● 『スウィングガールズ』 その2
嫁の大ボケのおかげで3日間 待ちぼうけを食わされた「スウィングガールズ」を観た。
率直に言うと スト-リ-には粗い部分やツッコミどころは一杯ある。
しかし、私には それを補って余りある好感を抱いた部分が この映画にはある。
たとえば、最近 どこの地方でも方言が薄れつつある事に 私は 個人的ではあるが、非常に危機感というか 残念な気持ちを抱いている。
「言葉が訛る=田舎者」
そういう図式を恥ずかしがる傾向は 今に始まった事じゃないが、その蓄積が 最近の方言が薄れつつある状況に繋がっているのだとしたら なんと嘆かわしい事か…。
子供や若い女の子が方言で喋る姿は 実に微笑ましく、時には それだけで充分なほど魅力に映る。
旅をして 日本国内のいろんなところを歩いたが、基本的に 私がホテルに泊まるのを避けるのは料金の高低という問題では無い。
ホテルには その地域の「訛」が無いからなのだ。
「いらっしゃいませ」
「~さまですね? ハイ、確かに ご予約を頂戴しております。」
「ごゆっくり どうぞ」
制令都市の街の中心部に建っているホテルなら判るが、観光地の人里離れた山間にポツンと建つホテルでは あまりにも事務的過ぎて寂しい。
「ようこそいらっしゃいました 寒かったっしょ?」
「~さん? ハイハイ 確かに予約を貰ってるもねぇ…」
「はぁい のんびりながまって…」
ある旅館のフロントで そう言われた時は もう、それだけで温もった^^
私は倉本聰のドラマが大好きだけど、「北の国から」や 今、放映中の「優しい時間」に出てくる地元(富良野)の衆の話し方や訛には 時々、「違うだろ」とツッコミを入れたくなる部分がある。
それは私が北海道に長く住み、言葉に慣れているから感じる事である。
「スウィングガールズ」に登場する女子高生達が喋る言葉に関しても 同じ様に地元に住む人達には違和感があると思う。
しかし、山形という地に馴染みの薄い私の様な者には その正確な違和感は判らないけれど、言葉の雰囲気は充分に伝わる。
「上野樹里」や「貫地谷しほり」が標準語で喋っていたら この「スウィングガールズ」は 私には全く魅力の無い作品になってしまうのだ。
そして、ジャズ それもビッグバンド・ジャズである。
制作者は 見事に私のツボを突く^^;
ラストの東北音楽祭に至るまでのスト-リ-展開は 実は正直に言うと 今回、観直すまで 余り記憶に無かった。
(と言うか どうでも良かった^^;)
なのに、ラストで見事に演奏するシ-ンと音楽で 不覚にも目を潤ませる私がいた。
この偏屈でヘソ曲がりな私の目を潤ませる… 私には、それだけで充分 この作品が良い作品という評価である。
それにしても…
「貫地谷しほり」と「本仮屋ユイカ」は「H2」や「世界の中心で、愛をさけぶ」で別の姿を観たけれど 将来性とでも言うのか 次作への期待を抱かせる女の子だと思った。
そして、
「失恋しても Love'n You」
見事に ツボを突かれた^^
いたよなぁ… 学生時代の放課後、教室の片隅で 意味不明な自作のフォ-クをギタ-で弾き語っていた奴が… と。
