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2005年05月08日

● 雑感(5月8日)


昨夜、放送された「瑠璃の島」の第4話を 先程、あらためてビデオ録画していた物を再見してたのだが…




実は 1本の120分テ-プに3倍録画で 第1話からずっと続けて録画をしていくのが私の ドラマを見る時の癖である。


最後まで観て「面白かった」と思えばDVDを買って保存版にするし、駄作だったからと言ってテ-プを廃棄したり重ね撮りなどせずに保管しておく。


さて、「瑠璃の島」の再見は 第3話からだったのだが、第3話の中で 勇造(緒形拳)はタンスの中から ハンカチを取り出す前に 白いワンピ-スも取り出していた。


その時は別に気にもとめていなかったのだが、昨夜の第4話の冒頭で それを瑠璃に着せる。


後の その白いワンピ-スを「古臭い」とか「貧乏」等と那覇から来た子供に馬鹿にされるシ-ンがある。


私は 長男で、妹がいたが、2人だけの兄妹だったから 身につける物の大抵は 新しく買ってもらったものが多いが、それでも 従兄弟が沢山いたから 従兄弟達から いろんな物を お下がりとして貰った物も多い。


特に、小学生ぐらいの頃は アッと言う間に成長して着れなくなってしまう事が多かったから そうでもしないと大変なのである。


でも、子供心に 新しい物=カッコイイみたいな思いは いつの時代になっても変わらないもので 友達が新しい物を持っていれば 時に羨ましく思う事はあったし、逆に古い物をもっていれば 心の中で「勝った」なんて思った事も 正直ある。


そんな価値観なんて 歳を重ねていけば全く違う物になるのだが、子供の時の心理は 仕方ないと言えばそれまででなのであるが… 時々、歳を重ねた結果 違う方向に目覚めるアホがいるのも御愛敬である。


雑感(3月23日)』参照願います。




さて、この場合 いろんな考えが数多ある中で、歳を重ねた私が思うに…


娘自身が 何かの想い出があって着れもしないのに 大事に取ってしまってある服と言う物が 我が家の娘も いくつか持っている。


同じ様に、親が 娘の想い出の中で 大事に取ってしまってある服と言うのも 我が家にはある…という事を気がついた。


たとえば、七五三の記念にと 今は亡き我が父母(娘にとっては祖父母)があつらえてくれた晴れ着の着物…が そうだし、もっと個別なところでは 小学校の卒業式のために買って着せたワンピ-スなんてものもある。


このワンピ-スなんかは 卒業式の後に 定番の「平成**年度 第**回 ***小学校卒業式」なんて校門の所の大看板をバックに 親子三人で撮った記念写真まであると それとセットで「思い出の品」となり 大切に保管されている。


考えすぎ…と言われたら それまでだが、勇造が取り出した 白いワンピ-スが 勇造にとって実娘のタカコに対し もしかしたら、その「想い出の品」である服だったとしたら… その服を瑠璃に着せるという事は それは 瑠璃を実の娘同様に扱い始めた表れとも受け取れる。


そういう服だという事を 子供が正確に認識出来るか否かは また別の問題だが、中には それを それなりに認識出来る感受性を持った子供がいる事は事実である。


なんとなく、大切な白いワンピ-スを着せてくれた事が 実娘同様の扱いと瑠璃は受け止めたのだとしたら…「(父は)タコを採っている」という簡単な台詞の中に 重みがグッと増すのである。


そう思いながら そのシ-ンを観ていたら「瑠璃って良い娘じゃん」と思えて 目頭が熱くなる私がいる。


余談だが…、


世界の中心で愛をさけぶ 第4話


という記事の中で 学生時代に私が身につけていた手編みのマフラ-の事を述べたが…


娘が中学生の時、たまたま保管しておいた そのマフラ-が出てきたのを娘が見つけ、


「これ、温かそうだから 私 使ってもいい?」


と言い出し、通学の時にそのマフラ-を首に巻いて通っていた。


何故か娘は そのマフラ-が気に入ったらしく その後、高校生になっても 時々、巻いて通学していた。


私は そんな娘の通学姿を見るにつけ 


「なんて いい娘なんだ…」


と、密かに目頭を熱くしていた。


「もっと、温かいのや 今風の流行のマフラ-買ってやろうか?」


そう私が聞いても


「だって、これ温かいし、色もお気に入りなんだもん」


そう応える娘に 私は さらに隠れて涙したのだ。




娘よ それは父の手作り、手編みのマフラ-なのだよ!!!


