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2005年02月02日

● かもめのジョナサン


1970年代初頭 突然、ベストセラ-になった本 著者:リチャード・バック




先に断っておきたいのだが、私は この本が「素晴らしい」とか「感動した」という意味で ここに語るのでは無い。


当時、クラスメイトの女の子や ちょっと利口ぶった男の子が「もの凄く感動した」「人生を教えられた」と激賛したものだ。


一応、話のネタにと 私も読んだが、途中までは自己中なカモメの話として それなりに読めたが、途中から よく判らない話になったので 最後まで読まずに放り投げ、「実に つまらん」と感想を述べたら クラスで一番、可愛いかった女の子に


「そんなアンタこそ つまらない奴」


と嫌われた… ので、記憶に残っている本。


当時の卒業文集を見ると プロフィ-ル欄に 好きな本「かもめのジョナサン」と書いた奴が多かったわりには 今、その連中に「かもめのジョナサン」って面白かった? と聞くと「え? それって どんな話だったっけ?」と 殆どの人が忘れている。


アッと言う間にベストセラ-になって アッと言う間に忘れられた本である。


その後、一度だけ ひょんなところから「かもめのジョナサン」の名前が出た事がある。


オウム真理教の幹部で刺殺された村井が 宗教に興味を持ったキッカケになったのが この「かもめのジョナサン」だった…という話を耳にした時の事である。


確かに、私が「途中から よく判らない話になった…」と感じた「かもめのジョナサン」の後半は 哲学的、もしくは宗教的な記述と言われれば否定出来ない。


で、ある時 同窓会の際に 久しぶりに会った友人達に それとなく「かもめのジョナサン」って覚えてるか?と聞いたところ 殆どの連中が「あったねぇ… そんな本」程度の記憶だったのだが、中に数名だけ


「あれは 良い本だよねぇ… 心が洗われる」


みたいな事を言う奴がいたのだが… 個人的偏見で言い切れば そう言う奴に限って「人権」とか「宗教」とかを 偏った美化のもとに語る権化となっている。


まったくもって リトマス試験紙みたいな一冊だったんだと あらためて気づいた次第である。


ちなみに「そんなアンタこそ つまらない奴」と言ってくれた 可愛かった女の子は ホストに貢いだのがバレて離婚され すっかり性根の曲がったオバチャンになっていた。


「かもめのジョナサン」のおかげで その娘を好きにならずに良かった。


そう言う意味では 感謝すべき一冊でもある。



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