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2005年03月27日

● 奥の細道


変な話で恐縮だが…、私は 中学生の時 国語の試験の成績が悪かった。^^;




「~線の”これ”は 何を指すか簡潔に述べよ」


という設問に対して ”これ”が どの部分を指すのか うまく理解出来ず、理解出来たとしても 簡潔に述べる事が出来なかった…のだ。


問い

●「五月雨を[    ]最上川 」

松尾芭蕉の句で 上の[ ]内に入る言葉を書け


こんな問題に対して 私は


●「五月雨を[あつめなくても]最上川 」

(正解は「あつめてはやし」)


なんて回答を書くバカ生徒だったのだ。


しかし、中1の秋頃 フトした事がキッカケで本 特に推理小説の面白さにハマり、貪るように読み始めたところ 国語の成績がグングン上がった^^


その頃に読んだ中で ホントに面白かった…と記憶に残る推理小説の多くは 横溝正史の金田一耕助シリ-ズの初期の作品であり、その中でも とりわけ名作の一つである「獄門島」なのだ。


画像


私は この「獄門島」を読んで 推理小説以外に興味を持った事が いくつかあるのだが、そのうちの一つは 松尾芭蕉を主とした俳句への興味だ。


「獄門島」には 3つ俳句が登場する。


ネタバレは避けたいので 句文をここには記さないが、そこから「奥の細道」に興味を持ち 「俳句」への興味と「旅」への興味が広がった。


「獄門島」の舞台となった 瀬戸内を旅してみたい… 


という旅への興味と同じ様に


「奥の細道」を辿って 歩いてみたい…。


そんな事が 当時の私の夢だったのだが、当時は 実際に旅をして歩く暇もお金も無かったから 日本交通公社の大判の時刻表と 日本地図の白地図、そしてレポ-ト用紙の3つを使って旅行計画を立てて 今風に言えば「脳内旅行」を楽しんでいた。^^;


後年になって その、どちらも実現したわけだが…


月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。

舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる者は、
日々旅にして旅を栖とす。

古人も多く旅に死せるあり。

予もいづれの年よりか、
片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず、
海浜にさすらへ、
去年の秋、江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、
やや年も暮れ春立てる霞の空に白川の関越えんと、
そぞろ神のものにつきて心をくるはせ、
道祖神のまねきにあひて取るもの手につかず、
股引の破れをつづり笠の緒付けかえて、
三里に灸すうるより、松嶋の月まづ心にかかりて、
住る方は人に譲り杉風が別墅に移るに、


 草の戸も 住替る代ぞ 雛の家


表八句を庵の柱に懸け置く。


上記は 奥の細道の序文である。


実に壮大な 序文である。


江戸時代の旅と言えば まさに命懸けの事である。


だからこそ、そこにロマンを感じるのだ。


「閑(しずけ)さや 岩にしみ入る 蝉の声」と芭蕉が詠んだ 立石寺。


勘弁して下さい…と言いたい程の猛暑の、ありがたいまでに 晴れ上がった夏の日に たまたまではあるが、私は 立石寺を訪ねてみた。 


もう、喧しい程のセミの声だった。


「岩にしみ入る」


では無く、岩が割れるんじゃないの? と思う様な音波攻撃だった^^


けどね、それが「詫び寂び」なのである。


立石寺は 行ってみれば判るけど 松だらけの急な崖に張り付くように建っている寺で、それだけに そこから眺める景色は絶景である。


そこで セミの鳴き声をシャワ-の様に浴びながら


「閑(しずけ)さや 岩にしみ入る 蝉の声」


と思い浮かべると これが実に混合して 素敵な屏風絵の様な景色に映るのだ。


「2泊3日 食べ歩きツア-」


も いいけれど、こういう旅も いいもんだよ… 


私の旅のスタイルは 松尾芭蕉の「奥の細道」からパクったと言って良い^^;




【TB送信させて頂いたブログ先】


★★歳時記で知る日本の四季★★ 」さんの記事「行春(ゆくはる)




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コメント

格好いいですね^^

あまり話しちゃうと地元がばれちゃうんですが、うちの地元も俳句に縁深いんですよね。
○葉集(笑)ってやつです。
句を詠んだ場所が当時と姿を変えているかも知れないけれど、その場所に立てば当時の姿が目蓋に映る・・・なんて^^
感じる心が大切ですね

>格好いいですね^^

最高の褒め言葉 ありがとうございます^^

久しぶりに頂戴しました^^;

>句を詠んだ場所が当時と姿を変えているかも知れないけれど

残念ながら、殆どの場所が姿形を変えてますね…
ビルばかりだったり、派手な建物や ゴルフ場だったり…

でも、時々 昔ながらの景色なんだろうなぁ…
というところに行き着くと なんだか嬉しくなります。

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