● 雑感(4月23日)
個人的な話で恐縮だが… 私は一戸建ての住宅に住んでいる。
私の住んでいる地域は 札幌市内でも古くから住宅地とされている地区で、明治の時代に開拓史によって開かれた地域である。
本州の地域では 一般的で ごく当たり前の風習と化している「町内会」
札幌の場合、(特に中央区は)南(北)~条 西(東)~丁目という いわば碁盤の升の目の様な住所表記になっているが、この形式とは別に 実は札幌の場合 古くからある地域は 伏見、山鼻、幌南、藻岩下、山麓、…等と 住所表記とは別に 呼び名としての地区名がある地域がある。
私の住んでいる地域も そんな地区名のある場所なのだが、こういう地域の場合には 本州に準じた「町内会」という形式が古くからあり、町内会長がいて ~委員と呼ばれる顔役みたいな人物達が居る。
さて、私は 中・高と この地区周辺で育ったのだが、当時 私の父は自衛官だったから、自衛隊官舎に住んでおり、今現在 私が住んでいる住居は 数年前に私が棚ボタの様に手に入れた管財物件を整理して 新築で家を建てた物であるから、実際に この地に住んでからは まだ数年しか経っていない。
ゆえに、古くから この地域に住んでいる方々の子弟の多くは 中学校の先輩・後輩であるのだが、居住者としては新参者…という ちょっと変わった立場になる。
さてさて、なんで こんな話を持ち出したかと言うと…
燃えるゴミ、燃えないゴミの集積場所…というのは 主に、この町内会単位で管理しているわけだが… 私の家の直ぐ傍にあるゴミ・ステ-ションには 今や「ゴミ婆」と呼ばれて名物となったババァがいる。
そのババァが 実際に、何者で どんな人物かは 誰も知らない。
いつの間にか 自分は町内会の「美化委員」という役職に就任し、主な任務は ゴミ・ステ-ションの管理だと勝手に思い込んでいる婆ァなのである。^^;
(実際に そんな役職に任命されているわけでは無い)
でも、本人は公的に認められたつもりでいるから、決められた日以外に ゴミを持ち込もうとすれば そのババァから一喝を喰らい、燃えるゴミの日に 燃えないゴミを出そうとすると 天地を揺るがすほどの叱責を喰らう。
これは 決して責められる話では無く、むしろ そういう人物は賞賛されるべきとは思う。
しかし、それも ある種の範疇というものがあり、出されたゴミの袋を開けて 中味を吟味している様を目撃すると
「ババァ そこまでするか?」
となり、開封した際に 中に禁断の品「ペットボトル」や「空き缶」などを見つけると ゴミを出した当人の家に押し掛け 厳重に抗議を行うのだが…
ル-ルに則らないゴミを確認するのもいいが、ゴミには あまり他人には見られたくないプライベ-トな物もあるわけで… 許される範疇との境界線が難しいものなのだが… このババァの手にかかると
「このエロ本 おたくの子のゴミでしょ? 本は本でちゃんと分別して出すのがマナ-」
と 近所に聞こえる大声で喚かれれば、さすがに笑えない範疇となっていく。
本の分別は 確かにマナ-だが、御近所に聞こえる大声で
「おたくの子供のエロ本が~」
ってのは 如何な物かと…^^;
つい、その問題の子供と道で会った時に
「本より 凄いDVD貸してやろうか?」
と 言いたくなる。(余談です)
さてさてさて…、
私は 自宅を建てる際に、昔から念願だった事があって 銀杏や、栗や、梨や、リンゴなど 実のなる木を庭に植え 毎年、その実を食べる… そんな風習のある家にしたかった。
だから、実際に それらの木を1本ずつ植えて 実が収穫出来るのを楽しみにしている。
ただね、果樹と言うのは 実の収穫という楽しみがあるかわりに、大きな問題が いくつかある。
要するに 独特の匂いや樹液に集まる虫である。
我が家だけの話なら構わないが、時には 隣近所に迷惑となる場合があるのだ。
