● 世界の中心で愛をさけぶ 第5話
「世界の中心で愛をさけぶ」を見続けて 第5話あたりから 宗教感とか死生観を考え始める。
私は 基本的に無神論者である。
キリストやアラ-やマホメットの教えとやらは 「道徳観」としては大事な事を語っているのだとは思うが、それを宗教として「神の教えに殉じる…」なんて考えにまでは絶対にしない。
(アキ)「ねえ、あの世って信じる?」
(サク)「信じたいと思うけど アキは?」
(アキ)「信じられないな」
(サク)「なんで?」
(アキ)「それってやっぱり、
残された人達が作った世界の様な気がする。
存在してほしいと願う世界ってゆうか…」
(サク)「亜紀は神だのみとかしなさそうだもんね」
(アキ)「でも神様はいないと困るよ。」
(サク)「どういうこと?」
(アキ)「ラッキーとアンラッキーを
コントロールしないと…」
(サク)「なにそれ?」
(アキ)「すごく幸せだった人は
多く不幸せになったりするじゃない?
どんな人生にもプラスマイナスゼロに
なってる気がしない?」
(サク)「それを調節するのが神様ってこと?」
アキちゃん 僕も そう思う。
何故、この世に争いが絶えないのか?
「戦争反対」を唱えながら その倫理を宗教に求める。
ところが、過去の歴史を紐解くと 宗教観の違いがキッカケとなって生じた戦争が実に多い現実…。
「神に殉じた者は天国に召される」
イスラム教系のテロリスト達は その教えを固く信じて自らの身体に爆薬を抱いて 自爆テロを行う。
そんなのが 本当に人を救う教義なのだろうか?
最近、いろんなところで「価値観」という言葉を耳にする。
「人それぞれ 価値観が違うからね…」
論争している者達の間に 仲裁に入る人が 簡単に口にする便利なセリフだ。
ひと昔前は 離婚の理由は「性格の不一致」だった。
それが 最近では「価値観の違いが大きくて…」だそうだ。
恋愛における「幸せ」 その「幸せ」にも 恋人同士それぞれの価値観は違うという事らしい。
(サク)「未来の広瀬亜紀さんへ
広瀬って入れたけど、広瀬なのかな?…
できれば、松本になっていてほしいです。
でも…、亜紀は一人っ子だし
俺は妹いるから…
俺が広瀬になろうかな…
とにかく、僕は 毎日をずっと今日のように…
亜紀とのんびりと過ごして行ければ…」(アキ)「未来の松本朔太郎へ
わたしね、判ったんだ。
幸せって凄く単純なことなんだよね
サクちゃんがいて
私がいることなんだよね
きっと、そういう毎日のことで
だから、これからもずっと昨日のように
サクちゃんと
ずっと手をつないでいけたらと思うよ
私がサクちゃんの手を引っ張って
サクちゃんが子供の手を引いて
そんな風に歩いていけたらと思う…」
サクとアキ それぞれがテ-プに吹き込んで タイムポストに入れた「価値観」は 見事なまでに一致している。
こういう二人に別れが来る。
ドラマの話と言えば それまでだが、自分の知る いろんな現実とオ-バ-ラップして涙せずにはいられない。
20年程前、「つくば科学万博」なるものがあった。
盛大なイベントで 私も妻と そこに出かけ、一日中 歩き回って いろんなパビリオンを見学した。
その中に「世界の中心で愛をさけぶ」に出てくるタイムポストの様に「未来の貴方に手紙を書こう」というイベントがあり、妻と私は互いに未来の相手に対して手紙を書いた。
サクが未来のアキへ 想いをテ-プに吹き込む様を観て、すっかり忘れていた その時の記憶がフラッシュ・バックする。
どんな文面を書いたのか まったく思い出せないが、おそらく今、読むと 凄まじい程、恥ずかしい内容なんだと思う…。
で、「あれれ?」と気づく。
20年近く経ってるけど その手紙、まだ送られて来てないや…
あれって 何年後に送られるんだったけ?…
いや、それより あの時の手紙 送り先の住所をどこにしたんだっけ?…
いろんな事に気が回り出す。
まぁ、いずれにせよ 送った相手が そのまま嫁になってくれて良かった…(ホントか?)
