● プリズンホテル 全4巻
著者:浅田次郎
「鉄道員(ぽっぽや)」「壬生義士伝」等で有名な作家になってしまったが、私は浅田次郎が まだ直木賞を取る前だった頃に たまたま書店で見つけた「プリズンホテル」という小説に出会い いっぺんでファンになった。
その当時の浅田次郎は ヤクザ物小説が主で「きんぴか」という作品など 極道ピカレスク小説(意味不明)という作品を書いていた。
「プリズンホテル」は 春・夏・秋・冬として 全4巻ある。
1巻毎に 1話完結形式ではあるが、出来れば順番に読んだ方がいい。
主人公の「作家」は まるで直木賞を取る前の浅田次郎本人の様でもあり、ジャンル分けすれば「ヤクザ物」になる小説とは思うが、コメディでありながら風刺が効いていて面白いスト-リである。
このスト-リ-の中に出てくる「哀愁のカルボナ-ラ」等と言った作品が そのうち「浅田次郎本人が出筆するんじゃないか…」と密かに期待していたが、直木賞受賞以来、すっかりヤクザ物を書かなくなってしまったのが 個人的には残念でならない。
また、浅田次郎本人が 元自衛官という経歴に基づいたのか「歩兵の本領」という小説も出筆している。
これも「プリズンホテル」同様 私のお気に入りの一冊だ。