だから、庭の片隅で 別に趣味でやっている家庭菜園で収穫した枝豆や トウモロコシなども含めて 嫁は頻繁に 隣近所にお裾分けして 黙認して貰えるように根回しを こまめにしているが、銀杏や栗などは 落ち葉がもの凄く、その始末の結果が ゴミ・ステ-ションに投じられる 集めた落ち葉のゴミとなる。
近年、ゴミ・ステ-ションをカラスが荒らし ゴミを撒き散らしてしまう問題は 日本国内いろんなところで問題となった事でもある。
問題のゴミ・ステ-ションも 年々、餌場と住み着いたカラスが増え続け 生ゴミの袋を破って撒き散らし 周辺の住人は迷惑していた。
そこで、私は一計を案じ ゴミ・ステ-ションが自宅の傍にあると 汚いとか臭いという理由で嫌がる人が多いので、私は すすんで 道路に面した壁を一部改修し、半坪分のスペ-スのゴミ・ステ-ションを作って 町内会に解放・提供したのである。
ゆえに、そこにゴミ婆が立ち、カラスが集うのだ。
町内会の住人の多くは その経緯を知っているから 果樹に関する苦情を言って来はしない。
しかし、ゴミ婆は その経緯を知ってか知らずかは不明だが、
「ブタネコさん オタクの木の落ち葉 なんとかしてちょうだい」
と、毎年 決まった時期に決まった様に文句を言いに来るわけで それに対し、私は
「自然に逆らって生きる事は 風流を解せないという事だよ 婆ぁ」
等と 自分でも訳の判らない応え方をして ほってある。
だから、正直に言って そのゴミ婆と私は仲が悪い。
(極めて険悪…と言って良い)
いつしか それらの果樹に 雀がコミュニテイを作るようになり、日中は チュンチュンとさえずっており、天気の良い日は 庭で日向ぼっこをしている2匹の猫共々、私としては そんな状景を楽しんでいたのだが、そこにカラスが現れるようになり、雀も 2匹の猫も そして木の実も カラスにイタズラされるようになった。
なので私は なんとか、このカラス達を懲らしめてやろうと いろんな方法を考えたところ… ある時、サバイバルゲ-ムで使用するガス銃の中にある PSG-1という高性能ライフルに目を付け それを購入してきて 自宅の窓からカラスを狙撃してみた事がある。
悲しいかな、カラスを撃ち殺す事は出来なかったが、それでも 気のせいかカラスの寄りつきは少なくなった様に感じ 時々、暇を見つけては 自宅の二階の窓から狙撃を続けていた。
そんな ある日の事、
嫁「ねぇ? アナタもしかして ライフル持ってるの?」
私「え?」
嫁「ゴミ婆が アナタに毎日 ライフルで狙われている…って 言いふらしているそうよ」
私「なんだ それ?」
嫁「向かいの家の奥さんから さっき、聞いたの」
私「それって 俺がガス銃でカラス撃ってんのを勘違いしたんだろ」
嫁「アナタ そんな事してんの?」
私「あぁ、どんなもんか試しに撃ってみてる」
嫁「止めてよ 恥ずかしいから… 強盗が立て籠もった家みたいに見られたら どうするのよ?」
そう、嫁から こっぴどく叱責されたのだが…
いつの間にか 私がゴミ婆を狙撃している…という話に すり替わったのは苦笑では済まない問題である。
「ブタネコさん家の御主人 狙撃してるらしいわよ… ゴミ婆を」
「まぁ、怖いわねぇ…」
近所のマダム達が そう噂し合っている… 想像するだけで 私が如何にイカレた奴になってしまうか…(まぁ、ブログにこんな話を書いてるだけで 充分イカレていると言われても反論できないが…(ToT))
それから、数日もしない昼間 我が家の前にパトカ-が停まり、警官が二人現れて
「オタクの2階の窓に ライフル銃を持った男が 時々、現れる…って通報がありまして…」
と言う。
私は それに対して事情を話し、ガス銃も見せたところ 警官は苦笑いしながら
「これじゃ カラスは殺せないんでしょ? だったら、誤解を招かないように これを窓から構えるのは止めませんか? それで、今回は 通報者の勘違い…って事で処理しますから…」
