● 「世界の中心で、愛をさけぶ」懐メロ
7時から フジTV系の
『<カスペ!>堺正章&井上順の時代を飾ったあの名曲たち』
という番組をTVで見ていた。
とうとう、青春時代に聴いていた曲が「懐メロ」番組で流れる世代になってしまった^^;
その事を 痛切に実感した。
・南こうせつ「夏の少女」
・山本コ-タロ-「岬めぐり」
・森田健作「さらば涙と言おう」
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懐かしいなぁ… 本当に懐かしい。
画面の下に流れる歌詞テロップ見なくても 何故か、歌詞を覚えていて スラスラと一緒に歌える私がいる。
聴くところによると「岬めぐり」などは 音楽の教科書に載っていたりするのだそうな…
時代だなぁ…
フト見ると、ソファで隣に座っている嫁が泣いている。
それに気づいた瞬間、「あちゃ~」と もっと重大な事に気が付いた。
そうなんだ… この山本コ-タロ-の「岬めぐり」は 嫁には絶対に聴かせちゃいけない曲のひとつだったのだ。(忘れてた…^^;)
実を言うと『 世界の中心で愛を… 』カテゴリ-の記事で語ってきた 白血病で亡くなった我が友が 発病して倒れた頃にヒットして 盛んにラジオから流れ、彼女が病床で聴いていた大好きな曲の一つだったのだが、問題は それだけじゃ無い。
要は 歌詞が実にマズイのである。
あなたがいつか 話してくれた 岬を僕は 訪ねて来た二人で行くと 約束したが 今ではそれも かなわないこと
岬めぐりの バスは走る 窓に広がる 青い海よ
悲しみ深く 胸に沈めたら この旅終えて 街に帰ろう
幸せそうな 人々たちと 岬をまわる 一人で僕はくだける波の あの激しさで あなたをもっと 愛したかった
岬めぐりの バスは走る 僕はどうして 生きて行こう
悲しみ深く 胸に沈めたら この旅終えて 街に帰ろう
岬めぐりの バスは走る 窓に広がる 青い海よ悲しみ深く 胸に沈めたら この旅終えて 街に帰ろう
上記の歌詞を御覧下されれば 一目瞭然と思われる。
解釈の仕方は 色々とあるだろうが、ブタネコ的解釈を申し上げると、
恋人を 何かの理由で失った彼氏が、その恋人と「二人で一緒に行こうね」と約束していた場所(岬)を 独りで旅をしながら彼女を想う…
となる。
白血病で亡くなった彼女の運命を思えば、実に なんとも皮肉な歌詞なのである。
前にも申し上げたが 亡き友と ウチの嫁は親友だった。
だから、余計に この曲には敏感なのである。
亡き友の好きだった曲であり、でも、その歌詞は…
亡き友の心情を想うと とても切ないものとなる。
さらに、実を言うと 亡き友が闘病していた時期は いろんな意味で 亡き友には皮肉な巡り合わせな物が多かった。
「岬めぐり」と同じ頃 やはりヒットしていた曲で 亡き友が「岬めぐり」と共に大好きでいつも聴いていた曲がグレ-プ(さだまさし)の「精霊流し」だったり…
これって、違う意味で あまりにもハマり過ぎていて 出来すぎた作り話に聞こえるかもしれないけどホントにホントの話なのである。
それにね… この際だから ついでに申し上げておくと、今度 ホリプロとTBSが共同で 昔、山口百恵が主演でヒットした「赤いシリ-ズ」のうち3本をリメイクするという話なのだが… その第1段は「石原さとみ」が主演の「赤い疑惑」だという。
「石原さとみ」が 最近では 綾瀬はるかの次ぐらいに「お気に入り」の私としては嬉しい話なのだが…、山口百恵が主演で大ヒットした時期…とは 「岬めぐり」がヒットしていた時期と そんなに変わらず、亡き友が闘病していた時期なのだ。
皮肉な事に このドラマのヒロインは亡き友と同じ「白血病」に冒される話だった。
亡き友は「百恵ちゃんも 私と同じ病気なんだって…」と 我々に明るく話していたが、内心では忸怩たる思いが一杯だったはずである。
しかも、このドラマも 亡き友は 大好きで見続けていたのだが、残念ながら 最終回まで 亡き友の寿命はもたなかった。
当然のごとく、我々も 失ったばかりの友を思うと ドラマの最後の方を観る事が出来なかった。(重なって 辛くてね^^;)
本当に いろんな事が重なっているのである。
正直言って、「赤い疑惑」がリメイクされる事を おそらく、今の段階で嫁は知らないと思うのだが、いずれは知る時が来る。
嫁が知った時は… それを考えると 私は頭が痛いのだ。
(でも、私は「石原さとみ」が観たい…バカです)
昨年夏の「世界の中心で、愛をさけぶ」 実を言うと、これをリアル・タイムで観ていた時の嫁の凹み方は 酷かった。
