● まちぶせ
歌手:1976年:三木聖子
1981年:石川ひとみ
1996年:松任谷由実
作詞・曲 荒井由実
書棚を整理していたら 古いカセットテ-プが数本、発掘された。
これが「世界の中心で愛をさけぶ」なら 「こんばんは 広瀬亜紀です」とういう語りで始まるのだろうが…
自作オムニバスとでも言うのか 持っていたシングル・レコ-ドを 滅茶苦茶な順番に録音し 車で走っている時にコンポで聴いていたテ-プで その1曲目が 三木聖子が歌う「まちぶせ」という曲だった。
この曲は 1981年に石川ひとみがカバ-したのがヒットしたので 石川ひとみの曲だと思っている人が多いが、我々の年代の者には「まちぶせ」を最初に歌ったのは 三木聖子だと しっかり記憶が焼き付いている。
あらためて聴くと まんざら悪くない。
たまたま傍にいた娘が 一緒に聴いていて
「これって 松任谷由実の曲でしょ?」と言う。
たしかに、1996年に 作詞作曲した松任谷由実が 自身で唄ってアルバムに入れた為に 石川ひとみですら すっかり忘れ去られたみたいである。
「この曲ってさ 詞だけを読むと なんか、怖いよね」
娘は 更に言う。
夕暮れの街角 のぞいた喫茶店微笑み見つめあう 見覚えある二人
あのこが急になぜか 綺麗になったのは
貴方とこんなふうに 逢ってるからなのね
好きだったのよ貴方 胸の奥でずっと
もうすぐ 私きっと 貴方を振り向かせる
気のないそぶりして 仲間に加わった
テーブルをはさんで あなたを熱く見た
あの子がふられたと 噂にきいたけど
私は自分から 云い寄ったりしない
別の人がくれた ラブ・レター見せたり
偶然をよそおい 帰り道で待つわ
好きだったのよあなた 胸の奥でずっと
もうすぐ私きっと 貴方を振り向かせる
好きだったのよあなた 胸の奥でずっと
もうすぐ私きっと 貴方を振り向かせる
貴方を振り向かせる
今の今まで せつないラブソングだと思っていたが、娘に 指摘されて考えてみたら たしかに怖い感じがする。
「あの男を 私のモノにしてやるぅ…」
という 怨念の様な…
そこで、ハッ!と気づき、私は娘に言った。
「この話、ママには言うなよ」
「なんで?」
「この曲、昔 ママの十八番(オハコ)だったんだ」
「じゃ、お父さん 振り向かされたんだ(笑)」
「だな? そうだったんだな? いや~ そうだったのか…」
(そう思い込む事に決めた。)
そう思ったら 少しだけ嫁が可愛く思えた。
(多分、事実は違うと知っているが…)