何度、そう言いそうになったか判らない。


しかし、それだけは 嫁からきつく言われていた。


嫁「アナタ あのマフラ-は 中学の時に”私(嫁)”が編んだ事にしたはずよね?」


私「そうだよ」


嫁「だから あの子に そのマフラ-は ママがお父さんの誕生日のプレゼントに編んであげたの…って 言っちゃったのよ とっくの昔に」


私「え? そりゃオマエ…」


嫁「お父さんは 誰からも貰えないぐらい情けない人で 挙げ句の果てに見栄張って 自分で編んだのよ…なんて事 あの子に 私は言えないわ」


私「誰からも貰えない…ってオマエ そりゃ違うだろ? オマエと付き合っているって みんな知ってたから 誰もくれなかったんじゃないか? 付き合ってなかったら くれたかもしれない女の子の一人や二人…」


嫁「一人や 二人 いたの? いたと思うの? ホントに そう思うの?」


私「いや… いないかもね…」


嫁「でしょ? アナタは私と付き合いたかったから 自分で編んで 私が編んだ事にしてあげたわけでしょ?」


私「ちょ… ちょっと…違う…様な…」


嫁「でしょ?


私「ハイ、そうです^^;」


嫁「だったらね この毛糸で 新しいマフラ-編んでくれる?」


そう言って 淡いピンクの 太めでモコッとした毛糸の玉が四つ入った袋を差し出した。


私「え? なんで?」


嫁「あの娘がね どうせならピンクのマフラ-を編んで…って せがむのよ」


私「オマエが編んでやれば…」


嫁「私が編み物出来ないのは アナタだけは知ってるでしょ? 

  だ・か・ら アナタが編むの!!! 可愛い一人娘の御願いなんだから」


その後、四日かけて 私はピンクのマフラ-を編み、嫁が それを編んだフリして 娘に渡すと 娘は もの凄く喜んでいた。


その喜ぶ姿を見てたら 別に「俺が編んだ」なんて事を言うか言わないかなんて どうでもいいや…と思った。


数年後…、


私が自室に篭もって仕事をしていたら プラッと娘が入ってきた。


私「どした?」


と聞くと


娘「あのね? 編み物を教えて欲しいんだ…」


と言う。


私「それなら ママに聞けば?」


と 内心、苦笑いしながら言うと


娘「だって ママ、ホントは編み物出来ないじゃん。 

  手先、不器用だし…

  私が気に入ってるマフラ-編んだの 

  あれ、ホントはお父さんでしょ?」と言う。


私「いつ気づいた?」


娘「そりゃ 馬鹿じゃなきゃ気づくわよ ウチには ママとお父さんと

  二人しかいないんだから、ママじゃ無ければ 

  残りは 一人だけでしょ?」


私「そりゃそうだ…、でもな、ママには口止めされてんだよ それバラすなって」


娘「でしょうね。 だから、コソッと来たんじゃない」


親バカで申し訳無いが、今 娘は いろんな物を自分で編む。


その基本を 手ほどきしたのは私である。


この文章を記述しながら 自分でも 変な親父だなぁ…と思う。


けどね、想い出のマフラ-を 娘がそれも気に入って大事にしてくれる…ってのは 親としてはもの凄く嬉しいものなのである。


私も 亡き父や 亡き祖父が愛用していたコ-トや時計等、 今でも大事に愛用している物が沢山ある。


そういう目に見えない価値観を 大切にしていきたいと思うからである。


この先、娘に子が(私にとっての孫)出来、そのまた子…と 系図が続く中に 私の品が一つでも大事に伝わって行けば… そこにロマンを感じちゃいけないのかな?




『記憶・想い出…』関連の記事

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コメント

今晩は、ブタネコさんおじゃまします。

娘「だって、これ温かいし、色もお気に入りなんだもん」

え、えぇ話や・・・(ToT)

娘「でしょうね。 だから、コソッと来たんじゃない」

え、えぇ娘や・・・(TOT)

ブタネコさんにお孫さんが出来た節には、ぜひ奥様手作り?のマフラ-をお伝えください。(=`ェ´=)にゃ~ん

>光太郎 さん

私が編みます^^

微笑ましいお話ですね(^^)
小さい頃、父と母が二人して弟と私のベストを編んでくれたのを
この記事を読みながら思い出しました。
手編みっていいですよね。
昔、自分でマフラーを編んだ時には、編む感触がとめられなくて、
異様に長いマフラーを編んだことがありました(笑)。
目を増やしたり減らしたりが出来なくて、マフラーしか編めないんですけど^^;;;

>みずは さん

私が学生の時編んだマフラ-も 異様に長かったです^^;

もったいないから…って 毛糸があるだけ編んじゃったもので…


私は、男兄弟の末っ子だったので、小さい頃から服にしろ、おもちゃにしろお下がりしかなかったです。
サイレンが鳴らない救急車のおもちゃとかw

学ランに至っては、中学の入学式からテッカテカの中ランにボンタンで・・・(・∀・)

3年に呼び出されるも、卒業した兄の威光で、逆に可愛がってもらえる特典付きw

損な事多かったですが、得することもあったなぁ~(  ̄ー ̄)

編み物出来るんですね~(・∀・)カコイイ!!
私の気性では、毛糸をコブシに付けて、誰かサンドバック変わりにしてそう・・・(´ヘ`;)

>Wenさん

編み物の話に関しては 後日、記事にしたいと思ってます^^;

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