● SONYへの信頼が崩壊した瞬間
通称:SOCOMという プレイステ-ション2用のゲ-ムソフトに ほぼ1年半という長い期間ハマっていた。
このBLOGの原典であり、ベ-スとなったHPまで作り、「戦術論」だの「コラム」と称して いろんな事を語らせて貰ったりもした。
今だから 少しだけプライベ-トな話をすると 私は 任天堂がファミコンを この世に製品として送り出した時、ある会社で ゲ-ム・ソフトの開発に携わった経歴がある。
その携わったソフトの名を挙げれば いくつかは「あぁ~ あれね」と 往年のゲ-マ-なら 瞬時に思い出してくれるモノが数本ある。
当時と今では 本体の性能が違いすぎて比較する事じたいが無意味かもしれないが、そんな黎明期は黎明期なりに いろんな夢や楽しさがあった。
そんな当時、制作に携わっていたプログラマ-やSE達は 如何に、キャラクタ-の動きを滑らかにし、如何に容量をコンパクトにまとめ、如何にグラフィックを綺麗に見せるか…
そんなところに 各自が あの手この手のロジックを編み出し、それが 各自のスキルの差として 互いにプライドをかけて競い合っていたわけだが、シミュレ-ション系やアクション系のソフトを作る時、必ず ぶつかった壁が、敵となるCPUキャラの思考アルゴリズムであり(AIとか人工知能とか)、どう動いてプレイヤ-を悩ませるか…が、最終的には そのゲ-ムが良ゲ-か糞ゲ-かの分かれ目となるのだが、制作過程が最終段階になる頃には テスト・プレイとデバッグの繰り返しとなり、CPUの思考アルゴリズムを調整していくうちに 容量的な限界、CPUの限界にブチ当たり、それは いつも艱難辛苦の連続で
「いつかは プレイヤ-同士が対戦するソフトを作りたい」
そうなる事を夢見るほど 結果的には 人間の思考パタ-ンを越える思考ロジックを組む事が出来なかったのだ。
その当時の制作者達には「夢のまた夢」だった プレイヤ-が互いに いろんなアイテムを駆使して バ-チャルな戦場という空間の中で戦う… SOCOMをプレイされた方には ごく当たり前な世界だが、20年が過ぎた今、当時の制作者達は その艱難辛苦の時代を振り返り 苦笑を浮かべる事だろう。
SOCOMは 私が夢に描いて望んでいたゲ-ムに限りなく近いバ-チャルな世界だった。
911などのテロや イラクでの戦争…という 現実世界にあって 戦争ゲ-ムを楽しむという事が、聞く人によっては 酷く不快だったり、不謹慎に聞こえるだろうとは思うけど、いい歳かっ喰らったオッサンが真剣にのめり込める程 楽しい世界だった。
あくまでも個人的な話だが、その当時の制作者達であれば SOCOMの様なソフトは ただ「戦争ごっこ」を楽しむだけのゲ-ムではなく、ネットワ-クを介したコミニュケ-ションや人間関係…という部分が大だと言う事を重要視する。
だから、
無料で、サ-バ-を解放しますから、ユ-ザ-は そこで好き勝手に遊んで下さい。
ただし、無料ですから トラブルがあっても 制作者、販売者にとって不利益にならない限り 一切関知致しませんので当事者間で勝手に解決してください…。
なんて真似はしない。
何故なら、今後のゲ-ムには オンラインという要素がかなり入り込み、重要視されるのは目に見えて判っている事だから その先駆けとなっている 現在のオンライン・ソフトは将来におけるパイロット的要素を含んでいる。
しかし、そのSOCOMを1年半遊んでいて SONYは どれだけユ-ザ-への配慮を行ったのか?