私同様に(おそらく私以上に) 亡き友を想い出し、辛かったのであろうと思う。
だから、彼女はTVで1回だけ観たきり、もう二度と観ようとはしていない。
私がDVDを買って観てる事は知っており、重度の「セカチュ-症候群」を患っている事も知っていて それには全く文句を言わないが、自らは おそらく二度と観ようとは思っていないのだろうとさえ感じて居るので 家の中では「世界の中心で、愛をさけぶ」は禁句に近い状態なのである^^;
番組内で「岬めぐり」が 流れ終わると、食事の後片づけもせず
「お風呂に入って 寝る」
そう言って 嫁は 居間から出て行った。
さすがに こればかりはどうしようも無い。
私は 食器を洗い、鍋やフライパンも洗い、食卓も片付けながら、
(私に出来る事は、金を稼ぐ事と 食事の後片づけをすることぐらいさ…
(亜紀父風に))
聴いたばかりの「あおい輝彦」の「あなただけを」を唄っていた。

あぁ 今年も 南の風に誘われてきたよ静かな夏の雨に濡れた浜辺に
今もあなたを想いつつ
あぁ いつでもあなたの傍にいられるようになりたい
あなたの何気ない ちょっとした仕草さえ
見ているだけの僕だけど
かなわぬ夢もありはしない受けとめて欲しい
あぁ あなたを愛し続けたい僕の全て賭けても
一緒にいる時も 離れている時にも
愛し続けたい いつまでも
あぁ あなたが歌を口ずさみ 僕の心を揺さぶるほかの誰にも 聴かせたくないんだ
あなたの声は僕だけに
波打つ髪が風に吹かれ 白いうなじにからんで愛は永遠にと囁いている 海より深く
あぁ あなたを愛し続けたい僕の全て 賭けても
一緒にいる時も 離れている時にも
愛し続けたい 生きている限り いつまでも
すると フラッと居間に現れた娘が
娘「へぇ… 良い歌ね、誰の歌?」
と聞く。
私「あおい輝彦」
娘「誰? それ?」
私「水戸黄門の助さん」
娘「あぁ~ 背の低い人の方だぁ…」
私「昔、ジャニ-ズだったんだぞ」
娘「嘘ぉ? そんな前から ジャニ-ズってあったの?」
私「オマエが俺の今の歳ぐらいになる頃には トキオやキンキ・キッズが あおい輝彦みたいな感じになってるよ」
娘「じゃ それで、ママ悲しくなって泣いちゃってたの?」
(ありゃ? 娘に泣き顔みられたのか… > 嫁)
私「たぶん そうなんだろうなぁ… ま、その辺りは触れるなよ もの凄く敏感だから…」
娘には 私や嫁の友人である 亡き友の話はしていないので、あえて 誤解させたまま話をそらす… 姑息だが、それが私の選択だった。。
本当を言えば、情操教育のためにした方が良いのだろうなぁ…とは思っているが、話すと私も嫁も 絶対に泣いて 最後まで話せなくなるのが目に見えているから… 今まで、話せなかったし、今でも話せないでいるのだ。^^;
1974年~1975年にかけて 亡き友の不幸もさることながら、流行っていた曲、そしてヒットしたドラマ… いずれもが皮肉な巡り合わせのように 重なってしまっている時期なのだ。
そんな時期に 友人(嫁にとっては親友)を失った身としては 以前、語った事ではあるが 単に悲しい物語を作りたいが故の 不幸なアイテムとして「白血病」を安易に用いたドラマや小説は 唾棄したくなるほど嫌悪し、不快に思う。
「世界の中心で、愛をさけぶ」の原作に対して 私が怒りに近い不快感を抱いたのも その為なのだ。
不治の病によって 最愛の身内や友を亡くした悲しみや辛さは筆舌に尽くしがたい。
残った そういう人々にとって、そういう人々を 全く、触れずに「死生観」や「愛」を語るためのアイテムに「白血病」を用いる事は どんなに素敵に書こうとしても「死者への冒涜」とさえ思えるモノとなるのである。
おそらく、これから数日は 嫁は情緒が不安定になるだろう…^^;
これは 彼女が精神的にどうこうという話では無い。
現実に そういう友や家族を持った身にしか判り得ない喪失感とでも言うべき やるせなさなのである。
私がTV版の「世界の中心で、愛をさけぶ」を高く評価する理由には 実際に友や家族を失わずして ドラマの世界で 現実に近い疑似体験を実現させているところでもある。
たかがドラマと笑う人も多いと思うが、映像を観て 「死生観」や「愛」や「喪失感」を疑似体験し涙を流した人は そのぶん、優しい気持ちや、他者への理解や、ある種の「思いやり」を得たはずであり、それは 絶対に、後々 良い事に繋がるはずである。
それにしても… いきなりの「岬めぐり」には 個人的に大変マイッタ…^^;
