● 雑感(4月17日)
日本TV系「真相報道バンキシャ!」を 居間のソファに寝転がって観ていた。
珍しく、親子3人が揃って居間にいたのだが、嫁と娘は 二人で雑誌を観ながら
「これカワイイ~」
「そう? こっちの方が良くない?」
「あ、これもカワイイ~」
なんて楽しそうに会話をしている。
私は…と言えば ソファに寝転がり 足元で丸くなっている猫Aの首や腹を 足でモゾモゾと弄りながら、私の腹の上で気持ち良さそう寝ている猫Bの首や背中を手で弄り、TVを観ていた。
嫁と娘は 昨日、美容院に行き、まぁ 何と言うか… 素敵である。(と、言っておく)
何気に見ると 嫁と娘は いつのまにかコ-ヒ-を煎れたらしく、どこかから貰い物で届いたクッキ-を食べながら やはり、楽しそうに会話をしている。
私は 基本的に甘い物は好きじゃない。
しかし、コ-ヒ-は大好きである。
私「(嫁に)ねぇ? 俺にもコ-ヒ-頂戴よ」
嫁「(雑誌を見たまま 顔も上げずに)自分で煎れればいいじゃない」
私「見りゃ判るだろ? 煎れたくても身動き出来無いんだ」
そう、私の腹の上で 気持ち良さそうに寝ている猫Bがいる。
コ-ヒ-を煎れようとする為には その猫Bの眠りを妨げねばならない。
これは 我が家内に 平成版ブタネコ家内”生類憐れみの令(猫だけ)”なのである。
「猫が可哀相」
そう判断される場合、何事よりも 猫を救済するのが優先される 我が家内での鉄則なのだ。
だから、「猫の餌が心配」という理由で 嫁と娘だけが旅に出て 私だけが残される…なんて事は 我が家内では”当然”の事とされる。
嫁は 私の方をチラッと見て 私の腹の上に猫がいるのを確認するや あたかも
「チッ」
と 舌打ちするかの様な表情を浮かべ 見るからに渋々立ち上がってコ-ヒ-を煎れた。
私は お猫様の御威光を傘にきたとは言え、嫁を屈服させられた事に 密かに喜びを感じる。
さて、「バンキシャ」を見ていたら 「萌え特集」として「メイド・カフェ」が放送されていた。
噂には聞いているが 私は まだ「メイド・カフェ」なるものに行った事が無い。
興味深く 番組を見ていて、メイドと「アッチ向いてホイ」をしたり「プリクラ」を撮りたいとは思わなかったが、コ-ヒ-を運んで来る時の受け答えには 非常に”萌え”た^^;
「旦那様 コ-ヒ-でございます」
別に金持ちの豪邸というわけじゃないから お手伝いさんを雇うなんて考えは無い。
しかし、愛妻が
「アナタ コ-ヒ-煎れたわよ」
せめて、そんな待遇が ごく偶にでもいいから あっても良くないか?
チラ?と 嫁を見ると 嫁も そのTVが気になったのか 雑誌から顔を上げてTVを見ている。
その横顔を見ていて 私はフトある考えが浮かぶ。
「もしかして、コスプレ好きの嫁のこと あのメイド服を着てみたいのでは? もしかして… メイド服着せたら ソノ気になって”旦那様”なんて呼んでくれちゃうんじゃなかろうか?…」
気が付いたら 2匹の猫は 私の傍を離れ、いずこかへ姿を消している。
私は ソファの上で身体を起こし、コ-ヒ-を飲みながら
「あのメイド服 オマエに似合いそうだなぁ…」
さすがの嫁も 口答えせず、まんざらでも無さそうだ。
しかし、そんな時である。
娘「お父さん そういうのって 変だと思う」
娘が冷静な口調で そう言った。
(たしかに 私も変だと思う^^; でも…)
娘「なんかさ、お父さん この頃、変だよ… と言うか、前からだけど…」
(娘よ… この父に意見するほど大人になったか…(ToT))
私「そっか? なんか変か?」
おもむろに 娘は それまで読んでいた雑誌を取り上げると その雑誌の表紙を私に見せた

(それって… 数日前に 私が密かに購入してきた雑誌じゃん)
娘「なんで こんな本を買ってきて読んでるわけ?」
私は 一瞬、言葉に詰まる。
しかし、ここは 父として威厳を見せねばなるまい…
私「だって、”綾瀬はるか”が表紙だったんだもん。 それに 特集の記事も載ってたし…」
私「いい歳して 娘より年下の女の子に興味あるわけ?」
(ヤバイ、本格的に娘に説教されそうだ…)
ところがだ、いつもなら 娘の援護射撃を始めるはずの嫁が
嫁「あら? そんな言い方しちゃ駄目よぉ…」
と、娘をたしなめている。
嫁「”いい歳して”ってのは 言い過ぎよ。 お父さん 私と
同じ歳
なんだから…」
さすがに 嫁が「同じ歳」と言った瞬間の「殺気」というか「凄み」は 言い表し様の無い凄まじさがあった。
娘も それを敏感に、瞬間的に察した様だ。
娘「お父さん この本、何?」
話題を変えるように取り出した本は

(あれれ?)
私「それも ”綾瀬はるか”が載ってるんだよ だから、つい、買っちゃった…」
娘「つい買っちゃった…じゃ無いでしょ? アダルト本じゃん これって…」
私「俺だって ほら、アダルトな年頃だし…」
娘「どこで買ったの?」
私「ほら そこの(近所の)コンビニ…」
娘「なんで そんな近所の店で買うのよ 知ってる人が見てたら恥ずかしいでしょ?」
嫁「え? そこのコンビニで こんな本買ったの?」
娘「そうなんだって… 信じられる? ママ?」
いつのまにか 嫁と娘の間には いつもの共同戦線が復活している。
このままじゃ また、私だけが集中砲火を浴びるだけだ…
私「(嫁に) いい歳して…ってのは なぁ? マズイよなぁ?」
と言ったのだが…
嫁「いい歳してクダラナイ本 買ってんじゃ無いわよ!!」
そう怒鳴られました^^;
その時である。
私は ハッと気づいた。
私「(娘に)オマエ いつ、俺の部屋に入ったの?」
娘「さっきだよ」
私「え? 俺、聞いてないぞ」
娘「レポ-ト書くのに 資料が必要だったのよ、お父さんの書棚に いっぱいあるし…」
私「オマエ この前、俺が”NANA”借りようとして部屋に入ったら 凄ぇ怒ったじゃん?」
娘「当たり前でしょ」
私「この際だからさ… いつ、俺の部屋に入っても構わない代わりに 俺も オマエの部屋に入ってもいい事にしない? そうじゃないと不公平だと思うんだよねぇ…」
嫁「(娘に)そんなスケベ本 買って読んでるような人なんか 危ないから 部屋に入れちゃ駄目よ」
娘「でしょ? ね? ママ、駄目だよねぇ?」
嫁「(私に)アナタも 年頃の娘が 部屋に出入りする事考えて行動してね」
私「だって…」
嫁「”だって”じゃないの! いい?」
私「ハイ…」
嫁「声が小さいわよ」
私「ハイ…」
なんか釈然としない 日曜日の午後だった。