と言って、去って行った。
まぁ、せちがない世の中だから 不審者には 充分、気を付けた方が良い。
しかし、不審者と思われた本人としては とても不本意ではある。
さて、どうしたものか… 私は悩んだ。
悪友でもある「アキバ系研究員を束ねた某国立大学理工学部教授」と「もの凄く気の弱い弁護士」を交えて 事の次第を話し、考えた。
その結果、二つの答えが導かれた。
ひとつは、「アキバ系研究員を束ねた某国立大学理工学部教授」は 一応、理工学部の教授であるから 彼の工学系の教授仲間に「カラス対策」を研究させる…というもの。
しかし、調べてみたら 実は既に数人が その研究に取り組んでおり、カラス除けのネットや 超音波を使った機械など いろんなものが試作されていたので、我が家を 実験場所として提供する事に至る。
そして、もうひとつが… 正式に銃刀法に則った所持許可申請を受ける…という事。
あ、これは ガス銃に申請が必要という意味では無い。
私の場合は 今回みたいな事が 再びあった場合に「ちゃんと許可持ってます」と話のネタにしたい…という いたって不純な動機である。
ところがね、「アキバ系研究員を束ねた某国立大学理工学部教授」も 実は、同じ申請を 彼は彼なりにしなくてはいけない状況下にあったのだ。
と言うのは、彼は 彼の祖父から一家伝来の家宝の日本刀を引き継がなくてはならなかったのである。(この話は 後日、また違う機会に^^)
そこで、教授と二人で 私は講習会に通ったり、必要な書類を揃えたり… 厳重に保管するための金庫を作ったり…。
先日、とうとう 二人揃って許可を得たのだが…、許可を貰ったついでに、本物の銃まで買っちゃったのは 良いのだが、正直に言って、使用目的が本当はありません。
(バカです。スイマセン)
にも関わらず、何故か「猟友会」から しきりと勧誘され始めるし…(この話も 後日、また違う機会に^^)
ところがね、世の中って不思議なもので ただ自宅の二階の窓からガス銃で狙撃をしているだけなら 頭のネジが緩んだ変人…って事になってしまうが、真実は違うところにあるとは言え、きちんと許可を貰うと「大人の自覚」みたいなものが出来る。
実銃で自宅の窓から カラスなんかを狙うわけにはいかず(当たり前) 教授の友人が開発したカラス駆除装置(実用新案及び特許出願中)のプロトタイプを ゴミ・ステ-ション側に設置し ゴミの撒き散らしや カラスの飛来じたいも減った。
そのせいか、ご近所の方々が 妙に私に愛想が良い。(と、私は思ってた)
黄砂が降ったりして 汚れた車を自宅の前で洗っていたら、道行く御近所さん達が
「コンニチワ-」とか、「あら 洗車ですか? ウチも車が汚れちゃって… 嫌ですねぇ この季節は…」
と、気軽に声をかけていく。
前は 会っても挨拶ひとつ交わさなかった人までもだ。
夕食の席で 嫁と娘に その話をしたところ
娘「絶対、お父さんを怒らせたら 撃たれる…って思ってんだよ」
と娘が言う。
娘「だって、**ちゃん(ウチの近所に住む 娘の幼馴染み)のお母さんに アンタ(娘)のパパ ゴミ婆を空気銃で撃ってるんだって?って この前 聞かれたモン。 近所の人達 絶対、そう思っているんだよ」
私の標的が「カラス」ではなく、「ゴミ婆」と噂されるようになって 私に対する態度が変わったと言うのか…?
嫁「なんか 引っ越したくなってきたわ… 私」
嫁の その呟きが グサッと胸に刺さった。
実を言うと 実銃を購入したのも その為の保管庫を造作したのも 嫁や娘には言ってない。
(だって その間、万博を見るって言って 東京宝塚に行ってたんだ)
その事実を言うと また、家庭内に波風が起きる。
自業自得と言えば それまでだが、また 私の悩みはひとつ増えた。


