辞退したのだが、その時 同チームは青函連絡船で青森に着いたところで連絡を受け、泣きながらUタ-ンしたという事実がある。


後年になって さすがにそこまでの処分は厳しすぎるだろう…と言う事で 昭和57年からは「部員以外の一般生徒の不祥事については(処分の)対象としない」と改められたが、高校野球たるものは そういうものなのだ…というのは ずっと続いてきた事なのだ。


だから、「たかがタバコ吸ったぐらいで…」という気持ちは 実際に、当時 タバコを吸っていた者として理解出来る話だが、「タバコなんて とんでもない」という処分が下るのも その当時より 遥か前からの決まりなのである。


「学生野球は教育の一環」


これは 私の世代よりも 遙か昔から続く高野連の方針であり、その名目のもと苛烈とも言える処分や決断が下されてきたのである。


ところがね、いつ頃からか 高校野球は純粋な「教育の一環」とは思えなくなってきた部分がある。


つまり、「勝つ」事が全て…みたいな風潮が強くなり リトルリーグなどからの選手の引き抜きが苛烈度を増し、昔以上の特待生制度が蔓延り、学校の成績などは どうでも良くて ただ野球で それなりの結果を出す… それが大会で勝ち進み 学校の知名度が上がれば学校経営が…等と 純粋な教育とは言えない現実ばかりが増えている。


にも関わらず、そういう部分になんの対策や指導も行わず、昔からの 今では形骸化してしまった様な「学生野球は教育の一環」というタテマエばかりを頑迷に唱える高野連に昔ながらの高校球児は 爺ぃ共、何やってんだ?と問いたいのだ。


私が


高野連の爺ぃ共 隠居しろ!!


という記事で述べたかったのは 「タバコなんて とんでもない、部員のリンチなんて もっての他」という処分が下るのを知っていながら それを周知できなかった監督者達の責任も さる事ながら…、


選手に「出場辞退をしました」と結果の通知だけを行ったと聞いたから、そうじゃないでしょ?「かくかくしかじかで 出場辞退するからね」と選手に通告してから 辞退の手続きでしょ? と、手続きの後先を問題視して申し上げているのである。


そうじゃなければ、


「対象である選手(生徒)への教育とは 結果の通告だけなんですか?」


それが教育なんですか?と 高野連、学校関係者の大人達に問いたいのだ。


物事のスジから言えば、当事者への通知が まず先。


「学生野球は教育の一環」


とい主旨ならば まずは「学生への教育(指導)ありき」でしょ?


それを問いたかったのだ。




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