私は 甚だ、疑問を感じる。
SOCOMプレイヤ-の中には「課金無し つまり、タダで遊べたんだから 文句言えないじゃん」という人が多い。
確かに それは一理あると思う。
だから、「経費的な問題で きっと無理なんだろうなぁ…」という事項に関しては 私は出来るだけ不満に思わないようにしてきた。
あげ足取りの様に 細かい事を持ち出して文句を言うつもりもない。
ただ、ひとつだけ言いたい事は 1年半という期間の間に SONYの関係者がSOCOMというバ-チャルな世界で遊ぶユ-ザ-達に対して マ-ケット・リサ-チと言う意味でもいいし、販売した製品に関する ユ-ザ-の評価や不満や要望などを 一度も聞く事が無かった…という点である。
それは 判りやすく言えば「売りっぱなし」という事。
「アメリカのソフト会社が作ったモノの販売権を取っただけだから…」という言い訳が聞こえてきそうである。
そう思うと 「SONYって クダラネェ会社に成り下がったな…」と思うばかりである。
実を言うと 私がオンライン・ソフトを遊ぶ様になったのには ひとつの経緯がある。
私は プレステ2が販売された 最初の頃に本体を購入した。
その後、いろんな新作ソフトが販売されるたびに いろんなソフトを購入して遊んできた。
ところが、数年経って 新しいソフトが出るたびに CD-ROMの読み込み時にエラ-が生じるようになった。
一昨年の夏、「僕の夏休み2」というソフトが発売され それを発売と同時に購入して遊ぼうとしたところ
完全に CD-ROMを読み込まなくなった。
故障か?と思って 別の古いソフトを入れたら 何事も無く動く。
変だな?…と思って 昔のSE仲間に その話をしたら、「どうも ロ-ディング機構の設計が悪くて 年々、増加する密度のROMを読むには 初期に製造された本体では 設計構造上の無理があるみたい」という回答である。
そして その問題を解決するには 内部的にバ-ジョンアップした新しい本体に買い換えるか、メ-カ-・サポ-トで改修して貰うしかない…という事だった。
だから、私は 本体を正規の手続きでメ-カ-・サポ-トに送ったところ
「おそらく 埃かタバコが原因で 光学部の交換が必要、修理代が約15000円かかります」
という見積もりが返答されてきた。
本当に故障なのか? 私は疑問に思った。
だって古いソフトは 何種類も異常なく動くのである。
新作ソフトばかりが 読み込みに異常が出るのである。
しかし、その時 HDDとオンライン基盤が内蔵タイプの新型が発売と聞き、少々、納得のいかない部分はあったけど あまり深く考えずに50000番台の新型に買い換えたのだ。
さて、それから1年半以上が経過した。
「信長の野望」や「FF」で遊んでいる人はともかく、HDDを有効利用しているユ-ザ-って どれだけいるの?
CD-ROMを HDDに取り込むソフトが とある会社から販売されたが、それって ソフトを買ってHDDに取り込めば ソフトじたい中古屋に売っても遊べる事から著作権的に問題とされている。
そういうツ-ルを使っている人なら ある意味、有効利用してると言えるかもしれないが、ごく普通のユ-ザ-達はどうなんだろう?
ただ、HDDの分 割高に本体を買った様に 私は感じているのだが どう思います?
そんな部分にも SONYに対して不信感が募る。
かつては(おそらく今も)日本を代表する会社のひとつであるSONYが そんなんでいいの?
私は残念に思えてならないのだ。
SOCOMの利用規約には オンライン終了の約1ヶ月前にアナウンスすると明記してあり、利用規約上 不正な事をしたと指摘する事は出来ない。
厳密には半年以上稼働したのだから 規約でうたっている以上の期間を無料で開放したとも言える。
しかし、その終了決定に際しても 当然、他の事項にも ユ-ザ-と対話する姿勢は一度も無かった。
そこに「売りっぱなし」「やりっぱなし」「ほっときっぱなし」を感じ、不愉快になる。
別に、「意見を聞け」とまでは言わない。
ほんのちょっとでいいから もう少し、説得力のある説明ぐらいしたらどうですか?と言いたい。
まぁ、いずれにせよ 法的に違反が無ければ 何を言っても通用しないのが この国のシステムでもある以上、しつこく文句を言っても時間の無駄である。
だが、SONYよ この不快感は 今後、なにかの電化製品を買う時に たとえば、SONYと松下 どっちにしようか?…と迷った時、大きな判断材料になるんだぞ… とだけは いち消費者に許された合法的な復讐だ…とだけ言わせて頂き 筆を置く。
