● 六日町(新潟県)
近年、環境庁のレッドリストで絶滅危惧2類種に指定され 保護動物として指定されたが、
「メダカの学校は 川の中 そっと覗いて見てごらん」
と 童謡で歌われるぐらい どこにでもいた筈のメダカが、今では それも絶滅に瀕している。
保護動物に指定される数年前の事、新潟県の とある山奥の場所に ある人物が所有する山林があり、そこを流れる川に「日本メダカ(学名:オリジアス・ラチペス )」が生息しているという話を聞いた友人が その所有者と連絡を取り、増やすための種魚として 少数だけ、そのメダカを捕らせてもらいに行くのに つきあって同行した事がある。
その時の行程の途中で立ち寄ったのが 六日町だ。
山間の狭く細い地形に川と 国道と高速道路が3本の平行線を描き、こじんまりとまとまったように家が集まった町並みがある。
6月の中旬で、梅雨の時期ではあったが、綺麗に晴れ上がった日だった。
しかし、もの凄く 湿度が高かった。
いままで、日本国内 いろんなところを旅して歩いたが、湿度の高さでマイッタ記憶のある場所は3ヶ所。
仙台、名古屋、そして この六日町から長岡にかけての地域だ。
コンビニの駐車場に車を停めて 買った弁当を食べていたら、さっきまで 殆ど雲が無かった空に みるみるうちに入道雲が大きくなり、続けざまに落雷3発の後、シャワ-の様な豪雨。
しかし、30分も経たずして ピタッと雨が止むと 空は スッキリとした青空。
「な・なんなんだ? この天気の変わり様は?」
北海道育ちの人間には 信じられないほどの天気の変わり方だった。
町はずれにコインランドリ-のある銭湯を見つけ、雨と汗でグシャグシャになった服や下着を洗い、その間に ひと風呂浴びた。
そんな事をしてたら 日はすっかり陰ってしまい、そこが山間だった事をあらためて思い出す。
銭湯の前のベンチに座ってアイスを食べてたら 聞いた事もない虫の大合唱の様な鳴き声が聞こえたので、傍で 同じ様に涼んでいた見知らぬ爺さんに
「あれ なんて虫ですか?」って 尋ねたら
ゲラゲラ笑われた挙げ句、
「ありゃ カエルの鳴き声だよ」
と、言われる。
だとすると、凄まじい数のカエルの合唱である。
ハッキリ言って 喧しい。
けど、けっして住んでいる人達を卑下するつもりは無いが、日本の昔の自然な風景が そこにあった。
国道が砂利道で 高速道路なんか無ければ、昭和中期の景色である。
都会の街中なんかに住むよりも そういう場所に住みたいと 素直に思った。
少なくとも 子供は そういう環境の場所で幼少期を過ごすべきだとも思った。
何故か 六日町という場所で 私は そう思ったのだ。
